85話
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取調室から解放され出ると、扉の横で待っていたお父さんがいた。
『お父さん!』
「取り調べお疲れ様。塚内さんにはホント感謝だよ。」
私の頭を撫でながら、後から出てきた塚内さんに頭を下げる。
「此方こそこの子達がいたから救助が迅速に進められた。無鉄砲な処はあるがそれ以上の力と頭脳を持っている。早くプロヒーローになってほしいくらいだ。」
口を開けて笑う塚内さんに、ウィスパーは何故か引いていた。多分目が怖かったんだと思う。
─────
泊まっていた病院に戻りお医者さんや看護師さんに頭下げ、家に帰るとお母さんに抱き着かれた。
テレビに私がオールマイトと一緒に映っていた事を教えてくれた。オール・フォー・ワンに捕まった時にはお母さんは心臓が止まりそうだったと語り、心配掛けてしまったのだと反省した。
それから数日間、学校から自宅待機だと命じられ従った。
かっちゃん奪還の日から2日すると家の外には沢山の大人が立っていた。どうやら私がテレビで映っていたことでインタビューをしたいらしく、メディアが家の住所まで調べて張り込んでいるらしい。こういう時雄英高校というのは不利だと思う。
メディアはチャイムこそ鳴らさないが私が外に出るのを今か今かと待っている。私はメディアの人達に物忘れさせる妖怪・わすれん帽で忘れさせて帰ってもらうようにした。仕事の邪魔してごめんなさい。
次の日には、エンマ大王の代わりに赤鬼が私の部屋に来て紙と修理された妖怪ウォッチCを渡してすぐに消えた。
「ええと、なになに……?
───…"妖見霊和殿へ。まず始めに直接会えず手紙でのやり取り申し訳ない。俺も忙しくぬらりが執務から離してくれん。ぬらりは昔から──~中略~……妖怪ウォッチCの奪還及びにジバニャンの救出された事に感謝する。任命が達成された事で今後も霊和が妖怪ウォッチ妖怪ウォッチCの所持、陳びにフゥ2、ジバニャン、ウィスパーの霊和の護りの任を継続する事を許可する。それと任命達成の"ご褒美"として霊和のみだが人間の妖魔界入りを許可する。自由に妖魔界観光を楽しんでくれ。来た時には顔を見せてくれると嬉しい。エンマ。"」
「私達まだ一緒にいられるのですね!」
「霊和ちゃんとずっと一緒ニャン!というかそんな大事な事になってたニャン?!」
『妖魔界!』
皆と離ればなれにならなくて良かった。
今から妖魔界に行きたいと提案すると、賛成のフゥ2と反対のウィスパーが言い争う。
自宅待機なのだから外処か違う世界はもってのほかだと止められた。
残念な気持ちでベッドに身体を預けていると、今度はお母さんから手紙を受け取った。
中身をまた音読してくれるフゥ2の声を聞いていると、慌てて起き上がりお母さんの所へ駆けた。
『お母さん!学校が全寮制になるって!』
学校から来た手紙には、今回の事件が起きた事についてより生徒達の安全を図る為に学校の敷地内に寮を作ることになった。寮は現在建設中で夏休み中には完成する。
「私達も泊まっていいんですよね?」
「ダメって言われてもこっそり住むニャン。」
『いっくんかっちゃんと一緒に住めるんだ!楽しみだなー。』
「部屋は違うからね?!」
「あらまぁ、どうしましょ…。」
寮暮らしが楽しみでワクワクと妄想をしている横ではお母さんが頭を抱えていた。
お母さんが困っていた理由はその晩に分かった。
くたくたになって帰って来たお父さんは学校から来た手紙を読んで動かなくなった。拳を痙攣させ、手紙を真っ二つに引き裂く。
『何してるのお父さん!
大切な書類なのに!』
「お父さんは何も見ていない。お父さんは疲れているんだ。幻覚を見てしまったんだね。もう寝るよ。」
おぼつかない足取りで自室に行ってしまった。
「思ったより重症ね…。」
『お父さん幻覚見たって言ってた……病気なのかな?お医者さんに見てもらった方がいいよ。』
「今のところ病気はないけど気から病気になりそうね。
けど大丈夫!お母さんが何とかするわ。霊和は寮の準備でもしてなさい。」
拳を握って気合いを入れたお母さんはお父さんが篭ってしまった部屋に入って行った。何もすることのなくなった私は仕方なく自分の部屋に戻って服の整理を始めた。
R02.04.03
『お父さん!』
「取り調べお疲れ様。塚内さんにはホント感謝だよ。」
私の頭を撫でながら、後から出てきた塚内さんに頭を下げる。
「此方こそこの子達がいたから救助が迅速に進められた。無鉄砲な処はあるがそれ以上の力と頭脳を持っている。早くプロヒーローになってほしいくらいだ。」
口を開けて笑う塚内さんに、ウィスパーは何故か引いていた。多分目が怖かったんだと思う。
─────
泊まっていた病院に戻りお医者さんや看護師さんに頭下げ、家に帰るとお母さんに抱き着かれた。
テレビに私がオールマイトと一緒に映っていた事を教えてくれた。オール・フォー・ワンに捕まった時にはお母さんは心臓が止まりそうだったと語り、心配掛けてしまったのだと反省した。
それから数日間、学校から自宅待機だと命じられ従った。
かっちゃん奪還の日から2日すると家の外には沢山の大人が立っていた。どうやら私がテレビで映っていたことでインタビューをしたいらしく、メディアが家の住所まで調べて張り込んでいるらしい。こういう時雄英高校というのは不利だと思う。
メディアはチャイムこそ鳴らさないが私が外に出るのを今か今かと待っている。私はメディアの人達に物忘れさせる妖怪・わすれん帽で忘れさせて帰ってもらうようにした。仕事の邪魔してごめんなさい。
次の日には、エンマ大王の代わりに赤鬼が私の部屋に来て紙と修理された妖怪ウォッチCを渡してすぐに消えた。
「ええと、なになに……?
───…"妖見霊和殿へ。まず始めに直接会えず手紙でのやり取り申し訳ない。俺も忙しくぬらりが執務から離してくれん。ぬらりは昔から──~中略~……妖怪ウォッチCの奪還及びにジバニャンの救出された事に感謝する。任命が達成された事で今後も霊和が妖怪ウォッチ妖怪ウォッチCの所持、陳びにフゥ2、ジバニャン、ウィスパーの霊和の護りの任を継続する事を許可する。それと任命達成の"ご褒美"として霊和のみだが人間の妖魔界入りを許可する。自由に妖魔界観光を楽しんでくれ。来た時には顔を見せてくれると嬉しい。エンマ。"」
「私達まだ一緒にいられるのですね!」
「霊和ちゃんとずっと一緒ニャン!というかそんな大事な事になってたニャン?!」
『妖魔界!』
皆と離ればなれにならなくて良かった。
今から妖魔界に行きたいと提案すると、賛成のフゥ2と反対のウィスパーが言い争う。
自宅待機なのだから外処か違う世界はもってのほかだと止められた。
残念な気持ちでベッドに身体を預けていると、今度はお母さんから手紙を受け取った。
中身をまた音読してくれるフゥ2の声を聞いていると、慌てて起き上がりお母さんの所へ駆けた。
『お母さん!学校が全寮制になるって!』
学校から来た手紙には、今回の事件が起きた事についてより生徒達の安全を図る為に学校の敷地内に寮を作ることになった。寮は現在建設中で夏休み中には完成する。
「私達も泊まっていいんですよね?」
「ダメって言われてもこっそり住むニャン。」
『いっくんかっちゃんと一緒に住めるんだ!楽しみだなー。』
「部屋は違うからね?!」
「あらまぁ、どうしましょ…。」
寮暮らしが楽しみでワクワクと妄想をしている横ではお母さんが頭を抱えていた。
お母さんが困っていた理由はその晩に分かった。
くたくたになって帰って来たお父さんは学校から来た手紙を読んで動かなくなった。拳を痙攣させ、手紙を真っ二つに引き裂く。
『何してるのお父さん!
大切な書類なのに!』
「お父さんは何も見ていない。お父さんは疲れているんだ。幻覚を見てしまったんだね。もう寝るよ。」
おぼつかない足取りで自室に行ってしまった。
「思ったより重症ね…。」
『お父さん幻覚見たって言ってた……病気なのかな?お医者さんに見てもらった方がいいよ。』
「今のところ病気はないけど気から病気になりそうね。
けど大丈夫!お母さんが何とかするわ。霊和は寮の準備でもしてなさい。」
拳を握って気合いを入れたお母さんはお父さんが篭ってしまった部屋に入って行った。何もすることのなくなった私は仕方なく自分の部屋に戻って服の整理を始めた。
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