バブ14
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支度を済ませ、ついでに着替えて川原に向かった
既に男鹿たちはいた
『辰巳ー!』
霧雲は男鹿に抱き着く
「気をつけて行ってこいよな。
もし変な奴がいたら取り敢えず殴ってこい。それでも駄目なら股間蹴れ!!」
男鹿は笑ってガッツポーズをする。
それに古市は冷や汗をかく
「――さて、ではお三方
準備はよろしいですかな?」
『オッケー!』
霧雲はまだかとはしゃぎ飛び上がる
首輪がシャランと鳴った
「あの…場所変える意味あるんすか?これ」
古市はヒルダに問う
「―――うむ
魔界への転送は特別でな、次元をまたがねばならん分、水辺や山など自然のエネルギーが必要となるのだ」
さらに言えば一度に転送できる質量も限られて、大人二人が限度らしい
二人同時に次元を越えた転送ができる悪魔は少ない
今回転送するのが、子供二人に、もっと小さいフォルカスだけだから出来るのだ
ヒルダはそれだけ古市に言い、ラミアの方に向かう
「また会おう。ラミア
霧雲をよろしくな」
「~~~~…ヒルダ姐さん」
ラミアは鼻水を垂らして泣き出した
「そろそろ行きますぞー」
アランドロンは泣いているラミアに即した
ラミアも泣き止み、アランドロンは半分に割れた
「さよーならー」
『いってきまーす』
ラミアと霧雲は手を振り、フォルカスは軽く帽子を上げた
ヒルダと古市も振り返す
『ラミア、』
「なによ」
『手、つないでてい?』
コテン、と音がしそうなくらい可愛く首を傾げる
「し、しかたないわね!」
ラミアは顔を赤くしながら霧雲の手を握る
男鹿は気付いていない
フォルカスがアランドロンの中に入って、ラミアが先に入り始めた
その時、いつの間にか男鹿の背中から居なくなっていたベル坊が霧雲の脚に引っ付いていた
『ベル坊!?なんでここに!!?』
「アー」
既に霧雲の転送も始まっている
「てめっ!なにしてんだ!」
男鹿はベル坊の足を持って引き剥がそうとするが、糊みたいに剥がれない
『た、たつみ~!足痛いよーっ!!!』
「ぐぬっ は…離れねぇ…っっ
おい、霧雲、一旦外に出ろ」
『出たいけど出れないのー!
ウデも引っ張られてるのー』
「おぉい
古市手伝えっ!!」
『ベル坊はなして!』
必死な霧雲、男鹿、そしてベル坊に古市とヒルダは唖然としていた
直ぐに正気に戻った古市も加勢するが全く離れない
それどころか霧雲の身体は先程より中に吸い寄せられている
「男鹿!!もういい離せ!!」
古市は男鹿に即すが、既に霧雲は見えなく、ベル坊も半分見えなくなっている
「バカヤロウッ
ここでベル坊放したら、こいつだけいい想いすんじゃねーかよ!
霧雲と二人なんて許さねーぞ!!」
「だからってお前このままじゃ…
ギャアアアアアア!!!!」
男鹿も古市もアランドロンの中に入ってしまった
アランドロンも消えてしまい、そこに残ったのはヒルダだけとなった
「……………うーむ
これは…
大変な事になったのでは」
1人残されたヒルダは1つの汗を垂らした
