バブ9
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霧雲がトイレから戻ってきた時、状況は一変していた
『ふるいちー?
あれ…』
古市達の周りにいた男達に目が向いた
「霧雲ちゃん…」
「よぉ 久しぶりだねー
全然変わってないなー」
『ンム…』
前にも姫川から言われた言葉にムカついた
この男達は中学の先輩・高島とっいって不良だ
昔から何かと古市に厄介かけていた
「知り合い?」
寧々は脚を組んで古市を睨む
「いや、中学の頃の先輩で…」
「おいおい何だそりゃ
もっとあんだろ。好感度上げる紹介が
お世話になりまくったとかよー」
「ひひっ 気をつけた方がいいよー。こいつ根っからのたらしだから」
「そうそう。君達の事エロイ目でしか見てねーからね」
「─まぁ、でも安心しな。
こいつ、オレ達には頭があがんねーから」
高島は寧々と霧雲の肩に手を乗せた
─バシャッ
「───…てめぇ、何のつもりだ?」
高島の頭が濡れていた
液体が飛んできた方を見ると口が開いた缶を持った古市がいた
「いやー─、アツイっすねー先輩
頭冷えました?」
ニッコリと笑う古市
「てめぇ、こら古市!!」
「何だそりゃ!?ぶっ殺されてーのか!?」
高島の部下は古市に掴みかかるが、高島が止めた
「変わってねーなぁ、古市。女の前ですぐかっこつけるそのクセ
──てめぇ、それで痛い目にあった事、まさか忘れたわけじゃねーだろーな?」
高島は古市の首にかかっているタオルをわし掴む
「ククッ ケッサクだったよなー。あん時のお前」
「──…」
古市は何も喋らず睨み付けた
そして、
「ブッ
ブハハハハハハハハ
ちょっ…やめっ…やめろって、おい!!」
高島の横腹を擽りだした
そして油断した処を頭突きで倒した
テーブルはひっくり返り、床には寧々達が食べていた焼きそばが散乱した
「なっ 正気かお前…!!弱ぇくせに何いきがってんだ!!」
「男鹿と六道がいなけりゃてめーなんざ、いつでもボコれんだぞ!!」
霧雲はいきなり名前を呼ばれて身体を揺らすが誰も気付いていなかった
「そーっすねー(いってー…頭突きいてーよ、これ…)オレ、マジ弱いっすから、
逃げます」
古市は爽やかに笑って、プールの中へと逃げた
「くっ…
何してる!!追えっ」
高島は痛む鼻を押さえて部下に言う
「絶対逃がすなよっ」
一部始終見ていた寧々、千秋、霧雲は茫然として見ていた
1番最初に動いたのは千秋
「Σ焼きそば」
『古市かっけー!!』
霧雲は目をキラキラさせて古市が逃げて行った方を見た
寧々も小さく笑う
「ふぅん なかなか男じゃない」
青い空が広がっていた
更新10.05.03