バブ16
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古市を皆で持ち上げて耐えていた時、地面が揺れた
鳥は鳴きながら、逃げ惑うのが見える
「ここの人達は、魔境を荒らしすぎました…
ヴラドの主が怒ってる…
私には声が聞こえるんです」
アランドロンの娘、基アンジェリカは古市に逃げるように催促する
その刹那
ズウゥー…ン
「キァアア」
『わぁ!』
「ちょっ…落ちる…」
また地面が揺れ、霧雲達の肩車は崩れてしまった
だが、一人、落ちて来なかった者がいた。
―――…古市だ
「あの…助けて下さい」
「「『……!』」」
馬鹿だ。三人は思いながら唖然とした
だが、すぐに男鹿達は古市から目を離し、地面が揺れている正体を目に写した
下からだと殆どが影っていてわからないが、目らしきものが4つ光っている。
身体はまるで岩の塊。否、ヴラドの魔境そのもので出来ているようだった
「ヴラドの主…?」
「…はい。
ここの連中は魔獣を殺しすぎました。主は怒っています」
古市とアンジェリカの会話を聞いて霧雲は思った
『トーゾクより、辰巳がヨップル星人殴ったからのよーな気がする…』
「…」
男鹿は何も言えなかった
アンジェリカは牢屋の扉の奥から、足音がして焦る
「逃げて下さい古市様!!頭目が帰ってきます!!」
「逃げる?あなたを置いてどこへ逃げるといいのです」
フッと笑う
「――というかこれ…
もう逃げられませんから…」
アンジェリカに笑みを見せる古市
だが、柵に頭が嵌まっているのだ。外から見たらアホ以外のなんでもない
「逃げないとペシャンコにされるわよ!」
「大丈夫大丈夫」
『全然だいじょーぶじゃないの!馬鹿!』
古市が届かないため、霧雲は古市の足を掴み、霧雲は男鹿に足を引っ張られる。
ラミアも男鹿を引っ張る。
だが、中から知らない男の声が聞こえ、すぐに男鹿達の周りは盗賊に囲まれたため、古市を救出するのを止めた
「おいおいおい
こりゃあ…大ピンチってやつじゃねーか?」
『久しぶりにケンカ出来る!』
「転けんなよ?」
『こけないもん!』
「…なんでそんなに嬉しそうなのよ」
変なものを見た目で二人を見るラミア
『わくわくするでしょ?』
「しないわよっ!!どこの戦闘民族よ!」
『夜兎がいいな!蓮蓬でもいいけど』
「他の漫画出さない!」
ラミアはこんな時にまでふざけている(実際は大真面目なのだが)霧雲を叩く
「楽しめよ
男ってのはな、ピンチの時程笑うもんだ。そーすりゃ、自然と力も湧(ワ)いてくる」
ラミアは自分は女と否定する
「なあ、ベル坊」
『ベル坊?』
全く違う方を向いているベル坊を見て疑問に思った
ベル坊はヴラドの主を見てイヤッと笑っていた
魔力が漏れているのに男鹿と霧雲だけが気付いた
「王族の者とやらっ
儂は目付役のザンガと申す!!」
髭が立派なザンガは昔の武士なのではないのかというほど律義に名を言い、自身の持っている槍を振り回す
が、突如、顔がでかくなった赤ん坊の顔に目が飛び出した
『ベル坊君…これは一体…』
「力が涌き出してらっしゃるのでは……」
確かに男鹿はピンチの時程笑えば力が湧いてくるとはいったがその比ではなかった
『ベル坊!』
霧雲がベル坊の顔を触った刹那、ベル坊は身体ごと巨大化した
その時調度ベル坊の手によって柵が壊れたため古市は抜けられた
やっと地面に足が付けた古市はこの場にいない者をたずねた
「男鹿と霧雲ちゃんは!?」
ラミアは驚きのあまり、声が出なくなっているので代わりに指で指した
その先には巨大なヴラドの主。巨大化したベル坊。
そのベル坊のおしゃぶりの上に乗っている霧雲。
ベル坊の髪を掴んで必死に掴まっている男鹿
男鹿は自力で頭の天辺までよじ登る
『たつみー!ここいいよぉー!』
霧雲はおしゃぶりの上から手を振る
男鹿も手を振り返す
「よし!ゆけっっ!!ベツ人28号!!」
「ダッ!!!」
『あ、牛みたいな鳥』
牛柄でモーと鳴く鳥がベル坊から逃げていくのが見える
そんな呑気な霧雲を放って、ベル坊はヴラドの主にどんどん技を決めていく。
キックにボンバー、エルボー、逆エビ固めをするとヴラドの主は動かなくなった
『すごーい!すごーい!ベル坊一番!!』
盗賊達も、街を守ってくれたベル坊に声援を贈る
『イエーイ!』
「アー―ッ!!」
『おー!』
「アー――ッ!!」
霧雲とベル坊は腕を振って喜ぶ
だが、段々度が過ぎているような気がする。
街が全壊だ
「?」
『?
どーしたの?
あれ?辰巳は?』
いきなり止まったベル坊に不信に思う
そして、いつの間にかいなくなっている男鹿
『っ!』
一瞬、殺気が感じた。と、思ったらベル坊は吹き飛ばされていた
『うわっ』
ベル坊が吹き飛ばされたせいで霧雲も落ちそうになるが、ベル坊の顔に必死にしがみつく
その時、下の方から「ごはんですよ」と聞こえた
この声は…と思ったらいつの間にか男鹿が目の前にいた
「アウ?」
『ふへ?』
現状が掴めない霧雲とベル坊
「アーッ!!!」
『辰巳!』
二人同時に男鹿に張り付いた
「命びろいしたな…蝿の王…
いずれまた、お目にかかるとしよう」
男鹿の横を長髪の男が通って行ってしまった
『あの人、(アンジェ…さんの家にいた…)』
「まてこらっ
てめェただの盗賊じゃねぇだろ!!」
男鹿が振り向くと、そこは誰もいなかった
そして、霧雲はアンジェリカの名前を覚えていなかった
