第25憑目
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俺達は紅葉の所に戻ってきた
天狗から聞いたことを紅葉に伝える
「──…と、いうことで」
「か、彼をつれ、連れてくりのはもはやミッショ、ポ……
わかってた…わかってた…私…わかってた…」
「う、うん…」
紅葉の物凄い落ち込み様に俺達も戸惑う
「だから待たなくていいんだ
だから成仏「わかってたのに…!」」
コックリの言葉を遮る紅葉
「ずっと待ってたのよ…。
今さら成仏なんて出来るわけないじゃない!」
紅葉は泣き出してしまった
それをコックリが止めようとする
「密かに溜め続けていたストレスが爆発したのです」
「ずっと一人で待ってたんだもんな…」
幽霊がその場所に留まっているということは、それ程強い想いがあるからだ
「自分では諦められなかったから…人から現実を突き付けられたら諦めもつくかと思ったけど…、やっぱり諦められないよっ」
「やれやれ、女の泣き声は耳に障(サワ)るぜ」
後ろの方で煙草を吸っていた信楽が携帯灰皿に煙草を入れる
「呼んでやるぜ、その男」
「そんな事出来んの?」
「へっ
おじさん一応坊さんだから。口寄せの真似事も十八番で
まあ、ホントはアチラ(あの世)に干渉しちゃいけねぇんだが、女の涙で動かねぇ奴は男じゃねーからな」
人間バージョンに戻る信楽
坊さんって…格好だけだろ
こいつホントに出来んのか?
「見せてやるよ
本物の降霊術ってやつをな」
それはこひなへの当て付けか?
こひなに喧嘩売ってんのか?俺が買うぞ
変な言葉を喋るみたいな降霊術をするのかと思ったが、信楽は携帯を取り出してどこかに電話しだした
「もしもし、黄泉比良坂に繋いでくれねーか?」
「「「1048!?」」」
「番号案内?」
この世とあの世を繋ぐあの番号に電話したみたいだ
こひなは何なのかわかってないみたいで首を傾げている
「今、資料注文して配達してもらうかんな」
「デリバリーサービス」
「霊は荷物か何かなのか…」
「…あ?もしもし?宅配頼みてーんだが…
え?名前?身分証明?
…チッ
名前は…しがらk…」
名前を言った瞬間ブチッと通話が切れる音がした
コイツが金払わないとかしてっからブラックリストに入れられているんだろう
ニートだし、金盗むような奴だもん
その後何回もリコールするが向こう側は出てくれない
さらには信楽の携帯の残り残金が無くなった
仕方ないのでこひなの携帯でコックリが電話に出ることにした
「お忙しいところ恐れ入ります。私、株式会宇迦之御魂(ウカノミタマ)の契約神でした時にお世話になった……はい、はい。
資料の在庫確認…はい」
いつも煩い奴が外じゃ猫被っている姿って滑降だよね
コックリのお陰でなんとかなったのは感謝する
暫くして通話を切ったコックリ
俺とこひなでコックリ向かって塩をまく
「何かわかったの?口寄せは?」
「紅葉、良いニュースと悪いニュース、どちらから聞きたい」
どっちもあるということか
「…じゃあ、悪いニュースから」
「悪いニュースは…」
コックリは格好つけて煙管を吸う
格好よくねーぞこんちくしょう
「お前の恋人の口寄せは出来ない。死んだ後、お前があの世にくるのを待たず、本人の希望で直ぐ生まれ変わったそうだ」
生まれ変わったんならその生まれ変わった身体ごとここに連れてくりゃいいんじゃ…
いや、生まれ変わったんなら記憶がない可能性が高い
「良いニュースはお前はもう誰も待たなくていい」
「それが良いニュースなの?」
「そうだ
約束の相手なら、もう随分前から会いに来てるからな」
「は?」
「相手の男は生まれ変わる時、何故か楓の木を望んだらしい」
コックリのその言葉に、紅葉の後ろにあったずっと紅葉している木に目が行った
「…赤く、アナタを想うたび、赤く色づく…」
紅葉の言葉に男性の声が重なったように聞こえた
こひなが落ちた紅葉を見る
この楓の木からの霊力は紅葉からじゃなく、楓の木本体から放っていたんだ
「気の長いカップルだったのです」
「類は友を呼ぶんだな」
俺は信楽と違ぇぞ
まあ、解決してよかったんじゃねぇの?
天狗から聞いたことを紅葉に伝える
「──…と、いうことで」
「か、彼をつれ、連れてくりのはもはやミッショ、ポ……
わかってた…わかってた…私…わかってた…」
「う、うん…」
紅葉の物凄い落ち込み様に俺達も戸惑う
「だから待たなくていいんだ
だから成仏「わかってたのに…!」」
コックリの言葉を遮る紅葉
「ずっと待ってたのよ…。
今さら成仏なんて出来るわけないじゃない!」
紅葉は泣き出してしまった
それをコックリが止めようとする
「密かに溜め続けていたストレスが爆発したのです」
「ずっと一人で待ってたんだもんな…」
幽霊がその場所に留まっているということは、それ程強い想いがあるからだ
「自分では諦められなかったから…人から現実を突き付けられたら諦めもつくかと思ったけど…、やっぱり諦められないよっ」
「やれやれ、女の泣き声は耳に障(サワ)るぜ」
後ろの方で煙草を吸っていた信楽が携帯灰皿に煙草を入れる
「呼んでやるぜ、その男」
「そんな事出来んの?」
「へっ
おじさん一応坊さんだから。口寄せの真似事も十八番で
まあ、ホントはアチラ(あの世)に干渉しちゃいけねぇんだが、女の涙で動かねぇ奴は男じゃねーからな」
人間バージョンに戻る信楽
坊さんって…格好だけだろ
こいつホントに出来んのか?
「見せてやるよ
本物の降霊術ってやつをな」
それはこひなへの当て付けか?
こひなに喧嘩売ってんのか?俺が買うぞ
変な言葉を喋るみたいな降霊術をするのかと思ったが、信楽は携帯を取り出してどこかに電話しだした
「もしもし、黄泉比良坂に繋いでくれねーか?」
「「「1048!?」」」
「番号案内?」
この世とあの世を繋ぐあの番号に電話したみたいだ
こひなは何なのかわかってないみたいで首を傾げている
「今、資料注文して配達してもらうかんな」
「デリバリーサービス」
「霊は荷物か何かなのか…」
「…あ?もしもし?宅配頼みてーんだが…
え?名前?身分証明?
…チッ
名前は…しがらk…」
名前を言った瞬間ブチッと通話が切れる音がした
コイツが金払わないとかしてっからブラックリストに入れられているんだろう
ニートだし、金盗むような奴だもん
その後何回もリコールするが向こう側は出てくれない
さらには信楽の携帯の残り残金が無くなった
仕方ないのでこひなの携帯でコックリが電話に出ることにした
「お忙しいところ恐れ入ります。私、株式会宇迦之御魂(ウカノミタマ)の契約神でした時にお世話になった……はい、はい。
資料の在庫確認…はい」
いつも煩い奴が外じゃ猫被っている姿って滑降だよね
コックリのお陰でなんとかなったのは感謝する
暫くして通話を切ったコックリ
俺とこひなでコックリ向かって塩をまく
「何かわかったの?口寄せは?」
「紅葉、良いニュースと悪いニュース、どちらから聞きたい」
どっちもあるということか
「…じゃあ、悪いニュースから」
「悪いニュースは…」
コックリは格好つけて煙管を吸う
格好よくねーぞこんちくしょう
「お前の恋人の口寄せは出来ない。死んだ後、お前があの世にくるのを待たず、本人の希望で直ぐ生まれ変わったそうだ」
生まれ変わったんならその生まれ変わった身体ごとここに連れてくりゃいいんじゃ…
いや、生まれ変わったんなら記憶がない可能性が高い
「良いニュースはお前はもう誰も待たなくていい」
「それが良いニュースなの?」
「そうだ
約束の相手なら、もう随分前から会いに来てるからな」
「は?」
「相手の男は生まれ変わる時、何故か楓の木を望んだらしい」
コックリのその言葉に、紅葉の後ろにあったずっと紅葉している木に目が行った
「…赤く、アナタを想うたび、赤く色づく…」
紅葉の言葉に男性の声が重なったように聞こえた
こひなが落ちた紅葉を見る
この楓の木からの霊力は紅葉からじゃなく、楓の木本体から放っていたんだ
「気の長いカップルだったのです」
「類は友を呼ぶんだな」
俺は信楽と違ぇぞ
まあ、解決してよかったんじゃねぇの?
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