第一夜
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後ずさるベッドがもう後ろにはない。
咄嗟に方向転換し枕元へ
尻を引きずりながら後ずさる。
レイジさんはまだ笑っている。
「馬鹿馬鹿しい」
と思っていると
ベッドの上で立ち上がり私を一気に追い詰める
表情は暗く固い。
かなり不機嫌な時に見せる顔。
「貴女は...」
膝をおり私の顎に手を添える
「私の餌なのですよ?
拒否権などない。
もうお忘れですか」
顔が近づいてくる
私の顔に...。
私の、唇に...
『退屈させないでください』
「...っ!だめ!!」
「なっ...!?」
レイジさんを押し退け、
荒く息を吸って吐く。
肩が異常に上がったり下がったり、
私はそれに身体中の震えを隠した。
「...はぁ、はぁ」
「...どういうつもりですか?」
低音の私の愛しい声が呟く。
怒りと困惑を含んだ声色。
聞いたことがある。
コーデリアにはいつも、
こんな声で話しかけていた。
コーデリアにはいつも、
刺激を与えられていた......?
「どういうつもりも、ないです」
涙が出そうだ。
「...こちらを向きなさい」
「嫌です!」
「ユイ!」
「.......」
ーーズルいんだ。いつも。
抵抗できないような魔法をかけられている。
こんなに好きなのに、
私は貴方に飽きられたくないのに。
「...はあ、
向きたくないならそれで良いでしょう。」
「...」
もう一息ついてレイジさんはベッドから降りる。
「何があったかは知りませんが、
いくら貴女と言えど
無理矢理女性に血を求めるなど
私の美学に反しますし。」
「......」
「...それに、
貴女には罰を与えなければならないということが
よくわかりました。」
「...レイジさんは」
「黙りなさい」
「レイジさんはコーデリアになら
退屈しないんでしょ!?」
「..............はあ?」