一方その頃、違う部屋では


『ｽｩ……』

先程の二人の会話にあった少女、霧雲が寝ていた

『ぅぅ～ん……ぁれ……あ…さ…？』

霧雲が目を醒ました
その少女、霧雲は藍色の髪に藍色の両目だった

『………おきなきゃです』

霧雲はベッドから降り、クローゼットを漁る


コンコン

「霧雲様、お目覚めの時間です」

『もうおきてますよ』

「おや、失礼しました」

『だいじょーぶです。きがえちゅーだからすこしまっててください』

「畏まりました」

霧雲は急いで着替えた





『どーぞ』

霧雲は着替え終わり、さっき来ていた人を呼んだ

「失礼します」

その男は中に入りｱｰﾘｰﾓｰﾆﾝｸﾞﾃｨｰの支度をする

霧雲は椅子に座りながら待つ
霧雲の服はというと上はカッターシャツにスーツ、下は蒼いチェック柄のスカートだ


男はｱｰﾘｰﾓｰﾆﾝｸﾞﾃｨｰの準備ができ、霧雲の前のテーブルにカップを置く

そして、先程少年に聞いた事と同じことを聞く

『んー…スコーン！！』

「畏まりました」

男は朝食の準備をする

霧雲は待ち、出来て食べ始めた

『あ……』

霧雲は食べていた手を止める

『ねーねー、きょーはなにがあるんですか？』

「嗚呼、忘れていました
本日は坊ちゃんと一緒にお勉強、そして昼食後は――――」










ジョワ～ン




屋敷の者達は庭にいた

真ん中には先程の執事服をきた男と長髪の男がいる

少年と霧雲は端で椅子に座っている

そして霧雲達の横には使用人が４人いた

「ハァァァァ

くらえ！！奥義！！

花鳥風月百家繚乱拳ー――――ッッ！！！」


長髪の男が執事服の男へと突っ走る

『かちょーふーげつ、ひゃっかりょうらん、どっちも日本の四字熟語ですね』

霧雲はのんびりと考えていた

長髪が執事へと近付いてきた時執事は白い手袋をつけなおし、朱い目を見開く

次の瞬間、

長髪は血を吐いていた

「こ…この技は我が流派秘伝の最終奥義…！！

猛虎龍咆万華散裂拳…


きさま一体何者だ！！！」
「ファントムハイブ家の執事たるもの
この程度の技が使えなくてどうします」

手を叩きながら言うこの男は

ファントムハイブ家執事
セバスチャン・ミカエリス