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〜2012/12/25



「おはよう我愛羅。」
「ああ、来ていたのか。おはよう。」
「おお!ひっさしぶりだってばよ!」


私はいつも通り我愛羅に会いに来たら...
そこには何故かナルトの姿が。


「ナルト!?久しぶり!どうしたの?」

「いやあ任務...つか頼まれごとされちまってよ?」

「頼まれごと...?」


任務でもないのに出入りしてもいいのかと少し不安に思い我愛羅に視線を送ったけど
どうやら大丈夫みたいだ。


「この里の者、ナルトの友人が
どうやら"雨"を見たいと言い出したようでな」



「雨...か。我愛羅は雨、みたことある?」

「砂隠れ以外では、一応な。」

「そっか、お前里から出たことないんだっけ?」

「...うん。」

「んじゃあ!
今から俺が雨を降らしに行ってくっから!
お前もついてこいってばよ!」

「え....う、うん!!行く!」


人生初の雨を拝める機会に胸を踊らせて
指定された場所で待っている...と



「わっ、水!?」

降ってきた水の粒。
戸惑って降ってきた空を見上げると

「おーい!どうだってばよ?
こういうのを雨っていうんだぞー!」

と大きな声が
建物の上から聞こえてくる。
逆光のため顔は見えないがシルエットで
ナルトと...ナルトの手に持つ...


「え、シャワー...?」

「いでぇっ!」


奇声とともに消えたナルトの影。
それと交代するように聞こえてきた怒声は
明らかに砂の者の声だった。


ーーーーーー

「バカじゃん!正真正銘のバカじゃん!」


ひーひー言って笑い転げるカンクロウ

「うっせ!
あんなに怒られると思ってなかったってばよう...。」


「当たり前だろ!
砂は常に水不足と戦ってるってのに!
あんな無駄遣いして怒られない方がおかしいよ!」

「悪かったってばよう...許してくれよ...」

テマリもカンカンに切れ倒し
説教も終えたはずなのだが
未だに怒りがおさまらないよう。


「しっかり見られたか?雨が。」

「...ああ、うん。綺麗だった!
水が輝いて体に降ってきて!
すごく気持ち良かった!」

「...そうか、良かった。」


そのあと
我愛羅は甘い!
とテマリの怒声が飛んできたけど
私達は顔を見合わせて笑ってしまった。



      
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