第3章 迎えに来た麗人
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急いで着替えを済ませて祖父の書斎へ向かうと、その扉をノックする。
「おじい様、エステラです」
「入りなさい」
幾許も経たないうちに入室が許可される。
エステラは靴の音を忍ばせて部屋のなかへと足を踏み入れた。
「おじい様、私に渡したいものって……?」
ラルフは自分の傍らに控えていた侍女に目配せする。
彼女は胸の前に掲げていた、丁寧にリボンのかけられた箱を手渡してきた。
「……開けてご覧」
促されるままに箱にかけられていたリボンを解き、箱を開くと。
「素敵………。」
箱の中身は夜会用のドレスだった。
彼女の瞳の色と同じ———菫色のシフォン生地と、
上品な菖蒲色のレースがふんだんに用いられた華やかな衣裳で………。
そっと肩口を持ち上げ箱から取り出してみると、その美しさに暫し見惚れる。
菫色の時の大きくひらいた胸元には繊細な銀糸で薔薇の花の刺繍が施され、
蝋燭の灯りに照らされ、きらきらと煌めく。
ドレスの上半身の輪郭は細い身体の線にぴったりと添い、
菖蒲色のサテン生地の上に菫色のシフォン生地が重ねあわされ、
サテン布地に織り込まれた水晶の粒が星々(#NAME#)のように密やかな輝きを放つ。
菫色の薔薇の花弁に見立てたカッティングをなされたスカート部分の布地の裾には、
濃紫色の蔓薔薇の模様を描く繊細なレースが縫い付けられ、裾がふわりと華やかに広がっている。
ドレスの他にはサテン張の踵の高い靴、
スカート部分の布地に縫い付けられたレースと同色の夜会用のショール、
ドロップ型にカッティングされたアメジストの宝石の連ねた首飾りまで入っていて、
エステラは祖父のほうを振り返った。
「おじい様、エステラです」
「入りなさい」
幾許も経たないうちに入室が許可される。
エステラは靴の音を忍ばせて部屋のなかへと足を踏み入れた。
「おじい様、私に渡したいものって……?」
ラルフは自分の傍らに控えていた侍女に目配せする。
彼女は胸の前に掲げていた、丁寧にリボンのかけられた箱を手渡してきた。
「……開けてご覧」
促されるままに箱にかけられていたリボンを解き、箱を開くと。
「素敵………。」
箱の中身は夜会用のドレスだった。
彼女の瞳の色と同じ———菫色のシフォン生地と、
上品な菖蒲色のレースがふんだんに用いられた華やかな衣裳で………。
そっと肩口を持ち上げ箱から取り出してみると、その美しさに暫し見惚れる。
菫色の時の大きくひらいた胸元には繊細な銀糸で薔薇の花の刺繍が施され、
蝋燭の灯りに照らされ、きらきらと煌めく。
ドレスの上半身の輪郭は細い身体の線にぴったりと添い、
菖蒲色のサテン生地の上に菫色のシフォン生地が重ねあわされ、
サテン布地に織り込まれた水晶の粒が星々(#NAME#)のように密やかな輝きを放つ。
菫色の薔薇の花弁に見立てたカッティングをなされたスカート部分の布地の裾には、
濃紫色の蔓薔薇の模様を描く繊細なレースが縫い付けられ、裾がふわりと華やかに広がっている。
ドレスの他にはサテン張の踵の高い靴、
スカート部分の布地に縫い付けられたレースと同色の夜会用のショール、
ドロップ型にカッティングされたアメジストの宝石の連ねた首飾りまで入っていて、
エステラは祖父のほうを振り返った。
