バブ8
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
男鹿がトイレに行っている時、霧雲はベル坊を抱っこして古市と廊下で待っていた
それも男鹿がトイレに入ってすぐの事だった
邦枝本人が屋上に来いと言ったのだ
霧雲はわけが分からなかったが取り敢えず邦枝に着いて屋上に向かった
それは瞬く間に学校中に広まり、トイレから出た男鹿にもすぐに伝わった
「六道霧雲
あんたは許さない」
屋上のど真ん中まで来て1番最初に言われた
『何が?』
邦枝はいきなり木刀を振った
霧雲は反射神経で後ろに避けた
「あんたの狙いは私でしょ?
だったら最初から私の所に来なさいよ」
『ねらい?(ベル坊押し付けよーって知ってたの?)なんだ。知ってたの
なら話は早いね』
霧雲はベル坊を前に出す
「──…何をしてるの?」
実は邦枝は寧々と千秋が霧雲と男鹿にやられたと言われ、今、こうして倒しに霧雲を呼んだのだ
しかし霧雲には寧々と千秋を倒した記憶なんて全くない
『いつでもいーよ』
「何が!?
この期におよんでまだ赤ん坊をたてにする気!?このひきょう者!!」
『僕はひきょー者じゃない!!(何で引き受けてくれないの?)むずかしーな』
「───…何をした?」
『ん?』
「二人に何をしたの?あんなにボロボロになるまで」
二人とはもちろん寧々と千秋だ
『?(二人?ていうと…いや、いっぱい居すぎて誰が誰だか…)──…べつに弱いヤツにキョーミないからな…サクッとたおしただけだよ?(誰のことかよくわかんないからテキトーに言っとけばいーよね)』
霧雲は邦枝がいった二人は倒していないのだから当たり前だ
だが邦枝にそれは通用しない
「外道がっ!!」
邦枝はまた木刀を振った
霧雲はベル坊を前に突き出したままだったので避けたらベル坊に当たってしまうと判断し、ベル坊を持っている手を下げ頭を前に突き出した
木刀は額に当たりそこから血が垂れた
邦枝がやった技は体力をかなり使うらしく、邦枝は息を切らす
「──…ハァ…何故?
どうして攻撃してこないの!?」
霧雲は血も拭かずただ膝をついていた
いや、右腕でベル坊を抱き、左手でベル坊の目を隠していた
ベル坊は霧雲か男鹿の血を見ると泣いてしまうからだ
「何考えてるのかしらないけど…
──まだまだあの子達の痛みはこんなものじゃないわよ」
邦枝は構えを取る
「(心月流抜刀術 壱式)」
破岩
霧雲は邦枝から溢れ出す"気"が変わったのに気付いた
菊一文字
刹那、邦枝は霧雲の後ろにいた
煙りが立ち、邦枝の視界を遮る
煙りが晴れてきた
地面には顔は見えないがボロボロになった霧雲が倒れていた
「ハァ…ハァ…(あ…当たったのかしら……手応えはあまりなかったけど…)」
大きな音がしてボロボロになった寧々が来た
「姐さんっ!
美破です!!美破の企みです!!」
邦枝には意味がわからなかった
寧々と千秋をやったのは男鹿と霧雲だと思っていたのだから
「フフッ 少し遅かったわね」
上の方から聞こえた声
「チェックメイトよ」
「美破!!」
そこには美破と呼ばれるシンメトリーなメッシュの仕方の乙女口調の男がいた
隣にはMK5の一人、碇がいた
美破は邦枝を使い、霧雲と男鹿と闘わせどちらかが倒れるまで見物する
そして体力が大幅に減った勝者を倒すという卑怯な考えで寧々と千秋を倒した
そして石矢魔最強になり、邦枝の女王の座を取ろうとしていたのだ
「碇、あんたは六道ちゃんにトドメを……」
「ハイ」
「──………!?
美破…え?」
「だから…全部こいつが仕組んだ事なんです
私と千秋がやられたのはこいつらにです
六道霧雲じゃありません」
寧々は美破を指差す
「──そう
全てはあんたと六道ちゃんを戦わせる為のワナよv
おかげであんたはバテバテ。まずいわねー
今私と戦って勝てるかしら?」
美破は邦枝の後ろに回る
しかし邦枝は全く関係のなかった霧雲に怪我をさせてしまったという後悔がいっぱいで美破の声を聞いていなかった
その時──
邦枝と美破の上を舞った 碇 がいた
「霧雲 いるかっ!!!?」
物凄い音がし男鹿が現れた
後ろでめちゃくちゃになった扉の残骸がある