第1章
夢小説設定
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シエルが霧雲に何かを頼みに来たと思えば切り裂きジャックの廃除だ
『あ゛~切り裂きジャックね、ジャック……』
霧雲はソファーにだらっと倒れる
「どーかしたか?」
『いや~ あまりきがのらないんですよ』
目を閉じ、手で空を扇ぐ
少しの間ボケ~とし、体を起こしシエルを見る
『たぶんわたしじゃたおせませんよ?』
「それでもいい
僕と町屋敷(タウンハウス)に来てくれないか?」
『ん~……』
霧雲は少し考える
『……いいですよ!
おもしろそうですし』
英国(イギリス)の夏は短い
最も気候の良い5月~8月は「社交期(シーズン)」と呼ばれ、地方の屋敷(マナーハウス)から貴族達はこぞってロンドンの町屋敷(タウンハウス)へ社交に精を出す
「坊ちゃんが町屋敷(タウンハウス)へいらっしゃるのは久しぶりですね」
セバスチャンは言いながら馬車からシエルと霧雲を降ろす
「"あの手紙"さえなければ誰が…
人が多すぎて満足に歩けもしない」
『そぉ?』
「たまにはお屋敷を離れるのもいい気分転換かもしれませんよ
あの4人もいないことですし、静かに過ごせそうじゃありませんか」
セバスチャンは言いながら広間から繋がる部屋の扉を開ける
「まったくこの家はドコにお茶しまってんのかしら」
「見当たらないねぇー」
部屋の中には赤い服を身に纏った元バーネット男爵夫人アンジェリーナ・ダレス(通称マダム・レッド)と、
中国(チャイナ)服を着た劉(ラウ)と髪を一本に縛った人がいる
そしてぐちゃぐちゃになった本や家具