バブ22
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
聖石矢魔での文化祭にて退学・転校と、六騎聖の権限剥奪を賭けて行われたバレーの試合
1セット目前半は男鹿と東条により石矢魔が劣勢だったものの、ベル坊という特別ルールによって石矢魔チームがリードの21―24のセットポイントになった
<<さぁー、これが1セット目最後のラリーとなるのか!?>>
「来いっ!!」
邦枝は相手側からくるサーブにむけて構える
六騎聖のサーブは出馬
出馬はというと、ボールを打つのではなく、"突いた"
「っ!」
ボールは邦枝に向かっていったが、あまりの速さや重さによってコート外に弾き飛ばされた
その後、4点連続で六騎聖に点を取られて1セット目は六騎聖のものとなった
今度は霧雲は男鹿だけではなく皆にドリンクとタオルを配った
『邦枝、大丈夫?』
「ええ…」
「あーあー、すげぇ赤くなっちゃってるね」
「あのクソメガネ……
なんちゅーサーブ打ちやがる」
「邦枝先輩!!冷やしましょう!!
さぁっ
お手を!!
ふとももを!!
レッツクールダウン!!」
冷却スプレーを持った空気を読まない古市は逆にクールダウンされていた
「これ、一回休んだ方がいいっスね…」
「そうね…
古市、あんたしばらく交代よ」
「えぇっ!?」
『なんでぇ古市!?僕がやりたいー!』
「いやいやいやいや、無理っスよ!!死ぬっスよ!!あんなサーブとれるわけないじゃないっスか!!」
『なら僕が!』
「邦枝先輩で無理なもんがテメー(チピ)に出来るわけねーだろ!」
『おいっ!いま変な声聞こえた!』
「そうよ。六道じゃ、簡単に吹き飛んじゃうわ
ならあんたしかいないでしょ
それに、あんたのために、すんごい応援見たくない?」
「やります」
『誰も僕の味方になってくんないの!?
辰巳ー!僕も出たいー!』
霧雲は辰巳にしがみついて駄々をこねたが拒否られた
<<さぁー、第2セットが始まりました!!もう後がない石矢魔!!果たして逆転は出来るのか!!
おおーっと、石矢魔チーム、選手を代えてきましたね!!>>
「フ…」
<<邦枝選手に代わり入ったのは古市選手!!
何故最初からどや顔なんでしょうか!?>>
「あいつの扱い方分かってきましたよ」
『古市は女とキョーハクに弱いよ!』
「……」
古市が打ったアンダーサーブは軽々と返された
しかも相手側が打ったスパイクを古市が逃げるという形で点まで取られる
それを見ていた霧雲は席を立つ
『ねぇねぇシンパンさん、交代ね』
「え、」
『だから、7番と8番交代!!』
「あ、はい」
ピーーーッ
審判は笛を鳴らして交代のサインを出す
『へへっ
やっと出れる!』
「「「ええぇぇぇぇええ!?」」」
体育館にいる日向以外の全ての人間が驚愕した
「ちょっ、ちょっと待ちなさい!アナタが古市と交代なんて無理よ!」
『古市よりはたえれるもん』
「(たしかに…)」
古市は静かに頷く
「だからって」
『いーの!じょおうが休憩している間は任せて!』
霧雲は古市とハイタッチしてコートの中に入る
『よーし!いっくぞー
あ、しんぱんさん、僕リベロじゃないからね!』
「わかってます…」
そして相手側のサーブから始まる
<<またしても出馬選手の怪物サーブ!>>
「霧雲!!」
霧雲はボールの落下地点に動き、腕にボールが当たった
『ぅ゙っ』
ボールは当たりはしたが相手コートの外野に出てしまいアウトとなった
男鹿は直ぐ様霧雲に近寄る
「霧雲!大丈夫か!?」
『たつみ…
うん。平気!練習全然しなかったのこーかいしてる』
霧雲の両腕は真っ赤に腫れていた
だが、男鹿に心配かけまいと笑顔で返す
男鹿もそれには気付いた
「やっぱ無理なんじゃねーのか?」
「そうだね…ここはまだ古市君の方がいいだろうな」
『大丈夫っ!!バレーってそういうものだもん!それに僕、みんなとバレーしたい!』
その言葉にチーム全員が無言になる
暫くして男鹿がしゃがみ、霧雲の頬を優しく両手で掴む
額を掴むと霧雲を睨み付ける
「…無理だと思ったら気絶させてでも止める」
『無理じゃな「だからそれまで俺と一緒に戦え」』
霧雲の言葉を遮る男鹿
その目はいつものボケッとした目ではなく真剣だった
『……うんっ!!』
霧雲が頷いたのを見て、それぞれの位置に戻る
<<出馬選手に手も足もでない石矢魔チーム!高校生とは思えない程小さな六道選手が出て、怪我しないのか心配です!!>>
周りが霧雲を見て、無理だとか大人と子供だとか、言いたい放題している
ピピーッ
笛がなり、出馬がサーブを出す
ボールは先程と同じ強烈な速さでコートの空いた所に落ちようとする
一番近くにいた霧雲は走ってボールを拾おうとする。
だが、片手一本しか出していなかったせいか腕を弾いて後ろに行ってしまった
『くそ…っ』
飛んでいったボールを眺めて悔しがっていると、夏目に肩を叩かれて男鹿に頭を撫でられる
「どんまい」
「次だ、次」
『うん!』