第二夜
夢小説設定
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「れ、レイジさん!?」
「おはようございます。」
「お、おは....な、んで……こんな」
「おや?
挨拶もまともにできないのですか?」
店を出ると
そこにはレイジさんがいた。
どうして?なんで?
疑問ばかりが浮かぶ。
ーーよかった、
銭湯先にいってて。
このまま帰るつもりだったから
銭湯で先程買ったタートルネックに着替えたのだ。
きっと香水屋さんに入ったから
いろんな匂いもついているだろう。
「……おはようございます。」
「よろしい。」
「.....なんでこんなところに?
こんな時間に...」
「それを貴女が聞くのですか?」
「......私は、その」
「香水、ですか。」
「は、はい。」
「通りで臭いわけですね。
匂いが溢れかえって吐き気がします。」
「え....」
レイジさんは顔を歪めて鼻と口を覆う。
「レイジさんは、香水とか...嫌いですか?」
「ええ、そうですね。
貴女がこんな時間に一人で出歩くほど
どうしても欲しいと言うなら
私が作って差し上げた方がよっぽどましだ。」
「.........ごめんなさい」
「いいえ、許しません。
帰りますよ。」
レイジさんは踵を返して先を行く。
ーーなんでわかったんだろう?
迎えに来てくれた嬉しさの反面
気付かれていないかという
不安がまた、私を満たす。
「遅いですよ。」
左手首を握り私を引っ張る。
「痛っ」
「おや?失礼。」
そう言って手首から手のひらへ場所を移す。
互いの手を握って、
私は昼の町をレイジさんと通りすぎる。
ーーなんて幸せなんだろう。
「貴女の話はじっくり
屋敷で聞かせていただきます」
その一言で私は
また地獄に叩きつけられた気分だった。