標的52
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「着きましたよ」
運転手の人が言った
『はい』
運転手の人は運転席から出て、##NAME1##のいる後部座席のドアまで行き、ドアを開ける
##NAME1##は運転手の手の上に手を置き、車から出る
『あの、御祖父様はいつ頃くるんですか?』
「九代目様は仕事があるそうなのでそれが終わってから向かうと、おっしゃっられてましたよ」
『ありがとうございます』
##NAME1##はキャバッローネの屋敷の門まで歩いていった
九代目から貰った招待状を受付の人に見せ、中に入る
中は豪華に飾ってあってドレスを着た女の人やスーツを着た男の人達が沢山いて賑わっていた
##NAME1##は人の視線を感じた
『……』
視線は気にせずどんどん奥へと進む
が、
「お嬢さん、何処のファミリーの人だい?
一緒に飲まないかい?」
ダンディな人だ…と思いながらその男の顔を見る##NAME1##。
ナンパをされたのに気付いていない
『これからドン・キャバッローネに挨拶をしにいかなくてはならないので、遠慮させていただきます』
頭を一度下げ、ディーノの居る所へ行こうとしたのだが、男に肩を掴まれた
『……あの、?』
「キャバッローネなんか後でもいいじゃないかい」
『駄目です
親しき仲にも礼儀有り、ですよ』
「??」
##NAME1##は男が言葉の意味を考えている間に逃げた
会場を歩き回って人だかりがある場所を捜した
『あ…あの人だかり……』
ディーノがいそうな所を発見した
近付きながら見ていると、人を掻き分けながら出てきたディーノがいた
「お!##NAME1##じゃねーか」
『お久しぶりです!』
「いやー、前会った時はまだ雪があったころだから懐かしいな」
『まだ一ヶ月くらいなんですけど…』
「ん?そーだっけか?」
ついにボケが始まったかと思いながら頭を撫でてくる手が気持ち良く、目を細める
『それにしても……』
##NAME1##はディーノの全身を見る
『キッチリしてますね』
「当たり前だろ?」
『いつもはだらし無いですもん!』
「なっ!」
##NAME1##の言葉にショックを受けるディーノ
「そういやさ、この前ジャッポーネに行ったんだけどよ、ボーリングやったんだ」
『ボーリング?(なんでまた… ディーノと部下達でやったんですか?)』
ディーノと部下でボーリングをしている処を思い浮かべる
『(……キモッ!)』
何気に酷い##NAME1##
「今変なこと考えなかったか?」
『そんなことありませんよ』
中々鋭いディーノに若干ビビる
「ツナに呼ばれてよ、女の子達と内藤ロンシャンとかいう奴がいてよぉ…」
言いながら段々顔が青冷めてくるディーノ
「あれは凄まじかったぜ…」
『??』
何があったんだと聞きたかったが、即座に聞いてはいけない事だと悟った
いくらか時間が経ち、披露宴の時間になった
ディーノは壇前に立ち、軽く話をしている
##NAME1##は詰まらなくてジュースを飲んでいた
「どうかね?」
『?
あ、御祖父様!』
振り向くと九代目がいた
「少しでも気晴らしになったかな?」
『え…』
九代目は##NAME1##が最近ずっと苛々していたことに気付いていたみたいだ
それもあのブイオと一緒に任務をした失態の日からだ
『何でわかったんですか?』
睨むように九代目を見る
「んー この超直感のせいかな」
『……厄介な力』
ボソッと小さな声で言ったが九代目には聞こえていたらしく苦笑いをされた
「でも今日、此処に来てよかっただろ?
今まで負けなしで来ていた君は此処に来て弱点を、負けというものを知った。でも負けと言ってもまだ命はあるのだから。今度からその弱点を克服するんだよ。」
『………』
ジッと九代目を見る
一度俯き、フッと笑った
『はいっ!』
満面の笑みを見せた