バブ19
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男鹿達の対決がうやむやになった次の日、男鹿、霧雲、古市(プラスベル坊)が教室に入ると、落ち込んだ邦枝と、黒板に貼られた紙が二枚あった
『なになに…
"そこう(素行)ふりょー(不良) キブツハソン(器物破損)により、以下の者は退学処分とす"』
その下には
男鹿辰巳
古市貴之
邦枝葵
東条英虎
神崎一
姫川竜也
夏目慎太郎
と、昨日屋上にいた7人の名前が書かれていた
『──…"そして以下の者は聖石矢魔高等学校に転校とす
六道霧雲"…
………
ええぇぇぇぇぇええ!!?
なんで!なんで!?
オカシイよ!ヤだよ!辰巳と離れるなんてっ!』
「ぐえっ」
無意識のうちに教卓を破壊し、古市の首を絞める霧雲
それでもまだ暴れたりないのか、廊下へ出ようとしたところを神崎に首根っこを掴まれて終わった
紙に書いてあった者は全員生徒指導室に向かった
生徒指導の先生も駆けつけてくることを予想していたのか指導室で待機していた
「──…もちろんウチの生徒にも非はあった。それは認めよう
だが、君達は厳重注意を受けた上での過失だ
何か言い分はあるかね?」
先生の前に横に一列に並んで話を聞く
「あの…僕…何もしてないんですケド…
正直ここに呼び出された意味が分からないというか…」
「とぼけるな!!お前があれこれ入れ知恵したんだろ
いわば主犯格じゃないか!!」
「何が知将だ!!」
周りにいた先生が古市に向かって怒鳴る
邦枝は古市は関係ないと言い、全ては止められなかった自分の責任。自分が退学になるのはいか仕方ないけれども、他の人は聖と同じ処分であるべきだと述べた
生徒指導の先生は城山に怪我を負わせた三人は2週間の停学処分、六騎聖に関しては処罰はないとのことを述べる
「彼らには校内の秩序を守る為、多少の制裁行為が認められている。今回の件もその範疇(ハンチュウ)だ
特に君達が来ることが決まってからはその権限を強く行使するよう、こちらからも働きかけた
彼らにに落ち度はないよ」
「そんな!納得出来ません!」
「話にならねーな」
『エコヒイキだ!』
「じゃ、何か?こっちはやられっぱなしで黙っとけって話ですか?」
反発する邦枝、姫川、霧雲、夏目
邦枝は言い返さない東条と男鹿にも何か言うように声をかけるが二人は退学などどうでもいいという風に喧嘩をしたいと呟く
『それに何でボクだけ転校なの!?辰巳が退学するならボクも辰巳と一緒に退学する!』
辰巳の腕に自分の腕を絡める霧雲
「六道さんの要件は六道さんのお父さんから要望があってね」
『お父様から…?』
「六道さんか…あの人ならありえるな
自分の可愛い娘が石矢魔なんて野蛮な所に入れて置けねぇってか」
姫川はサングラスを指で押し上げる
「その通りだよ。竜也くん」
『「「「!」」」』
扉を開けて入ってきたのは金髪と白髪のコントラストが入った青年
霧雲の父、六道日向だった
「この人が六道さんのお父さん?」
『うん、まぁ…』
腑に落ちないといった顔をする霧雲
日向を見る目は嫌悪感しかない
「霧雲元気だったかい?」
『お父様が現れる前まではね』
「テメェ、何しにきやがった」
霧雲を隠すように男鹿は一歩前に出る
「私と霧雲の間に立たないでくれるかい?目障りだよ
それに君のせいでこの前の作戦は失敗だったよ
弱った処で私に泣き付いてきてくれると思ったのに…
まさかこんな子がいるなんてね」
日向は男鹿の背中にいるベル坊を見る
「はっ
そりゃ、よかったな」
先程までのだらけ具合から一変、男鹿は日向を殴ろうと目を光らせる
「男鹿止めなさい!」
「そうだよ。先生の前でしょ?良い子にしていないと
君みたいな子といると霧雲まで野蛮な大人になってしまう、そうなる前に聖石矢魔で教育してもらいたいと私は思ってね
聖石矢魔なら霧雲を安心して預けられる」
聖の先生が照れたように笑う
『ただ自分の手の届くところにおいておきたいだけでしょ!』
ガルルと男鹿の後ろから頭だけをだして日向に威嚇する
「そうだよ
お家に戻ってきな」
『やだ!!
ボクはお父様の所になんか戻んない!ボクはお母様じゃない!
ボクは六道霧雲なのっ!』
「そうだ
俺は六道霧雲だから隣に置いてる
霧雲だから好きになった」
『たつみ…』
霧雲は顔を赤らめ、ウルウルした目で男鹿を見つめる
一方、それを聞いていた古市と邦枝も顔を赤らめて、こっちが恥ずかしいわ!と心の中でツッコむ