バブ5
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『………ん、にゅ…』
目を醒ますとまず最初に真っ白な世界が広がっていた
やけに苦しくて締め付けられている感じがする
「お 起きたか」
頭上から聞こえる声
何かと見てみると縁眼鏡をかけたリーゼントの男だった
『…っ!
姫川!!?』
「久しぶり
相変わらずカワイー顔してんねー」
『って、なんで抱かれてんの!?』
「霧雲はオレのお気に入りだから」
『ふざけんな!!
ボクには辰巳がいんの!!!』
暴れようとする霧雲
しかし体が動かなかった
『な、んで……?』
「テメーに動かれたら厄介だからな」
────
それは遡る事10年前
霧雲は父と高層ビルの最上階にいた
霧雲の父、日向は六道カンパニーの若社長で、六道カンパニーとは世界にも及ぶお菓子会社だ
霧雲はそんなこともあり、3歳ではつねにいろいろな事を教えられていた
『おとーさま、なにかあるの?』
「クスッ やっぱ霧雲は何してても可愛いねぇ」
この一言からわかるように日向は霧雲の事を溺愛している
「今日はね、同盟を組んでいる姫川グループの社長さんと御曹子が来るんだって」
『ひめかわぐるーぷ?』
「うん。御曹子さんは歳が霧雲の2つ上らしいよ」
『ふぇ~』
霧雲は段々話をするのが面倒臭くなり、日向が飲んでいたココアを飲みだした
「ちょっ、なに飲んじゃってるの!?え、これ、間接キスだよね!!?(なら、私も飲めば…)
霧雲!もっと飲んでもいいからね!」
『おとーさま、もうない』
日向にカップを見せる霧雲
可愛いな、と思いながら間接キスが出来なかった事にショックを受ける日向がいた
コンコン
[姫川様をお連れしました]
扉の外から聞こえる、女性の声
「入っていいよぉ」
[失礼致します]