第2章 或る月夜の出逢い
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(さっきの子達ね)
彼女と目が合うと、彼らはかすかに微笑んだ。
木の上から降り立ちながら、柔らかくみつめてくる。
「良かった……。ようやく笑ってくれたね」
そう言ってほっとしたように瞳を解く。
その瞳があまりに優しくて、彼女も微笑みを返した。
「えぇ、あなた達のお陰よ」
ふわりと微笑うと、ふたりは驚いたように瞠目した。
頬に朱を集わせ魅入られたようにみつめてくるふた組の紅玉の瞳を、エステラは戸惑った瞳で見返した。
「………? あなた達、どうかしたの……?」
そう呟くと、その瞳を覆っていた霞のような惑いのヴェールが消え去る。
「あぁいや……何でもでもないよ」
手にしていた籠のなかから一輪のアイリスを抜き取り、彼女の髪に挿す。
華やかなるその香りにその唇が綻んだ。
「…………。」
その花のような笑顔を優しい瞳でみつめてくる。
(なぜだろう。
あなたが笑うと、………胸の奥が、)
可憐で優しい微笑につられて、唇に笑みをのせるフィルガ。
そんな弟の姿を視界の裾にとらえながら、ヴァレオもその瞳を解いた。
「君は毎晩ここへ?」
ヴァレオの問いかけにその睫が伏せられる。
密やかな笑みを湛えながら彼女は唇をひらいた。
「えぇ、………お母様が愛したお花を毎日持ってきているの」
告げながら、その瞳が柔らかなひかりを纏う。
そのひかりにふたりが魅せられていることに、エステラは気づいていなかった。
彼女と目が合うと、彼らはかすかに微笑んだ。
木の上から降り立ちながら、柔らかくみつめてくる。
「良かった……。ようやく笑ってくれたね」
そう言ってほっとしたように瞳を解く。
その瞳があまりに優しくて、彼女も微笑みを返した。
「えぇ、あなた達のお陰よ」
ふわりと微笑うと、ふたりは驚いたように瞠目した。
頬に朱を集わせ魅入られたようにみつめてくるふた組の紅玉の瞳を、エステラは戸惑った瞳で見返した。
「………? あなた達、どうかしたの……?」
そう呟くと、その瞳を覆っていた霞のような惑いのヴェールが消え去る。
「あぁいや……何でもでもないよ」
手にしていた籠のなかから一輪のアイリスを抜き取り、彼女の髪に挿す。
華やかなるその香りにその唇が綻んだ。
「…………。」
その花のような笑顔を優しい瞳でみつめてくる。
(なぜだろう。
あなたが笑うと、………胸の奥が、)
可憐で優しい微笑につられて、唇に笑みをのせるフィルガ。
そんな弟の姿を視界の裾にとらえながら、ヴァレオもその瞳を解いた。
「君は毎晩ここへ?」
ヴァレオの問いかけにその睫が伏せられる。
密やかな笑みを湛えながら彼女は唇をひらいた。
「えぇ、………お母様が愛したお花を毎日持ってきているの」
告げながら、その瞳が柔らかなひかりを纏う。
そのひかりにふたりが魅せられていることに、エステラは気づいていなかった。
