第1章
夢小説設定
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「全員がマダムが勤めるロンドン中央病院で"ある手術"を受けている」
シエルはスボンのポケットに手を入れる
「その手術の施された患者を日付順にならべたものがこれだ」
ポケットから一枚の紙切れを出し、マダムに見えるようにする
紙には手術を受けた順に名前が書いてあり、殺された娼婦の名前の上に線が引いてある。そして線の引かれていない名前には"メアリ・ケリー"の字
「残念ねシエル
私の可愛い甥っ子…私の…姉さんの子…
気付かなければまた一緒にチェスが打てたのに」
「………」
「だけど……」
マダムは拳を力の加減握る
・・・
「今度は譲らないわ!!」
「…!?」
マダムが叫んだ瞬間にグレルが動いた。セバスチャンは霧雲とシエルの前に動き、グレルの攻撃を手で挟んで止める。そして力を右にズレさせ、攻撃を回避した
『なにあれ…』
霧雲はグレルの"武器"を見て不思議に思った
「死神は全員魂を狩る為の道具を持っています
その名は"死神の鎌(デスサイズ)"
あのような形は初めて見ますが…死神の鎌(デスサイズ)は厄介ですね」
セバスチャンが答えた
グレルのデスサイズは電動鋸の様な形をしたものだった
「アタシに鎌なんてダサイ道具似合わないデショ?アタシ用にカスタマイズしたの。魂の断末魔と最高のハーモニーを奏でるアタシ専用の死神の鎌(デスサイズ)!
勿論切れ味は保障付きよ
どんな存在でも切り刻める神(アタシ)だけに許された道具!
ずっと大人しくしてたから身体が鈍っちゃってるの。久々に激しい運動がしたいワ。ア・ナ・タとV」
クネッと身体をくねらせ、投げキッスをするグレル
「気色悪い事言わないで頂けますか。それに今勤務中ですので」
嫌な顔をするセバスチャン
「あーんストイック!そんなトコロがまたたまらないわぁセバスちゃんV」
死神の鎌を振り回してハートのオーラを出す
「アタシねセバスちゃん、赤が好きなの。髪も服も口紅も赤が1番好き
だからブスな女共を綺麗なアカ(血)でお化粧してあげるのが好きよ。女ってのは派手なら派手な程毒花のように美しいデショ?
きっと色男が薔薇色に着飾る姿は最高ヨ。セバスちやん
アタシがアナタの奥まで暴いて美しく飛び散る薔薇色で、派手に掻き乱してアゲルわセバスちゃんV」
「死神とはただ静かに死に逝く者の魂を狩る者。執事とは影の様に主人に付き従う者。その両者の美学に反するその悪趣味さ、反吐(へど)が出ますね」
「アタシちゃんと執事として主人のために働いてたわよォ
お仕事中はお化粧もおシャレも我慢したしっ」
「呆れた…貴方それでも執事ですか?」
セバスチャンがいうとグレルの口端が上がり尖った歯が見えた
「これでも執事DEATH★」
更新09.07.22