バブ18
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次の日
霧雲は学校に行くため、最寄り駅に向かっていた
少し広い道を歩いていると後ろからゆっくりと車が走ってきた
最初は気にしてはいなかった
だが、
霧雲の隣を過ぎて行くのに、全く車が途切れないのだ
長い
胴体部分が長すぎる
全長10メートルもあるんじゃないか…と霧雲は思った
出勤途中らしきサラリーマンも驚いている
その車は霧雲の隣を過ぎ、何故か止まった
『?』
運転手が降りてきて胴体の真ん中あたりのドアを開けた
「よう。霧雲じゃねーか」
『姫川…』
霧雲は冷めた目で車から降りてきた姫川を見る
『こんな道を通るなんてめずらしーね』
「たまたま霧雲の頭が見えたから回ってきたんだ」
姫川は霧雲の頭を撫でる
「乗せてってやるよ」
姫川の言葉に二つ返事で返した
姫川専用らしいリムジンに乗って聖石矢魔に向かった。
校門の真ん中で停められた
運転手にドアを開けてもらった。
『もっと端じゃないと他の人に迷惑だよ』
霧雲は運転手に言う
「嗚呼、すみません。坊っちゃんが一番学校に入りやすいようにしか考えておりませんでした」
「俺はここでいいぜ?」
『ダメなの!』
「わ、わかった…」
霧雲の勢いに姫川は無意識に頷いた
『じゃあ、運転手さん、次はそうしてね』
「り、了解いたしました」
運転手も霧雲の勢いに唖然とした
「それにしても、このような扱いになれているんですか?」
『何が?』
「坊っちゃんが乗せる殆んどの方は、私がドアを開けなくともご自分から開けられますから」
『ああ、まぁ、ね…』
そんなの六道の家の者だから。
でも、あの親の子供なんて言いたくない
「こいつはあの六道の御曹司だ」
「六道様の!?」
『(かってに言うな!!)』
せっかく黙ってたのに…と思う
「こいつは俺の世話役。まぁ、執事みてーなもんだ」
姫川は行くぞって言って霧雲の腕を引っ張った
そんな様子を聖石矢魔の生徒達と国枝が見ていた
「なんで六道さんが姫川と…」
「あの子可愛い~」
「可愛い!」
「ヤバイな…っ」
「鼻血がっ…」