第3章 迎えに来た麗人
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「おじい様、いつも……申し訳ありません。
でも………ありがとう」
穏やかな瞳で自分を見つめる祖父に、エステラの紅い唇が感謝を紡ぐ。
「おまえは私の自慢の孫だ。だから気にすることはないのだよ」
そう言って優しく微笑いながら彼女の頭を撫でてくる。
その皺を刻んだ掌に触れられていると、
優しかった母と兄を思い出して、胸の奥で温もりが滲んだ。
「エステラ、花の世話を終えたら私の書斎へ来なさい。
………おまえに渡したいものがある」
『あまり陽に当たりすぎないように気をつけるのだよ』
そう言って、ぽん、と彼女の頭に麦わら帽子を被せる。
「はい、おじい様」と応えたさまを見届けたのち、
祖父の持つ真鍮の持ち手のステッキが地面を叩く音が遠ざかっていく。
(おじい様の渡したいものって、何かしら………。)
ジョウロで花々に水をやりながら、そう思考をさ迷わせる。
指で土がしっかりと水分を含んでいることを確認したのち、エステラは立ち上がった。
彼女の心を示すように、ヘヴネの青い花弁が風に揺れていた。
でも………ありがとう」
穏やかな瞳で自分を見つめる祖父に、エステラの紅い唇が感謝を紡ぐ。
「おまえは私の自慢の孫だ。だから気にすることはないのだよ」
そう言って優しく微笑いながら彼女の頭を撫でてくる。
その皺を刻んだ掌に触れられていると、
優しかった母と兄を思い出して、胸の奥で温もりが滲んだ。
「エステラ、花の世話を終えたら私の書斎へ来なさい。
………おまえに渡したいものがある」
『あまり陽に当たりすぎないように気をつけるのだよ』
そう言って、ぽん、と彼女の頭に麦わら帽子を被せる。
「はい、おじい様」と応えたさまを見届けたのち、
祖父の持つ真鍮の持ち手のステッキが地面を叩く音が遠ざかっていく。
(おじい様の渡したいものって、何かしら………。)
ジョウロで花々に水をやりながら、そう思考をさ迷わせる。
指で土がしっかりと水分を含んでいることを確認したのち、エステラは立ち上がった。
彼女の心を示すように、ヘヴネの青い花弁が風に揺れていた。
