バブ3
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『なんだったんだ、あいつら…』
逃げていつの間にか3年の校舎に続く廊下に来ていた
「霧雲!!」
『あれぇ?なんで辰巳がこんなとこにいんの?』
「霧雲こそ何でこんなとこいんだよ」
『にげた!!』
「は?」
言葉のキャッチボールが出来てない二人
『辰巳達、これからどこいくの?』
「3のA」
『なんでわざわざそんなとこまで…』
「子供押し付けるため」
男鹿ではなく古市が霧雲がいない間の話をした
ベル坊は強い者に惹かれる。さらに凶暴で残忍で傍若無人で人を人とも思わぬクソヤローであればサイコーらしい
そこで男鹿は自分より強くて凶悪でクソヤローがいたらそいつが親に選ばれるって事に気付いた
それで、とりあえず、東邦神姫の一人の神崎の所に行く事になったのだ
『ふーん』
霧雲は聞いていたのか聞いてないのかわからないような返事をする
『(かんざきってなんか聞き覚えが…)あ、ついた』
「うっし」
男鹿は足で扉を開ける
「神崎くんいるぅー?」
『いるー?』
……………………
『あれ?何でこんなに静かなの?』
コテッと首を傾ける
「…男鹿と六道」
「あれが!?」
「まじか!?」
ガンッ
教室の奥の方から机を蹴る音がする
「"神崎さん"だ。一年坊」
"さん"ではなく"くん"と言われたのが嫌だったのか、顔の影を濃くする神崎
『あー!さっきの…』
霧雲は神崎を指差す
「知り合いか?」
『さっき拉致られそうになったから逃げた!』
「ハハッ 拉致ようとした訳じゃないんだけどな」
長髪男が近付いてくるが霧雲は睨みながら男鹿の後ろに隠れた
「貴様が男鹿か」
先程霧雲に突っ掛かってきた男、城山が男鹿の前に立つ
「神崎さんに何の用だ…」
「あ?
……………………」
ベル坊を押し付けに来たなど言えるわけもなく、男鹿は教室の外で隠れて見ていた古市の方を向く
「あの…すみません」
古市は怯えながら男鹿の隣に来た
「オレ達実は…神崎さんの下につきたくて来たんです。
こいつら口べたな奴でして…」
「『あ"ぁ/ぅえ!?』」
古市は男鹿と霧雲の肩を抱く
「口裏合わせろ
まず下手に出ねーと話になんねー」
「ぐ…」
『でも僕ヤだよ!』
「今は我慢しろ。後でケーキ買ってやるから」
『うっし!やってみせます!』
三人しか聞こえない声で話をする
「下につきたい?」
「あ…ああっ
そーなんだよ!!」
『うんうん』
「敬語」
「でがすよっ!!」
『でがすよ!』
「(がす?)」
ざわつく教室
「ククッ
おもしねーじゃねーか
強い奴は大歓迎だ」
「神崎さん!!ま…まってくださいっ!!こんな奴ら信用しては「だったら証明してみろよ城山。てめーに負ける様な奴はいらねぇ」
教室が一瞬ざわついた後、男鹿と城山は向き合った
「あんたに勝ったら信用してもらえるんだな」
「───……………何を企んでいる?」
「あ?」
「オレはな、お前みたいに神崎さんに近付いて寝首をかこうって輩を何人もつぶしてきた。お前も…ゴキッ」
男鹿の一振りによって倒れた城山
顎に一発決められ、目も回っていた
「プ クハハハハハッ
いいだろう
ようこそ。3-Aへ」
『(パイナッポー!?いや、ここはリ〇ーンの世界じゃない!)』
霧雲は神崎の笑い方の方へ意識が集中していた。そのうちにも話はいろいろ飛んでいて、城山が神崎に蹴られていた
「てめーはもう用なしだ
消えろ」
「待って下さい。神崎さん、その男は…その男は危険です!!信じて下さいっっ!!オレはいつだって神崎さんの為に…」
神崎の足をつかんで男鹿達をつかせることに反対する城山
「……立てるか?……」
「もちろんです」
足に力をいれ、ゆっくりだが、立ち上がる
「よーし立ったな…
──じゃ、その窓から飛びおりろ」