バブ14
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日は登り、朝になった
霧雲は荷物を取りに一度自宅に戻らなくてはいけない
前日のような事が起こらないよう、アランドロンを使って帰ることにした
――…しかし、ベル坊が霧雲の脚を掴んで離さない
霧雲はしゃがんでベル坊を抱き締める
『すぐもどってくるから。ね?いい子にしてて?』
ベル坊の頭を撫で、ベル坊を男鹿に預けた
「オレらは先に川原に行ってっかんな」
『うん!すぐにアランドロンと一緒にいくから!』
男鹿は霧雲の"一緒に"と言う言葉にムカッときて、アランドロンを睨み付ける
「心配ご無用ですよ。私は古市殿にしか興味はありませんから」
「へんなこというなよな!!」
泊まっていた古市が顔を青くした
「もう照れちゃってっ」
アランドロンは最後にハートをつけてウインクをした
それには男鹿も寒疣(サムイボ)がたった
『いいからいこ!』
霧雲はアランドロンの手を引き焦らせる
「ええ。では―――」
アランドロンは真っ二つに割れ、その中を霧雲は入っていった
アランドロンの身体がくっつくと、そこには誰もいなかった
霧雲はアランドロンの能(チカラ)を使い、家にいた
服をかき集めて旅行用の大きめのバッグに詰め込む
『アランドローン
むこうにどのくらいいるの?』
キッチンにいるアランドロンに話し掛ける
「そんなに長い期間ではないでしょう。3・4日分の衣服があれば足りますよ。
もし足りなくても向こう(魔界)の洋服を買ってさしあげますのでご安心を」
『むこうの服!?』
霧雲は目を輝かせてアランドロンを見る
「ええ。と、いっても此方(人間界)とさほど変わらないでしょう。ヒルダ様が着ているようなものですよ」
『フリフリ…』
霧雲は自分がフリルが沢山付いた服を着ているのを想像した
他人から見れば、誰もが可愛いと言うのだが、生憎の本人は気持ち悪いと思っている
霧雲は頭を横に振った
『男の子用はないの!?』
「ありますよ。霧雲様くらいですと子供用となってしまいますが」
『むむっ…』
霧雲は顔を歪ませた
自分が子供体型のままだとは充分承知している
だが子供用となると納得いかない
しかし魔界の服が着たかったので渋々それでもいいと言った
