夕
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「あれ?夕太?」
私の次に飛んできたのは
私の聞き慣れない高い声
澄んでいて可愛らしい声
「おうおう、やっぱり夕太じゃん
何してん?こんな道路の真ん中…あら?」
私が咄嗟に上げた顔をようやく見つめた女性は色白で背が高い
私達と同じ中学の制服を着ているから
おそらく上級生だろう
「…あ、ああ!ごめん
んじゃ、また後で、ね」
「え!ああ、いや待って!」
彼は私が聞いたことのないくらい
大きな声でその女性を呼び
袖まで引っ張って引き止めたかと思うと
「俺ももう帰るし、一緒に帰ろう」
―――…え?
「え?私はいいけど…
貴女いいの?」
女性はすまなさそうに私の顔を覗き込む
驚きすぎて声も出なかった私
でも
得体の知れない通りすがりの女性に
気遣われたくない
「…こいつとは道違うし、
…またな」
早く去りたいというかのように
私に背を向ける稲川くん
半年も彼女として
下校してきた私を放って
そんな女と帰るなら
初めから、
私なんかと帰らなければいいじゃない
下の名前で呼ばせておいて
私に触れたこともないくせに
その人には簡単に触れるんだね
「稲川くん」
私の次に飛んできたのは
私の聞き慣れない高い声
澄んでいて可愛らしい声
「おうおう、やっぱり夕太じゃん
何してん?こんな道路の真ん中…あら?」
私が咄嗟に上げた顔をようやく見つめた女性は色白で背が高い
私達と同じ中学の制服を着ているから
おそらく上級生だろう
「…あ、ああ!ごめん
んじゃ、また後で、ね」
「え!ああ、いや待って!」
彼は私が聞いたことのないくらい
大きな声でその女性を呼び
袖まで引っ張って引き止めたかと思うと
「俺ももう帰るし、一緒に帰ろう」
―――…え?
「え?私はいいけど…
貴女いいの?」
女性はすまなさそうに私の顔を覗き込む
驚きすぎて声も出なかった私
でも
得体の知れない通りすがりの女性に
気遣われたくない
「…こいつとは道違うし、
…またな」
早く去りたいというかのように
私に背を向ける稲川くん
半年も彼女として
下校してきた私を放って
そんな女と帰るなら
初めから、
私なんかと帰らなければいいじゃない
下の名前で呼ばせておいて
私に触れたこともないくせに
その人には簡単に触れるんだね
「稲川くん」