84話
夢小説設定
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妖怪の活躍により、現場の脳無はあらかた片付いた。
私達は脳無の格納庫に一番近い駅にいるうんがい鏡までワープしてもらった。
友達全員連れて走って行くと、途中から景色がガラッと変わったように全てが壊されていた。家も店もマンションも…車に電柱もポストまで全てがなぎ倒され破壊されている。
「酷い…。"敵"がやったんですかね?」
「オールマイトかもしれない。
作戦じゃ"敵"の親玉が出てくる前に片を付けるつもりだったけど、脳無の方が明らかに失敗してるからね…。親玉が出てきてオールマイトと戦ってるんだと思う。」
親玉──作戦会議中にもちょろっとだけど名前が出てきていた。"敵"連合を束ねる者で、オールマイトの内臓をボロボロにしたオール・フォー・ワンだ。
『飛んでくる瓦礫には気をつけてね!
着き次第ブンブン鳥は妖怪ウォッチCを取り返して、他の皆はフユニャン達の救出だよ!』
おーー!!と全員で掛け声を上げて前進する。それはまるで百鬼夜行のようだった。
瓦礫が積まれ足場が悪い町の中心点までやっとの思いでたどり着いた。
そこには痩せ細ったトゥルーフォームのオールマイトと、目も髪もない化け物染みた顔に酸素マスクをした人型の生き物だった。
「うげっ…なんですか、あの気持ち悪いの。」
「ウィスパーも変わらないニャン。」
「なんですとー!!」
コントをし出した二人を注意し、多分あの怪物がオール・フォー・ワンだと思いブンブン鳥に行かせる。
縄の先端のわっかがオール・フォー・ワンに当たるとバチッ!と電気が走ったように音が鳴り弾かれてしまった。二人が此方に気付き、オールマイトが声を粗げる。
「なんで来てるんだ!すぐに逃げるんだ!」
『まだ妖怪ウォッチを取り返してません。
オールマイトこそかっちゃんはどうしたんですか?』
オールマイトが答える前にオール・フォー・ワンが口を挟んでくる。
「来ると思っていたよ。ウォッチ使いの妖見#霊和。」
『ウォッチ使い?』
妖怪ウォッチを使う人のことだと思うが聞いたことがないので断定出来ない。
「君のお友達はそんなことも教えていないのか?
──…この時計を使ってみたのだけど僕には使えなくてね。ウォッチ使いには使える妖怪ウォッチだと思ったのだけど…そうではないみたいだね。」
オール・フォー・ワンの左手首には妖怪ウォッチCが結ばれていた。
やはりオール・フォー・ワンは妖怪の事を知っていたのだ。私が体育祭でテレビに映った事で、現代にも妖怪ウォッチが人間界にあると知られた。そして妖怪ウォッチを知っているということは、以前妖怪が見えていたのだ。
『妖怪ウォッチを盗んでどうするつもりなの?
持っていてもその妖怪ウォッチは私にしか使えない。』
「百年で新しい妖怪ウォッチが作られたのか…。
残念だ。僕も妖怪の友達が欲しかったのだけどね。」
とてもじゃないが本心には聞こえない。何か企んでいるときの声色だ。
「百年前は惜しかったよ。僕は妖怪の"使いのいい友達"を作り、妖魔界を手中に治めるつもりだった。人間が混沌に襲われ妖怪内でいざこざが起き、全てが闇にそまる…はずだった。それをエンマに阻まれ人間と妖怪は分断された。
妖怪ウォッチが消え、妖怪が見えなくなった時はドン底に落ちた気分になったよ。妖怪を見つけ出そうと霊を見れる個性をどんなに吸収したことか…。今、こうして妖怪ウォッチを持つことができた僕の努力は報われたんじゃないかね?」
ウィスパーが、盗んだだけじゃないですか!と非難する。続けてフゥ2も罵倒する。
「妖魔界と人間界を分断したのはアイツだったんだ!
見た目は変わっちゃってるけど生きてるのは…不老不死の個性を盗ったから…!?
お前のせいで人間と離ればなれになったんだぞ!」
フゥ2は自分の声が届かないことにヤキモキした。
『妖怪は道具じゃない!人と同じ心を持ってるの!世界を征服するような人に屈服する程弱くもないんだから!』
ブンブン鳥にもう一度妖怪ウォッチCを取り返すよう頼む。しかしまた縄が弾かれて取り返すことが出来なかった。
『なんで…、』
「先程からバチバチ煩いなァ。ハエでも集ってるのか?
嗚呼そうそう、僕に妖怪の力は効かないよ。
妖怪は単純で有り難い。少し強いお札で退魔出来るなんてね。」
『え!?』
思わずフゥ2を見ると苦虫を噛み潰したような顔をしていた。どうやら本当のことらしい。
「この妖怪ウォッチは後々解析するとして…体育祭で付けていた妖怪ウォッチも欲しいなァ。」
オール・フォー・ワンが目を細めたと同時にオールマイトが私の名前を叫ぶ。気が付いた時にはオール・フォー・ワンが近付いて…否、私に糸のような個性が巻き付けられ引っ張られることで足が浮いていた。
私達は脳無の格納庫に一番近い駅にいるうんがい鏡までワープしてもらった。
友達全員連れて走って行くと、途中から景色がガラッと変わったように全てが壊されていた。家も店もマンションも…車に電柱もポストまで全てがなぎ倒され破壊されている。
「酷い…。"敵"がやったんですかね?」
「オールマイトかもしれない。
作戦じゃ"敵"の親玉が出てくる前に片を付けるつもりだったけど、脳無の方が明らかに失敗してるからね…。親玉が出てきてオールマイトと戦ってるんだと思う。」
親玉──作戦会議中にもちょろっとだけど名前が出てきていた。"敵"連合を束ねる者で、オールマイトの内臓をボロボロにしたオール・フォー・ワンだ。
『飛んでくる瓦礫には気をつけてね!
着き次第ブンブン鳥は妖怪ウォッチCを取り返して、他の皆はフユニャン達の救出だよ!』
おーー!!と全員で掛け声を上げて前進する。それはまるで百鬼夜行のようだった。
瓦礫が積まれ足場が悪い町の中心点までやっとの思いでたどり着いた。
そこには痩せ細ったトゥルーフォームのオールマイトと、目も髪もない化け物染みた顔に酸素マスクをした人型の生き物だった。
「うげっ…なんですか、あの気持ち悪いの。」
「ウィスパーも変わらないニャン。」
「なんですとー!!」
コントをし出した二人を注意し、多分あの怪物がオール・フォー・ワンだと思いブンブン鳥に行かせる。
縄の先端のわっかがオール・フォー・ワンに当たるとバチッ!と電気が走ったように音が鳴り弾かれてしまった。二人が此方に気付き、オールマイトが声を粗げる。
「なんで来てるんだ!すぐに逃げるんだ!」
『まだ妖怪ウォッチを取り返してません。
オールマイトこそかっちゃんはどうしたんですか?』
オールマイトが答える前にオール・フォー・ワンが口を挟んでくる。
「来ると思っていたよ。ウォッチ使いの妖見#霊和。」
『ウォッチ使い?』
妖怪ウォッチを使う人のことだと思うが聞いたことがないので断定出来ない。
「君のお友達はそんなことも教えていないのか?
──…この時計を使ってみたのだけど僕には使えなくてね。ウォッチ使いには使える妖怪ウォッチだと思ったのだけど…そうではないみたいだね。」
オール・フォー・ワンの左手首には妖怪ウォッチCが結ばれていた。
やはりオール・フォー・ワンは妖怪の事を知っていたのだ。私が体育祭でテレビに映った事で、現代にも妖怪ウォッチが人間界にあると知られた。そして妖怪ウォッチを知っているということは、以前妖怪が見えていたのだ。
『妖怪ウォッチを盗んでどうするつもりなの?
持っていてもその妖怪ウォッチは私にしか使えない。』
「百年で新しい妖怪ウォッチが作られたのか…。
残念だ。僕も妖怪の友達が欲しかったのだけどね。」
とてもじゃないが本心には聞こえない。何か企んでいるときの声色だ。
「百年前は惜しかったよ。僕は妖怪の"使いのいい友達"を作り、妖魔界を手中に治めるつもりだった。人間が混沌に襲われ妖怪内でいざこざが起き、全てが闇にそまる…はずだった。それをエンマに阻まれ人間と妖怪は分断された。
妖怪ウォッチが消え、妖怪が見えなくなった時はドン底に落ちた気分になったよ。妖怪を見つけ出そうと霊を見れる個性をどんなに吸収したことか…。今、こうして妖怪ウォッチを持つことができた僕の努力は報われたんじゃないかね?」
ウィスパーが、盗んだだけじゃないですか!と非難する。続けてフゥ2も罵倒する。
「妖魔界と人間界を分断したのはアイツだったんだ!
見た目は変わっちゃってるけど生きてるのは…不老不死の個性を盗ったから…!?
お前のせいで人間と離ればなれになったんだぞ!」
フゥ2は自分の声が届かないことにヤキモキした。
『妖怪は道具じゃない!人と同じ心を持ってるの!世界を征服するような人に屈服する程弱くもないんだから!』
ブンブン鳥にもう一度妖怪ウォッチCを取り返すよう頼む。しかしまた縄が弾かれて取り返すことが出来なかった。
『なんで…、』
「先程からバチバチ煩いなァ。ハエでも集ってるのか?
嗚呼そうそう、僕に妖怪の力は効かないよ。
妖怪は単純で有り難い。少し強いお札で退魔出来るなんてね。」
『え!?』
思わずフゥ2を見ると苦虫を噛み潰したような顔をしていた。どうやら本当のことらしい。
「この妖怪ウォッチは後々解析するとして…体育祭で付けていた妖怪ウォッチも欲しいなァ。」
オール・フォー・ワンが目を細めたと同時にオールマイトが私の名前を叫ぶ。気が付いた時にはオール・フォー・ワンが近付いて…否、私に糸のような個性が巻き付けられ引っ張られることで足が浮いていた。