第1憑目
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よお!
俺は市松霧雲、14歳
中学2年の真っ只中だ
あ、決して厨二病とかではないからな!
さて、紹介はその辺にして、俺は今家に帰ってきた処だ
辺りはもう真っ暗で、近所の家の夕飯の良い匂いがすると思っていた
そう
思っていたのにだ
目の前には白髪の長髪が、俺ん家の台所でキャベツを切っている
見事な包丁裁きだな…
「じゃ、ねぇぇぇええ!!」
「あ、霧雲兄さんおかえりなさい」
「こひな!コイツは誰だ!
こんな変態、お兄ちゃんはしらねーぞ!!?」
俺は白髪の上に乗ったケモミミ男をガン見する
「オマエ…
こひなの可愛さに頭ヤられた変態だろ!
この不審者!こひなはやらねーぞ!今すぐ帰れ!」
「変態は否定しませんが不審者ではありません。コックリさんです」
こひなが霧雲のズボンを引っ張りながら説明する
こひなとは、俺の妹・市松こひな
ちょっと電波な俺の可愛い可愛い妹だ
誰かこひなに手ェ出したら殺す
「あ゙ぁ!?コックリさんだぁ?
そうやって嘘ついて子供の心に入ってきた口か!?今すぐ警察突き付けてやる!!」
「ちげーよ!どっちかっていうと、コイツに呼ばれた方だ!」
ケモミミ男はこひなを指差す
「はぁ!?こひながそんなことするわけ…」
「喚びました」
「!!?」
マジなのか?
マジなのか!?
たまに我が妹ながら意味不なとこはあったけど…!
本物のコックリさんを…!?
「俺は狐の妖怪。今はコックリと呼ばれてる」
「…こひなの兄の霧雲です……」
コックリ?…さんのいきなりの自己紹介に、俺も何となく返す
「コイツの兄貴か!
お前等どんな生活してんだ!子どもはもっと栄養あるもん食べなきゃいけねーだろ!」
コックリ…さんは水場に溜まったカップ麺の容器を指差し俺に怒鳴る
「そ、それは俺料理なんてあんま出来ねーし…カップ麺好きだし…」
「ゆるせん!お前らみたいな育ち盛りがこんな偏った食生活でいいと思ってんのか!!」
そう言って、コックリ…さんは包丁を持ち、切りかけだったキャベツを切り出した
「一日三食五十品目!繰り返せ!」
「市松はカップ麺」
「…」
「一日三食五十品目!」
「……一日三食五十品目」
「…」
「声が小さい!霧雲も言え!
一日三食五十品目!
一日三食五十品目!」
何で俺らは初対面の奴に怒られてんだ…
畳のある部屋に行き、ちゃぶ台の上には2人前のごはん、味噌汁、魚、ポテトサラダ、豆腐、漬け物
惣菜としてサラダ、天ぷらなどもある
「どーだ。旨そうだろ」
「市松はジャンクフードの方が
「黙って食え」」
「俺も魚よりは肉の方が「いいから黙って食え」…」
俺とこひなは渋々箸をつける
「取り敢えず多めに作ったが…他の家族はまだ帰って来ないのか?」
「2人暮らしだから他には誰も帰ってこねーよ」
「霧雲兄さんも料理出来ませんし、こういうご飯は久し振りです」
「うるせーな…」
俺だって料理出来りゃこんな苦労しねーんだよ
「俺もバイトある日が多いから、こひなとは一緒に食べるじたい週一なんだ」
「バイト?」
「まあ、暮らしていくために…」
あんま詮索すんなよ…
詐欺ってまでバイトしてんのバレんじゃねーか
俺は14と、まだ働いてお金を貰っていい歳じゃねー
いくら家に金があるからって言ってもいつかはなくなるもの
だからなるべく使わないよう、俺がバイトして生活費に充てている
でも年齢がバレてバイト辞めさせられるとかなったらヤバイ
「ま、まあ、いいじゃん
それでこひなには淋しい想いをさせちまってるんだけどな」
こひなの頭を撫でながらコックリ…さんと話をする
「人形は何も感じません」
こひなは味噌汁を啜る
「感じないというか、無人なのに常に何かの気配がして、一人な気がしません」
「逆に辛いわ!!」
こひなの後ろの襖の奥から笑い声やら激しい音が聞こえる
ああ、また来たのか…幽霊軍団
俺は結構霊感やら霊力があるみたいで、そういった類いのものが集まりやすいんだと近くの神社の神主から聞いた
ごめんよ、こひな
コックリ…さんが幽霊を家から追い出してくれた
「すげーな、コックリ…さん
俺どうしようもなくて放っておいたのに」
「お祓いでも頼め!こういったぬぐいは人体には悪影響を与えかねん」
「俺はピンピンしてっぞ」
「お前はな」
「?」
どういう事だ?
「お前は見るからに霊力が高いからな。その霊力で霊から護られてんだろ」
「ふへぇ
俺パネェ」
霊力って、いいこともあんだな
「だが、絶対悪戯に使うなよ!」
「わかってら」
母ちゃんみてーな妖怪だな…
俺は市松霧雲、14歳
中学2年の真っ只中だ
あ、決して厨二病とかではないからな!
さて、紹介はその辺にして、俺は今家に帰ってきた処だ
辺りはもう真っ暗で、近所の家の夕飯の良い匂いがすると思っていた
そう
思っていたのにだ
目の前には白髪の長髪が、俺ん家の台所でキャベツを切っている
見事な包丁裁きだな…
「じゃ、ねぇぇぇええ!!」
「あ、霧雲兄さんおかえりなさい」
「こひな!コイツは誰だ!
こんな変態、お兄ちゃんはしらねーぞ!!?」
俺は白髪の上に乗ったケモミミ男をガン見する
「オマエ…
こひなの可愛さに頭ヤられた変態だろ!
この不審者!こひなはやらねーぞ!今すぐ帰れ!」
「変態は否定しませんが不審者ではありません。コックリさんです」
こひなが霧雲のズボンを引っ張りながら説明する
こひなとは、俺の妹・市松こひな
ちょっと電波な俺の可愛い可愛い妹だ
誰かこひなに手ェ出したら殺す
「あ゙ぁ!?コックリさんだぁ?
そうやって嘘ついて子供の心に入ってきた口か!?今すぐ警察突き付けてやる!!」
「ちげーよ!どっちかっていうと、コイツに呼ばれた方だ!」
ケモミミ男はこひなを指差す
「はぁ!?こひながそんなことするわけ…」
「喚びました」
「!!?」
マジなのか?
マジなのか!?
たまに我が妹ながら意味不なとこはあったけど…!
本物のコックリさんを…!?
「俺は狐の妖怪。今はコックリと呼ばれてる」
「…こひなの兄の霧雲です……」
コックリ?…さんのいきなりの自己紹介に、俺も何となく返す
「コイツの兄貴か!
お前等どんな生活してんだ!子どもはもっと栄養あるもん食べなきゃいけねーだろ!」
コックリ…さんは水場に溜まったカップ麺の容器を指差し俺に怒鳴る
「そ、それは俺料理なんてあんま出来ねーし…カップ麺好きだし…」
「ゆるせん!お前らみたいな育ち盛りがこんな偏った食生活でいいと思ってんのか!!」
そう言って、コックリ…さんは包丁を持ち、切りかけだったキャベツを切り出した
「一日三食五十品目!繰り返せ!」
「市松はカップ麺」
「…」
「一日三食五十品目!」
「……一日三食五十品目」
「…」
「声が小さい!霧雲も言え!
一日三食五十品目!
一日三食五十品目!」
何で俺らは初対面の奴に怒られてんだ…
畳のある部屋に行き、ちゃぶ台の上には2人前のごはん、味噌汁、魚、ポテトサラダ、豆腐、漬け物
惣菜としてサラダ、天ぷらなどもある
「どーだ。旨そうだろ」
「市松はジャンクフードの方が
「黙って食え」」
「俺も魚よりは肉の方が「いいから黙って食え」…」
俺とこひなは渋々箸をつける
「取り敢えず多めに作ったが…他の家族はまだ帰って来ないのか?」
「2人暮らしだから他には誰も帰ってこねーよ」
「霧雲兄さんも料理出来ませんし、こういうご飯は久し振りです」
「うるせーな…」
俺だって料理出来りゃこんな苦労しねーんだよ
「俺もバイトある日が多いから、こひなとは一緒に食べるじたい週一なんだ」
「バイト?」
「まあ、暮らしていくために…」
あんま詮索すんなよ…
詐欺ってまでバイトしてんのバレんじゃねーか
俺は14と、まだ働いてお金を貰っていい歳じゃねー
いくら家に金があるからって言ってもいつかはなくなるもの
だからなるべく使わないよう、俺がバイトして生活費に充てている
でも年齢がバレてバイト辞めさせられるとかなったらヤバイ
「ま、まあ、いいじゃん
それでこひなには淋しい想いをさせちまってるんだけどな」
こひなの頭を撫でながらコックリ…さんと話をする
「人形は何も感じません」
こひなは味噌汁を啜る
「感じないというか、無人なのに常に何かの気配がして、一人な気がしません」
「逆に辛いわ!!」
こひなの後ろの襖の奥から笑い声やら激しい音が聞こえる
ああ、また来たのか…幽霊軍団
俺は結構霊感やら霊力があるみたいで、そういった類いのものが集まりやすいんだと近くの神社の神主から聞いた
ごめんよ、こひな
コックリ…さんが幽霊を家から追い出してくれた
「すげーな、コックリ…さん
俺どうしようもなくて放っておいたのに」
「お祓いでも頼め!こういったぬぐいは人体には悪影響を与えかねん」
「俺はピンピンしてっぞ」
「お前はな」
「?」
どういう事だ?
「お前は見るからに霊力が高いからな。その霊力で霊から護られてんだろ」
「ふへぇ
俺パネェ」
霊力って、いいこともあんだな
「だが、絶対悪戯に使うなよ!」
「わかってら」
母ちゃんみてーな妖怪だな…
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