第1章
夢小説設定
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少女は薄汚い格好をしていて、屋敷の玄関の扉の前に立っている
ガチャ
扉が開き、少年と青年が出てきた
「! 霧雲…」
少年は少女を見て、驚いた後、少し哀しい顔をした
『ふたりでどこにいくつもりですか?
でかけるんなら、わたしもつれてってください』
凜とした顔で少年、シエルに頼み込む
「…どうなるか、分かって着いてくる気か?」
『Si(はい)』
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「寒い…」
ブルッと震えるシエル
「いくら貧民街(イーストエンド)でいつもの御召し物が目立つとはいえ、やはりその服ではお寒いでしょう
一雨きそうですし」
セバスチャンは着ていたコートをシエルにかけようとするが、シエルは手でいらないと示す
「此処に張っていれば本当に"奴"は来るんだな?」
「ええ
入り口はあそこしかありませんし、唯一の通り道は此処だけですから」
シエル、霧雲、セバスチャンがいるのはセバスチャンが言った通り、貧民街
そのなかにあるメアリ・ケリーという娼婦の家の前
シエルは何度も次に狙われるのはメアリ・ケリーなのかを確認している
「殺された娼婦達には"臓器がない"以外にも"共通点"があった。だが、"奴"が殺す必要性はどこにある?」
独り言なのか他の者に聞いているのかわからない喋り方をするシエル
「それに僕は…
って聞いているのかセバスチャン!霧雲!」
「『あ すみません』」
いつの間にかセバスチャンは猫を抱いていて、霧雲は猫の頭を撫でていた
「飼わないからな!
戻しなさい!」
「『はい…』」
お母さんみたいな言い方をするシエルに二人は渋々猫を逃がした