バブ4
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何故か古市も集まって屋上に来ていた
「それはコントラクトスペル…─いわゆる契約の刻印というやつだ」
「『契約…?』」
「悪魔と契約を交わした人間はその体の一部に呪印が刻まれる
──…中でもその印は蠅王印(ようおういん)ゼブルスペル。
王家の紋だ
赤は父親、桃色は母親となる
光栄に思え。過去数千年その紋を刻まれた人間など数える程しかいない
──つまり、貴様らは坊ちゃまに認められ、正式に契約を交わしたという事だ」
『じゃあ僕達は人間界でのホントーの親になったの?』
「そういう事になるな」
「あのー今さらなんですけど」
古市は挙手して口を開いた
「なんで魔王って親が必要なんすか?」
男鹿と霧雲は何でそんなことを言うんだという目で古市を見る
「─いや、え?あれ?だって大魔王の命令で人間を滅ぼしに来たんでしょ?なのに人間を親にするって変じゃないスか。親がわりっていえばヒルダさんがいるんだから、それで十分なんじゃ…」
『「たしかに…っ!!」』
「触媒なんですよ」
後ろの方で控えていたアランドロンが言う
「──つまり魔王の親というのは。
まだ幼すぎる坊ちゃまが人間界で魔力を発揮するには触媒となる人間の助けが必要となるのです。
どれ程巨大な電力があってもそれを通す電線がなければ意味がないでしょう…。それと同じです」
アランドロンの言葉に続き、ヒルダが喋る
「─そう
そして、その電線の伝導率が上がれば上がる程、坊ちゃまは巨大な力を引き出せる
拳の刻印はそのパラメーターだ。坊ちゃまと同調すればする程複雑に増えていくだろう」
『??』
段々意味がわからなくなってきた霧雲
「──つまり、貴様らが周りの人間をボロ雑巾の様に扱えば扱う程───…」
真の悪魔に…っ!!!
「ーーもう喧嘩は止めよう」
ヒルダとアランドロンが帰った後、霧雲と男鹿は話し合っていた
『えっ!?なんでー!!』
「オレは魔王の親なんてやりたくねー」
『で、でも…』
「霧雲が喧嘩好きなのはしってらぁー!けど我慢してくれ」
『っ』
真剣に話す男鹿の気持ちに気付き言葉を詰めらせる
しかし、霧雲だって我慢出来ない事もある
それに喧嘩を売るだけではなく、霧雲の容態のことからちょっかいやナンパがあるのだ
それも我慢なんて霧雲には到底出来ない
『…わかった
──でも!辰巳が一回でも暴力振るったら、この約束はムコーになるから』
「んなっ!
………たく、わかった」
男鹿は一回で無効になると言われて、一瞬戸惑ったが、約束は約束だ。守ることにした
『約束ね!
はいっ』
小指を出してくる霧雲
「?」
『約束するんだからゆびきりげんまんしないと!』
男鹿はキョトンと、目を真ん丸にした
だが、すぐに笑った
「おらよ」
男鹿も小指を出し、霧雲の小指に自身の小指を絡める
『"ゆびきりげんまん
うそついたら
はりせんぼん
のます
ゆびきった"!』
男鹿はもっと触っていたいと思いながらも指を離した
『エヘヘヘッ
辰巳とずっとにいたいな…』
霧雲は意味深な事を言いながら男鹿に抱き着いた
男鹿の胸に頬を擦り寄せる
「(理性保てねー…///)
ったく、ガキが」
男鹿の呟きは霧雲の耳には入らなかった
オマケ
「(テメーら、オレがいることわかってんだよな?
つか、霧雲ちゃんとイチャコラすんじゃねーよ)」
「アブー」
男鹿と霧雲のイチャイチャぶりに嫉妬する古市と、構って貰えず不機嫌なベル坊がいたとかいないとか………
更新09.12.31