「やだ～っ　リジーって呼んでっていつも言ってるじゃない！」

エリザベスといわれる女の子がシエルの頬に擦り付ける
摩擦で痛そうだ

それに骨はめりめりいっている

「ｺﾎﾝ　ミス・エリザベス…」

セバスチャンがエリザベスを止めるため、話し出す

「あらっ　セバスチャンごきげんよう」

「お久しぶりにお目にかかります」

二人が話してるなか、シエルは呼吸が荒れ、霧雲がシエルの背中を摩っている

「あなたにもおみやげがあるのよvV」

「え…」

エリザベスはセバスチャンに近付き…

「ほらvV」

セバスチャンの頭に花で飾られたピンクのボンネットをつけた

「ああん　かわいー―vV
いつも黒ばかりだから、こういう色もいいと思ってたの！」

エリザベスの後ろではシエルが笑いを堪え、雇い人達は声がでないほど笑っていた

それを見たセバスチャンの顔の影が濃くなり、次の場面では雇い人達は血を出し倒れていた
それを霧雲が突いていた

エリザベスはシエルと話しだし、セバスチャンは落ち込んだ

つんつん

『セバスチャン…』

「どうかしましたか？」

霧雲がセバスチャンに近付き声をかける

『だいじょーぶ！すこしふしぜんだけど、きもちわるいけど！』

「あ、ありがとうございます…」

フォローした霧雲だったが、全然ホフォローになっていなかった

「…おい」

バルドが復活し、霧雲達の方へ来た

「セバスチャンよぉ　あの女一体何者だ？」

「ああ

エリザベス様は坊ちゃんの許婚です」

「い…　…！！？

いいなずけぇぇえ！！？」



生まれながらに許婚を持つ事が多い英国貴族
例外でなく、ファントムハイブ伯爵こと坊ちゃんにも許婚が存在するのでありました
貴族の妻は貴族でなくてはならない
エリザベス嬢もれっきとした侯爵令嬢なのでございます

『へぇ　貴族って大変ですねぇ』

「何も言わずに出て来たのなら叔母様も心配されてるだろう
セバスチャン連絡「シエルー――vこっち来てーv

見て見て！広間(ｻﾙｰﾝ)もかわいくなったでしょ」

広間にいくとまた、ファンタジーな世界が