81話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
目の前の継ぎ接ぎの青年が手を此方に向けて青い炎を出してくる。
それは今この山で起きている火事の炎と同じ色をしている。
私は後ろに下がり、増えた継ぎ接ぎの青年に殴りかかる。
避けられても攻撃を仕掛け、他の二人にも龍で攻撃する。
腕に紐状のものが絡み、ラバースーツの男に引き寄せられる。とっさに龍に噛み千切ってもらい上に飛ぶ。そこに炎が飛んできて横に避ける。
逃げようとしてもトライアングルから抜けることは出来なく、倒そうにも三人はキツい。
他の妖怪に変えようとも考えたが、今持っているのはオロチ、キズナース、ふぶき姫、ジバニャン、コマさん、コマじろう、そしてヤミまろだ。
キズナースとコマさんは戦闘向きではないし、ふぶき姫は継ぎ接ぎの青年と相性が悪い、ジバニャンはいっくんの護衛中、ヤミまろの能力は全くわからない。コマじろうは相性は問題ない戦闘員だが、オロチより攻撃力は強くない。
結果妖怪を変える事が出来ないでいた。
「ステインが逮捕された時にあんたは現場に居たんだってな。」
いきなり何かと思えば職場体験の保須であった事件の事を喋り出した。
どうやら継ぎ接ぎの青年はヒーロー殺しの信者みたいだ。
『…たまたま通り掛かっただけ。』
「じゃあメガネの小僧が私情に走ったってのは嘘か?
あんな奴ァ、そのまま殺されりゃあ良かったのによ。」
飯田くんの事はごく一部の人しか知られていないはず。此方の情報が敵に筒抜けになりすぎている。
『殺されて良い人なんて誰もいない!
ステインが捕まったのは私刑に走ったのがいけない。
本当に世界を動かしたいなら自分がオールマイトを超えるようなヒーローになるか、ヒーローを取り締まれる政治家にでもなればいいだけでしょ。
それを粛清だとか言って暴力に頼るなんてただの怠慢だ!』
ヒーロー殺しに感化されて"敵"になった人達も同じだ。
「ステインは屑共といっしょくたにされたくなかっただけだ!ヒーローも政治家も汚ェことばかりだ!間接的に矯正させようと根が腐ってる奴等が改めるはずがねぇ!」
「そうかっかすんなよ!もっとやれ!」
ラバースーツの男はさっきから正反対の言葉を発してどっちだと問いたい。
それでも継ぎ接ぎの青年は感情を無理矢理押し込め、かわりに私への攻撃がキツくなった。
「あんたがステインに助けられたのはもうどうでもいい。早く任務を遂げて帰る。」
『時計は他の人に渡せないんだってば!』
上空に逃げようとしても炎やメジャーが飛んでくる。
継ぎ接ぎの青年は轟くんと同じように"個性"重視の攻撃をしてきて、ラバースーツの男は気まぐれにメジャーを飛ばしてくる。お互い仲間意識が低いのか連携してくることはあまりない。
全ての攻撃を避ける事は出来ず、身体のあちこちが火傷でヒリヒリする。それでも捕縛されないように注意した。
「3対1だぜ!?それなのにヤれないなんて、体育祭で1位のバクゴーって奴より強いんじゃねーか!?簡単に殺してやるぜ!」
「見てねぇのかよ。こいつぁ自ら場外に行ったバカだ。」
『ぅ゙…。』
敵情視察でなのか体育祭の放送を見ていたみたいだ。だが事実であろうと知らない人にバカと言われるのは傷付く。
しかもラバースーツの男は爆笑していた。隙が出来ていたので鳩尾に攻撃する。
戦闘中に笑っているのがいけないのに卑怯だと言われた。
木の幹をバネにして、増えた継ぎ接ぎの青年に跳んでいく。
巨大な炎が迫ってくるが、視界が悪くなるのを利用して青年を龍のマフラーで捕まえる。後方からメジャーが飛んでくるのでもう1つの龍のマフラーで掴み、身体を回して遠心力で二人を投げ飛ばす。
最初からいた継ぎ接ぎの青年は避けて二人に文句を垂れる。それに二人も反発していた。
勝負に勝てる気がしないので、その隙に背を向けて逃げようとした。
だが、先程まで何もなかったはずの場所に壁が出来ていて、止まることも出来ずにぶつかった。
視界が真っ暗になり前面を圧迫されたと思ったら、反発して後ろに飛ばされた。
そのまま敵の輪に入って行き全員が床に伏せた。
「いてーなクソっ。」
「自ら捕まりにきたってか!?めんどくせー!」
『ちがっ、
そっちが私を出さないようにしたんでしょ!』
継ぎ接ぎの青年を増やした"個性"でなのか逃げることも出来ない。
「はあ?逃がさないっつてもこの森からくらいだ。
狭い範囲でもなきゃ俺達にぶつかるように引き戻す力はねーよ。」
『あの壁見えないの?』
私は地層の断面が見える壁を指差す。だが継ぎ接ぎの青年は頭を掻いて見えないと言った。
ラバースーツの男も見えないようで不思議がっている。
どうやらこの壁は"敵"が用意した物ではなく、私が見えることから幽霊や妖怪の類いだと分かった時には遅かった。
後ろから双頭の龍を掴まれ、前からも腕を掴まれ鳩尾に重い一撃が入った。
腹筋に力を入れたがもろに喰らった為息が出来なく口をパクパクさせる。
「"見えないモノに気を付けろ"と言われてたがこういう事だったとはな。だけどテメェがヤられてちゃあしょうがねーな。」
誰から言われたのか聞く前に、硬い物で頭を強打させられて目の前が真っ暗になった。
更新02.02.06
