第1章
夢小説設定
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屋敷の中に入った六人
「さて…
まずはドルイット子爵を見つけなくてはいけませんね」
人込みのなか辺りを見回す六人
「ドルイット子爵ってのはイイ男なのかしら
それによってヤル気に差がでるわぁ~!」
「『苦しい
重い服が
痛い足が
帰りたい』」
輝いているマダムに対象なシエルと霧雲
『わたし、そとのくうきすってきます』
霧雲はグレルに一言言ってベランダの方に歩いて行ってしまう
『ハァ……
やっぱ人込みは慣れない』
イタリア語で呟く霧雲
周りの人には何を言っているのかわからないだろう
『やっぱ面白そうだけで来るのは間違いですね
(まさかコルセット付けられるなんて…)…苦しい』
来る途中で貰ったレモネードを飲む
しばしの間外の景色を見る
周りは街灯で綺麗だ
「霧雲」
誰かに呼ばれる
『だれ…』
霧雲は振り向き誰に呼ばれたのか捜す
しかし誰もいない
霧雲は気のせいだと思いまた外の景色を見ようとする
「霧雲」
また声がした
その時、風が吹いた
霧雲は風が強く目を閉じる
風が止み、目を開けると先程とは全く別の場所にいた
「ここは…」
一面の野原の中、一本の木
霧雲は思った
夢の中で何度も来た事があると
「霧雲」
まただ
また同じ声
『誰ですか…』
霧雲は普段使っている英語ではなくイタリア語を使う
「貴女の事をよく知っている者です」
イタリア語で返ってくる声
『私の事を知っている…?』
霧雲は記憶を巡った
しかし声に合った者が出てこない
「今は分からないかもしれません
しかしいずれ貴女を取り返しに行きます
それまで死なないで待っていてください」
『え?
それはどういう意味です…?』
「これから沢山貴女の身に"死"に近い者が現れます
否、すでに会っていますね」
『それって……』
霧雲はセバスチャンの事を浮かべる
「今霧雲が思ってる方ではありません」
『え?』
セバスチャンではないと言われた
ならばあと当て嵌まるのは……
「取り敢えず気をつけてください
必ず取り返しに行きます」
誰かがそう言い終わるとまた強い風が吹いた
更新09.04.19