バブ22
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三木が名前で呼んでくれないかと男鹿に懇願していると、倒れているはずの影組が起き上がっていた
「クヒヒッ 強えぞ、こいつらは
まぁ、せいぜい二人仲良くケンカして退学にでもなってくれや」
影組に全てまかせようとする霧矢に、邦枝と静が加勢に入ろうとする
「あかんで静さん
これは久也の戦いや」
「そうすよ邦枝先輩
それに忘れたんスか?人質…
霧矢が手を出すのを許したのはあの二人だけっスよ」
「でも…っ」
「その通りだぜ、姐ちゃん
てめぇらが下手に動けば全校生徒がまきぞえをくぅんだ
まぁ、それはそれで面白ぇか?
わかったらそこでアホ面下げて見てろよ」
霧矢はそれだけ言い、男鹿や影組達の方の見学をしだした
すかさず邦枝は霧雲の傍に行く
「アンタはアイツのこと助けないわけっ!?」
『最近の辰巳強くなってるんだよ』
笑って邦枝に顔を向ける
男鹿を信じている。邦枝は霧雲の顔を見て思った
『辰巳は平気だけど、ヒトジチはメンドーだからこっそりヤるよ!』
「!
ええ!」
邦枝と烈怒帝瑠そして六騎聖も加わり、霧矢にバレないように帝毛の奴等を倒して行った
霧雲は気絶させた帝毛を体育館の中央に引きずっていくと他の皆も捕まえた帝毛を中央に集めていた
『これで全員かな?』
「ええ、もう見当たらないわ」
邦枝は霧雲に引きずられた帝毛を見て、霧雲に当たってボロボロにされ憐れだと思ったが口にはしなかった
男鹿の方を見てみると影組の二人が壁にめり込んでおり、一人は気絶して倒れて、一人は完全に怯えきっている
「どこまでもくらいついて後悔させてやるとか言ったな
おもしれぇ
やってみろよ。俺に喧嘩を売った以上後悔すんのはてめぇだ…!!」
男鹿の身体中に模様が浮かび上がってくる
近くにいた霧雲にも模様が段々浮かび上がってくる
ヒルダが霧雲に近付き、腕を引っ張った
「霧雲、彼奴から離れろ」
『へ?』
「いいから速くせんか!」
『は、はいっ!!』
ヒルダに叱咤された霧雲は慌てて体育館の壁まで下がった
直後、男鹿から電流が流れ、半径5メートルは丸焦げになった
霧矢も下着以外が焼け半裸になっている
男鹿が脅すと霧矢は恐怖で帰っていった
『すごい…』
いつもベル坊から電流が流れ、男鹿へと繋がっているため普段この力を見ることはない
第三者の視点から見て初めてこの力の凄さを知った気がした
シンとした体育館内がざわめきに変わる
「何今の…」
「放電?」
「どうやったの…?」
「てゆーかあの人あんなペイントしてたっけ…?」
「つーかこれヤバくね?
結局先生の前でケンカしちゃったしー
マジで全員退学とかー?」
由加が不安そうに呟く
そこにパチパチと拍手が響く
「はーい、全員拍手!!」
拍手をするのは出馬だった
「いやー凄かったなー
スペシャルプログラム"ケンカイリュージョン"
なんやみんなキョトンとした顔して。ホンマもんのケンカやと思ったんか?
ちゃうちゃう。最後の特殊効果で気づくと思ったけどなー」
出馬は静にも話をふる
静も最初はキョトンとしていたが、出馬に目で諭され出馬の話に乗った
三木の為に、そして男鹿の為に
本当のケンカを見せ物にした
こうして退学&転校と六騎聖剥奪を賭けたバレーボール対決は石矢魔の勝利に終わり、退学と転校はなくなり、六騎聖もなくなった
更新16.04.04
→お詫び