１月25日


椅子に座り、黒板の前にいる教師を見る生徒の後ろには沢山の保護者がいた


教師が言ったよう、今日は授業参観だ
(ちなみに教科は数学だ)
その中、ツナはそわそわしていた

「(母さん来てないな…
このまま来んなよ～)

げっ」

教室のドアの方を見ると、手を振っている奈々がいた


「(あれだけ来るなって言ったのに～)」


そう、実は昨日、ツナは奈々に来るなと言っていた


「じゃあこの問題。今日はあえて数学の得意でない生徒からあてていこうかな」


教師の言葉に焦るツナ
だが、ツナではなく、山本がさされた


「ちぇ
いきなりかよー」

「いつもの汚名返上といってくれ」

「んじゃ、２分の１あたりで」


山本は適当に言う


「またおまえは当てずっぽうで……ん？いや……正解か」


それに山本は喜び、教師は驚く
それに教室はドッと盛り上がる


「いーぞ武！！今夜は大トロだ！！」


山本の父、山本剛が保護者の方々の間から叫ぶ


「ったく親父～っ」


それに山本は恥ずかしくなった


「ったく、くだらねーぜ」


簡単な問題に当たって盛り上がる山本に嫌味を言う獄寺


「ご…獄寺…私語はつつしまんか」

「け」


プイと顔を反らす


「何なのあの子の態度」

「不良じゃないザマスか？」

「そうらしいですわね」

保護者の方から色々声が聞こえてくる


「獄寺、授業参観の時ぐらい普通にすわってみんか？」
「ムリ」


即答して返す獄寺に教師は少し意地悪したくなった


「じゃあ難しいが次の問を獄寺…」

「７π㎝」

「…そうだな
…あっとる」


ダメだった



「よし、次！
今日は山本も頑張ったんだし、いけるんじゃないか？
問４を沢田」

「あ…はい…」

ツナは全くわからなく、恥ずかしくて顔を隠す
そのため獄寺が教えようとするが気付かなかった

「(こーなりゃ俺も山勘で)９！？―パコーンッ―ぎゃっ」


後頭部に何か当たった
何かと思えば、それは下駄だった


「あいた～」

「どーした沢田
何だ今の音は？」

「後ろから何かが」


ツナは保護者のいる方を見た

「物騒よねー」

『そうねー』

「キモイおばちゃんいるー！！」


ツナが見た方にはおばちゃんの格好をしたリボーンに##NAME1##がいた


「##NAME1##見ないと思ったら、何やってんのーっ！！！」

『あれ、バレました？』

「ん？金井なのか？」

ツナの言葉に教師が反応する

『アハハ～そーでーす』

「気付かなかったな
金井、席に着け。」

『はーい』

「(あれ、誰も気付かなかったの？)」


ツナはこの時から自然とボンゴレの血、ブラッド・オブ・ボンゴレの見透かす力があったのかもしれない


「沢田、もう一度言ってくれるか？」

「(そ、そーだった)は…はい」

この時、ツナは思った

(リボーンが草履投げてきたのって俺が答間違ってたからじゃ…
って事は今度間違ってたら…

殺される！！
一気に緊張感の種類に変わったーっ)


『(綱吉、全て顔に出てますよ～)』

「沢田どーした？」

「いや…あの…」


答えてもし間違っていた時の事を考えるとツナは答えるにも答えられない状態になってしまった
そんなツナを奈々は緊張した趣(おもむき)で見ていた


「はーい！！

100兆万です」

「ランボ！！」


供託に座って答えているランボに、ランボを押さえようとしているイーピンがいた


『ランボにイーピン…』

「君は誰の弟君かな？お父さんかお母さんは？」

「ランボさん九九もできるんだよ！」


教師の話を聞かずに勝手に話していくランボ

「ニニンがニ！
キキンがキ！
ケケンがケ！！」


変な事を言うランボにクラス中笑いで包まれた
それに気をよくしたランボは


「見てて見てて」


後ろに倒れていき、髪で黒板に書いてあった数式を消していった

京子は笑ってしまい、##NAME1##は呆れ、他の者はシーンと静まり返ってしまった


「すみません。うちの子供なんです」

奈々がランボを抱き上げる
それに他の者はランボがツナの弟と勘違いしてしまう


「ちょっと母さん、何でチビ達つれてきたんだよ！！」

「さあ」

「さあって何だよ！？わけわか「私よ

隼人の授業参観についていきないっていうから」



「ビアンキ！！！」


「うがっ　ふげー―っ！！」


ビアンキを見た獄寺が椅子から転げ落ちた