バブ11
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「(やはりと思っていたが…
こいつはヤバイ…)」
ヒルダは唾を呑んだ
「おい、オメー、霧雲っつー奴知ってっか?」
男鹿は一歩前に出て日向を睨みつける
「君は…
そうか!君が男鹿辰巳君だね?」
「!
ああ。そうだけど…(何でわかった?)」
「フフッ 何で名前が分かったか気になる?
エスパーではないよ。さっき君と話したからね」
「あ?……………あ!霧雲の親父!?」
「フフッ そうだよ」
ニッコリ笑う日向
男鹿は似てねーなと思った
「─……んで何で霧雲はもう学校こねーんだ?」
男鹿は1番聞きたいことを聞いた
「何でってそりゃ…
私の為?」
「?」
「まだ子供には難しかったかな?
霧雲は私の息子だ。そして同時に霧雲は私の大切な者。でもね、私はある時気付いたんだ。
あの子にに親子愛ではなく、恋愛としての愛だと。
最初は私も疑ったよ。ただ霧雲は霧雨と似ているから霧雨と重ねてしまっているのかとね。あ、霧雨っていうのは私の可愛いお嫁さんね。もう亡くなっちゃったけど
でも違ったんだ。霧雨と重ねてしまって愛してると勘違いしてると自分にいい効かせていればいるほど私の胸は締め付けられていった。その時感じたんだ。私は霧雲に恋してると……─」
「(なぁ、霧雲の親父さん、言葉長くね?)」
「(もう聞くの飽きてきた)」
「(アブー)」
「(こら、一応聞いて置かなくては霧雲がどこにいるか聞き損なってしまうぞ)」
「そして!!私は決めた」
いきなり大声を出した日向に全員肩を揺らした
「霧雲が私から離れてしまうなら、離れないようにしてしまえばいいとね」
「それって」
古市は何か思い当たる点があるのか呟いた
「うん。霧雲が逃げないよう、捕まえて鎖で縛ってるよ
必死に首輪を引き契ろうと頑張る姿が可愛いんだ」
「「「「!!」」」」
狂ってる。男鹿達は顔を歪めた
「おい」
男鹿は下を向いてどんな顔をしているかわからないが声で怒っているのがわかった
「何かな?早く霧雲に会いたいんだ。早くしてくれない?」
「うるせー!!!」
男鹿は日向を睨み付ける
「んなことして霧雲は喜ぶわけねーだろ!!
霧雲はテメーのこと嫌ぇって言ったり、一緒にいんのも嫌だって言ってたしよ」
昔から霧雲はヒト個人の悪口なんか言わなかった
悪口は言う事も嫌いだし聞くのも嫌いだった
だけど、高校に入り心だけが成長期に入ってしまったみたいで成長期特有の反抗みたいなものが日々ウザったかった日向に向き、愚痴も何回か聞いた事があったのだ
日向は唇を噛んで俯いた
「…………知ってるよ」
「!」
「さっき言われた」
「ならなんで」
「っ仕方ないじゃない!!私は霧雲が好きなんだ!」
「だったら正面からぶつかれよ!拘束なんて馬鹿っぽいマネなんかしねーでよ!」
「っ……
わかってるよ。わかってるけどダメなんだ
親子だし、断られるって知ってる。でも、断られて引かれて離れていってしまうかもしれない。そうしたら私はもう生きて行けないよ…」
「親子がなんだよ。
俺と霧雲だって男同士だけどよ、こ… フガッ」
古市は手で男鹿の口を塞いだ
「っにすんだ!!」
「シーッ いいか、よく聞けよ
霧雲の親父さんは霧雲の事が好きなんだ。なのに俺達は恋人だなんて言ってみろ。
あんな狂った親父さんなら、男鹿お前殺られんぞ?」
「………チッ」
正論をいわれ黙る男鹿
日向は男鹿と古市が何を話しているのか気になったが、深く考えなかった
「親子なんて関係ない。そう言われてしまえばオシマイだけどね、私には世間の目があるんだ」
「そんなのどーでもいいだろ」
「どーでもよくない!!!
私が自分の子供と付き合っているなんて知れたら私の会社は潰れてしまう!!それこそ霧雲に迷惑掛けてしまうんだよ!」
世間に少しでも社会に悪い事が知られれば六道カンパニーの評判はがた落ち。そうすれば会社に負担が架かってしまうだけではなく、日向の子供の霧雲にまで被害が及ぶのだ
経営学を習っている者なら、否、常識で知っているはずだ
「ちょっと待って下さい!」
古市はここで疑問に思った
「ならなんで霧雲ちゃんを捕まえたりするんですか?世間の目が恐いなら尚更拘束したりしませんが」
「そりゃそう思うだろうね。
けど霧雲は社交会とかには出ないから私との繋がりを知っている者は少ない。だからいきなり霧雲が学校を辞めたって私が辞めさせたなんて誰も分からない。そして霧雲は一生この家から出さない。
そうすれば世間には全くわからないからね」
「んなッ!!?」
古市は目を見開く
「(いや、でも…)」
古市はベル坊を見て、男鹿を見る
そしてヒルダを見る
「(あの人なら…)」
古市は日向を睨みつけた
「六道さん、今すぐ霧雲ちゃんを返して下さい」
「嫌だといってるじゃない」
「ならば、警察にいいますよ」
「フンッ そんなの私の権限でなんとでも出来るよ」
「なら…」
古市の目が光ったような気がした
「姫川グループに言うのは?」
「「!!?」」
古市の言葉に驚いたのは日向だけではなかった
しかし男鹿はよくわからず首を傾げた
「(こやつ、なかなか冴えるな)」
ヒルダは口端をあげた
「そ、そんなこと言って、どーせ脅しなんでしょ?
そーゆー手には騙されないよ」
日向はそう言いながら内心焦っていた
姫川グループは六道カンパニーに並ぶ程の会社で、もし相手(敵)側に付かれたら厄介な相手だ
だからただの脅しだと思いたい
だが、その念(おも)いは古市の言葉によって崩れることになる
「脅しじゃありませんよ」
「なっ だからって姫川グループが君達のような者なんと知り合い処か顔見知りなんかも出来ないはず…」
「あ゙ん?何言ってんだ
あいつ(姫川)、俺等と同じ学校だぞ」
男鹿は姫川がどーしたんだ。という顔をする
「そうか!息子さんの方が…」
日向は顔を歪め、冷や汗が垂れた
古市はポケットから携帯を取り出す
「今すぐ霧雲ちゃんを返してくれないなら姫川に電話、しますよ」
古市は言うがこれこそが脅しだ
古市は勿論姫川の携帯の電話番号なんか知らない
「っ……」
日向は古市を睨む
男鹿とベル坊は、んなもん(電話番号)持ってたのか?と思っていた
日向はどうやって携帯を奪うか考える
その時だった
『そのデンワ、架けなくていいよ』
階段の1番上に身体中傷だらけの霧雲がいた
