バブ17
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沈黙の広い部屋の中を古市が割(サ)いた
「なんだ?この教室…」
今日は9月1日
つまり、新学期なのだが、如何せん石矢魔高校は男鹿の手によって崩壊されてしまっていた
そのため、校舎が直るまで間借りするため私立聖(セント)石矢魔学園に来ていた。
そして、何故か男鹿の隣には2年の邦枝がいる
「──だから、なんでテメーらまで同じクラスなんだよ。一年坊」
男鹿の後ろの古市の左隣にいる3年の神崎が古市に向かって言う
「──いや、そんな事オレに言われても……知らないっスよ…」
古市は神崎の顔の恐さに下を向いて答える
『イチ…顔をみせないで…』
何故か元気がない霧雲が神崎に言う
「"ハジメ"だ!
何が悲しくて、てめーらと同じ教室にいなきゃなんねーんだよ!!」
「──それはこっちのセリフよ。なんでアンタらなんかと…」
神崎の後ろの席の2年の大森寧々が溜め息を吐く
それに神崎がガン垂れる
「いーんじゃないの、別に…
オレは悪くないと思うぜ、このクラス」
『姫川はそっこくはいじょすればいい…』
霧雲は男鹿の首筋に顔を擦り付ける
「そんな奴なんかといないで、こっちこいよ」
『やだ。たつみがいいの…』
「ぐぇっ」
「六道さん、男鹿が絞まってるわよ…」
『ん…』
返事はするものの、力を弱めないため男鹿は苦しそうだ
騒がしいクラスの中、男鹿が寝てしまい霧雲は東条の方に張り付いていた
その時、前の扉からサングラスをかけた少しガラの悪い男が入ってきた
男はこの石矢魔のクラスの担任らしい。因みに名前は佐渡原巧という
佐渡原はまん中の前から二番目に座っていた姫川に目をつけた
そして、次に霧雲に目をつけてきた
「なんだい、君は。
自分の席に座りなさい」
『や』
霧雲の態度に佐渡原は眉を潜める
「そもそも君は本当に高校生なのかい?」
「あ、センセーそれは…」
古市が止めようとしたが、遅かった
佐渡原は霧雲に腹を蹴られへっぴり腰になっている
『……』
霧雲は佐渡原を睨み付け教室を出てった