バブ20
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時間は魔王の赤ちゃんが人間界に現れる数年前に戻る
ある町の硬田中学に六道霧雲という不良がいた
髪はピンクと、常識ではあり得ない色をしており、服装は男子の学ランと女子のセーラー服をごっちゃまぜに着こなした性別不明の人間
中1にして幾多の学校の不良どもをなぎ倒しにした怪物と云われている
しかし実在は怪物とは程遠い美しい顔立ちであった
素行が悪い霧雲の元には誰も近付かないという噂があった
しかし、今、霧雲の隣には目付きの悪い少年がいた
「──オッサンがけしかけてきやがってよー
古市が邪魔だし」
『…』
覇気のない声でしゃべる少年は男鹿辰巳
霧雲の小さい頃からの幼馴染みで同級生
男鹿が言う古市はもう一人の幼馴染みというか腐れ縁というか…な感じで仲のよい古市貴之という少年
しかし今は霧雲と男鹿の二人だけ
かったるい学校の帰り道を歩いていた
『ん
あれって…』
前方で道のど真ん中を占領している高校生がいた
三人の高校生の間に同じ硬中と思われる少年が腰を抜かしている
『昼間っからかつあげ?ださっ』
「あれじゃ通れねー…」
高校の今より中学の時はかなりひねくれていた霧雲
前にいた高校生が邪魔だと、一番近くにいた一人の男を蹴りあげる
不意を疲れた高校生は簡単に攻撃を喰らう
続けざまに男鹿も高校生を殴り飛ばす
「だ、だれだ!」
「!
おい、こいつらあの美女と野獣じゃ…っ!?」
"美女と野獣"というのはもう一人の幼馴染み、古市が男鹿を侮辱させるためにつけた霧雲と男鹿がペアな時の字(アザナ)
「確かにオレ達ゃ、そこのガキからカツアゲしよーとしたけどな、まだ何も盗っちゃいねーぞ」
「そーだ!オレ達にどーしろってんだ!!」
「じゃあ全員土下座で」
「鬼ですか!?」
『じゃあ死んで』
「「「ごめんなさい!」」」
一斉に土下座する高校生
それを見て背を向けて去ろうとすると、カツアゲされそうになった少年が二人を止めた