第1章
夢小説設定
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「たとえインドで下らない遊びに耽(ふけ)り浪費にかまけた腑抜けだとしても多くはこのグレート・ブリテン(大英帝国)のジェントリ(上級階級)だ
守らないわけにはいかない!」
「ジェントリね…
下らないな」
『シエル、このマークはなんですか?』
「我ら英国人と女王陛下を馬鹿にしておるのだ!
ふざけおって…!!」
##NAME1##はシエルに聞いたが、答えたのはランドル郷だった
「インド帰りばかり狙われるということは犯人は下劣なインド人に違いない
野蛮人め!!」
「ランドル総監落ち着いて下さ…」
アバーラインが興奮しているランドル郷を落ち着かせる
「それで僕が呼ばれたわけか
密航したインド人の大半はイーストエンドを根城にしている。シティヤード(市警)もイーストエンドの暗黒街には手を焼いているとみえる。
密航者の正確な数もルートも特定するのが難しいんだろう?」
ランドル郷は図星を突かれて押し黙った
「では僕は僕で動かせてもらう。さっさとマナーハウス(屋敷)に戻りたいんでね
セバスチャン、資料は覚えたな?」
「は」
「行くぞ。セバスチャン、##NAME1##」
『はーい』
「はい」
セバスチャンは見ていた資料をアバーラインに返した
────────
───
三人は街の外れのある一角に来ていた
「──ここで間違いないな?」
「ええ」
店と店の間に階段があり、1番下には一つの扉がある
セバスチャンはその扉を開ける
中から香水やら阿片やらハッカやらいろいろな匂いが混ざって一般の者には悪臭となっていた
『くしゃい…』
##NAME1##とシエルは顔を歪ませて口元を腕で覆った
「…とうとうここが見つかってしまったようだね伯爵」
部屋の奥の方から声がする
「こんな形で君と対峙しているなんて不思議だよ。
だけど我はいつかこんな日が来るんじゃないかと思っていたんだ」
「どんな日だ」
シエルは腕を口から外して奥にいる人を睨みつける
「やっ いらっしゃい伯爵
久しぶり!」
シエルが睨み付けるのはチャイナ服を着た女性を膝に乗せ、周りにも女性がくっついていてハーレム状態の劉だった
「元気だったかい?
あ、こないだ誕生日だったんだって?おめでとー」
「そんなことはどうでもいい!」
顔を赤くしているシエルにセバスチャンは何デレてるんですかと言い、##NAME1##は笑っていた
「お前に一つ聞きたいことがある」
「ああ。伯爵が阿片窟(アナグラ)くんだりまでおでましになるってことは"アレ"だろ?」
「もう話が回ってきてるのか。耳が早いな」
二人が話している最中、セバスチャンは店の人に阿片を勧められている
「東洋人ならこの辺りに縄張りを敷いてるお前に聞くのが1番早い
中国貿易会社"崑崙(コンロン)"英国支店長
…いや、
上海マフィア"青幇(チンパン)"幹部 劉」