第1章
夢小説設定
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セバスチャンはアズーロを倒す
しかしまだ、息はあったが
『さすが悪魔、ですね』
「クスッ お褒めの言葉として受け取っておきますよ」
『………』
「さて、帰るか」
「立てますか?」
「そのくらいできっ……」
シエルは立とうとしたが痛みでまえのめってしまった
『たてないみたいですね』
無理して…可愛いっと思う霧雲
果たして年下に思われるシエルはどうなのだろう
「ならば…」
セバスチャンはシエルを抱き上げた
「なっ!降ろせ!!」
「降ろしたところで立つ事なんて無理でしょう」
「僕は平気だっ!!
それより霧雲の方が…」
シエルは霧雲の方を向く
確かに霧雲の方が怪我が酷かった
『ああ、わたしならだいじょーぶです
このくらいならへともおもいませんから』
霧雲はスッと立つ
『ほらね』
「………」
シエルは何も言えなくなってしまった
『ということでわたしは歩いてかえれますから、セバスチャンのうでのなかはシエルにさしあげます』
霧雲は笑いながら言い除ける
シエルはその言葉に顔が真っ赤になる
「しかし、歩いて帰ると時間が掛かってしまいます
ご夕食までには帰らなくてはいけませんので霧雲様もどうぞ?」
セバスチャンは開いているほうの手を差し出す
霧雲はじっとセバスチャンの手を見る
『…いいです
ふたりはさきにかえってください
わたしはあとからかえりますから
まだ、仕事おわってませんし…』
霧雲は倒れている敵をみる
「それならご心配なく
明日には亡くなりますから」
『!……そうですか(ほんと、ぬけめないですね……)
でもおさきにどうぞ、おかえりください』
霧雲は自分の力、翼で帰ろうとしていた
しかし人がいては使えない
気味が悪がれてしまうから
とくにセバスチャンのような者の前で出したくなかったからだ
「一緒に帰られた方がよろしいのでは?」
「そうだ セバスチャンがやったのなら、大丈夫だろう」
『いえ、そーゆーわけでは…』
霧雲は内心焦っていた
「ああ、それとも私には見せたくないからですか?
あのお姿を」
『!』