第21憑目
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バイトが夜遅くに終わって家に帰ると、家が異常に汚かった
黄色い毛玉がそこら中に散らばっている
「霧雲姉さん、お帰りなさい」
「おう、ただいま…
その"姉さん"は止めてくんない?俺もう男に戻ったんだしさ~」
「無理です」
「…」
どうやらこひなは、俺の事を霧雲姉さんと呼ぶのがハマっているみたいだ
ホントは止めて欲しいのだがこひなだから余りキツく言えない
「まあ、いいや…
それよりこの汚いのは何なんだ?
コックリにしっかり掃除させるように言えよ」
「そのコックリさんのケサランパサランなのです」
「けさら、ぱら…?」
「ケサランパサランなのです」
あとでググったが、ケサランパサランとはフワフワとした毛玉のことで、動物の毛やタンポポみたいな種子。…みたいなものらしい
実際はよくわかってないから曖昧な事が書かれていた
こひなはそのケサランパサランとやらを拾い集めていく
俺も家ん中が汚いのは嫌なので(自分の部屋はいいの!)拾っていく
ケサランパサランは道みたいに続いているので拾いながら進んで行くとコックリアニマルバージョンが廊下の真ん中で立ち止まっていた
「ようコックリ、ただいま」
「!
おかえり霧雲」
コックリから湯気が出ているから、さっきまで風呂に入っていたようだな
「コックリさんのケサランパサランなのです」
こひなが拾ったケサランパサランをコックリに見せる
…ケサランパサランめんどいから毛玉でいっか
そこら中に落ちているコックリの抜け毛を、こひなはビンの中に摘めていく
「ビンに入れて育てませう」
「育つの!?」
「返せよ!
俺のケサランパサラン3秒以内に返せよ!」
「何故に3秒?
もしかして菓子を落としたとかと勘違いしてるんか?」
俺めっちゃツッコミしてる…
結局こひなは毛玉が入ったビンを持ち去り、少しだけ残った毛玉が廊下に散らばっていた
人間バージョンに戻ったコックリはorzのポーズをしながら頭を抱える
と思ったらガッツポーズで立ち上がる…………かと思ったがまた元の格好に戻り落ち込んでいる
忙しいヤツだな…
それにしてもこのコックリの抜け毛の量が多すぎる気がする
確かに毎日のように炊事洗濯掃除全て任せ、狗神からのねちっこい嫌がらせに堪え、信楽のダメさに世話を焼いているからストレスは多いだろう
だがコックリを見ても禿げてはいない
そして今は11月…
…となると、これは換毛期か
換毛期はそのまんまの意味で毛がはえ変わる時期のことで、毛が多い動物は春と秋に、毛が少ない人間とかは秋にある
ブラッシングでもしてやろうかな
ペット用ブラシどこやったかな…
ブラシを探しにコックリを放って和室に行く
箪笥や小物入れなどいろいろな所を探すが見付からない
近所のデブ猫にブラッシングしていたことあるからどっかにあるはずなんだが…
もしかしたらブラシに猫の匂いがするからと、狗神が土の中に埋めたかもしれない
と、いうことで狗神を探す
…の前に飯にしよ
今日はカップ焼きそばにして、かやくを振りかけ熱湯を入れる
麺が柔らかくなる3分のうちに狗神探そう
だが、どこを探しても狗神はいなかった
3分もとっくに過ぎてしまい、仕方なくお湯を捨てに台所に戻るとこひながカップ焼きそばの前でジーッとカップ焼きそばを見つめている
「うわー!それはダメ!俺のなんだからな!」
「市松のエネルギーになるのです」
「市松こひなさんは此方でも食べていなさい!」
カップうどんをこひなに渡し、俺はカップ焼きそばのお湯を捨てる
こひなが恨めしそうに俺の脚を這い上ってくるが、首根っこを掴み降ろさせる
「これは俺の夕飯なの。
こひなはコックリが作った夕飯食べたんだろ?」
こひなは頷く
「なら兄ちゃんにカップ焼きそばは譲ってな?」
「それとこれとは関係ありません」
そんなにカップ焼きそばが食べたいのか!
そんな可愛い顔で見つめてきても俺の夕飯はあげませんからね!
こひなは諦めるということはしないので早々に食べるのが得策だ
.
黄色い毛玉がそこら中に散らばっている
「霧雲姉さん、お帰りなさい」
「おう、ただいま…
その"姉さん"は止めてくんない?俺もう男に戻ったんだしさ~」
「無理です」
「…」
どうやらこひなは、俺の事を霧雲姉さんと呼ぶのがハマっているみたいだ
ホントは止めて欲しいのだがこひなだから余りキツく言えない
「まあ、いいや…
それよりこの汚いのは何なんだ?
コックリにしっかり掃除させるように言えよ」
「そのコックリさんのケサランパサランなのです」
「けさら、ぱら…?」
「ケサランパサランなのです」
あとでググったが、ケサランパサランとはフワフワとした毛玉のことで、動物の毛やタンポポみたいな種子。…みたいなものらしい
実際はよくわかってないから曖昧な事が書かれていた
こひなはそのケサランパサランとやらを拾い集めていく
俺も家ん中が汚いのは嫌なので(自分の部屋はいいの!)拾っていく
ケサランパサランは道みたいに続いているので拾いながら進んで行くとコックリアニマルバージョンが廊下の真ん中で立ち止まっていた
「ようコックリ、ただいま」
「!
おかえり霧雲」
コックリから湯気が出ているから、さっきまで風呂に入っていたようだな
「コックリさんのケサランパサランなのです」
こひなが拾ったケサランパサランをコックリに見せる
…ケサランパサランめんどいから毛玉でいっか
そこら中に落ちているコックリの抜け毛を、こひなはビンの中に摘めていく
「ビンに入れて育てませう」
「育つの!?」
「返せよ!
俺のケサランパサラン3秒以内に返せよ!」
「何故に3秒?
もしかして菓子を落としたとかと勘違いしてるんか?」
俺めっちゃツッコミしてる…
結局こひなは毛玉が入ったビンを持ち去り、少しだけ残った毛玉が廊下に散らばっていた
人間バージョンに戻ったコックリはorzのポーズをしながら頭を抱える
と思ったらガッツポーズで立ち上がる…………かと思ったがまた元の格好に戻り落ち込んでいる
忙しいヤツだな…
それにしてもこのコックリの抜け毛の量が多すぎる気がする
確かに毎日のように炊事洗濯掃除全て任せ、狗神からのねちっこい嫌がらせに堪え、信楽のダメさに世話を焼いているからストレスは多いだろう
だがコックリを見ても禿げてはいない
そして今は11月…
…となると、これは換毛期か
換毛期はそのまんまの意味で毛がはえ変わる時期のことで、毛が多い動物は春と秋に、毛が少ない人間とかは秋にある
ブラッシングでもしてやろうかな
ペット用ブラシどこやったかな…
ブラシを探しにコックリを放って和室に行く
箪笥や小物入れなどいろいろな所を探すが見付からない
近所のデブ猫にブラッシングしていたことあるからどっかにあるはずなんだが…
もしかしたらブラシに猫の匂いがするからと、狗神が土の中に埋めたかもしれない
と、いうことで狗神を探す
…の前に飯にしよ
今日はカップ焼きそばにして、かやくを振りかけ熱湯を入れる
麺が柔らかくなる3分のうちに狗神探そう
だが、どこを探しても狗神はいなかった
3分もとっくに過ぎてしまい、仕方なくお湯を捨てに台所に戻るとこひながカップ焼きそばの前でジーッとカップ焼きそばを見つめている
「うわー!それはダメ!俺のなんだからな!」
「市松のエネルギーになるのです」
「市松こひなさんは此方でも食べていなさい!」
カップうどんをこひなに渡し、俺はカップ焼きそばのお湯を捨てる
こひなが恨めしそうに俺の脚を這い上ってくるが、首根っこを掴み降ろさせる
「これは俺の夕飯なの。
こひなはコックリが作った夕飯食べたんだろ?」
こひなは頷く
「なら兄ちゃんにカップ焼きそばは譲ってな?」
「それとこれとは関係ありません」
そんなにカップ焼きそばが食べたいのか!
そんな可愛い顔で見つめてきても俺の夕飯はあげませんからね!
こひなは諦めるということはしないので早々に食べるのが得策だ
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