80話
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いっくんが放った一発で"敵"は気絶した。
「すげぇ……。」
「ハァ…ハァ…洸汰くんまで…。」
フゥ2に抱かれたまま洸汰くんも戻って来ていた。
「フゥ2もウィスパーも二人を安全な所に避難してほしかった…。」
「手を離してしまって…。」
「洸汰くんまで戻らないと暴れるなんて言うからさ~。実際個性で水飛ばしてくるし…。」
仕方ないじゃん?と開き直るフゥ2。
いっくんが倒れ込みそうになり私と洸汰くんは駆け寄ったがなんとか踏ん張っていた。
「大丈夫かよ!?」
「大丈夫。
まだやらなきゃいけない事が残ってる。」
「そんなぼろぼろで何をしなきゃいけねーんだよ!」
「もし、この夜襲に来た敵が全員このレベルなら皆が危ない。その上狙いは僕ら生徒かもしんない。
その事を相澤先生やプッシーキャッツに伝えなきゃ。」
"敵"が私とかっちゃんを狙っていると先程いっくんから聞いた。
「僕が動いて救けられるなら動かなきゃいけないだろ。何よりまず君を守らなきゃいけない。」
『っ…そうだね。洸汰くんを危険に晒すわけにはいかない。』
いっくんの怪我を直してから移動したいところだが時間がない。すぐに相澤先生に伝えなくては。
『ウィスパー、妖怪ウォッチ出して。』
「はいでうぃす!」
妖怪ウォッチにキズナースのメダルを入れて召喚する。
移動中に少しでも回復してもらうためだ。
いっくんの背中にキズナースを乗せ、私は洸汰くんを抱っこして施設に向かう。
ずっとこの場にいたウォーターフォース達も付いて来た。
森の中を走っていると横方向から気配がした。
仲間か敵か……足を止めようとしたら頭蓋骨のようなものが飛んで来た。
「ドクロ割り!」
『!』
いっくんを龍のマフラーで掴んで間一髪避ける。
「!?
くそっ。急いでるのに!」
二人で攻撃の来た方を警戒する。
すると木と木の間から頭の長い老人が現れた。
こんな小柄なおじいさんが"敵"なのかと驚く。
「え…、あれ?あれって確か……。でも何でこんなとこに?」
フゥ2とジバニャンが戸惑いを見せる。"敵"と遭遇した時の反応ではない。
知り合いなのかと問う。
「ヤミまろ…だよね?」
フゥ2は老人に確認するように質問する。
「そうじゃ坊主。」
「坊主って年齢じゃないんですけど……。」
ヤミまろ…何処かで聞いた事があるような気がする。しかし思い出せない。
「んと…、霊和ちゃんがヒーロー目指した日にオロチとキュウビにメダル貰いに行ったでしょ。その時にもう一人サクラニュータウンにはSランクいるって言ったの覚えてない?
それがヤミまろ。普段地下水道から出てくることなんかないんだけど…。」
そんなことがあった気がするがもう何年も前なので記憶が曖昧だ。
「お主が妖怪の友達を作ってヒーロー活動しとるそうじゃな?
ワシに話に来んとはどういうことじゃ!」
ヤミまろは普段地下水道の一番奥にある部屋に居住していて出てこない。故に外からの情報は妖怪テレビくらいで、私が出ていた体育祭を見て私の存在を知ったらしい。
沢山の妖怪と協力していた事に気付き、久しぶりに出て地下水道内にいる妖怪に話を聞いて結構な数が私の友達という事実を知った。
しかも悪さをした妖怪を追っていたキュウビと偶々地下水道内で出会い、私と友達な事を自慢されたらしい…。
他の妖怪は友達になっているのに、自分だけハブられた事の文句を言いに地下水道を出て私を探したところ、闇に潜んだ今回の"敵"連合が私の名前を言った。
そしてこの合宿場に私がいることを知り"敵"達に付いて来て今に至る。
「信じがたいですねー。実は貴方が"敵"を操っているんじゃありません?」
「あやつらは良い素質を持っとるからワシからそんなことはせん!
ワシはお主らに腹いせしたかっただけじゃ!」
ヤミまろにとっての"良い素質"とは闇の心を持つ者の事だ。あまり褒められたことではない。
「腹いせって……。
霊和ちゃんと出久は先に行ってなよ。俺達が足止めする。」
「……それしかないか。」
いつの間にか肩に手を置いて話を聞いていたいっくんがフゥ2の言葉に頷く。
「逃がそうなどせんぞ。」
ヤミまろは頭蓋骨のような物を無数に放ってくる。
洸汰くんに当たらないように攻撃避けると自然といっくんから間を取ってしまった。
ヤミまろが見えなくなったいっくんに向けて粘着性のある液体が掛けられた。
『いっくん!』
「……。」
傷を負っているような様子はないが沈黙を通す。
「ヤバいよ…。あれ多分ヤミまろの取り憑きだ。」
『ウィスパー!ヤミまろの取り憑きは!?』
「え、ええとですね~…確かー…あ、ありました!…いや何でもありません。
ヤミまろの取り憑きは非道そのもの!あらゆる闇に手を染め、悪に関する称号全て似合うようになってしまいます!」
闇…?
常闇くんのような感じになるのかと考える。
しかしその考えは誤っており、いっくんはいきなり私に向かって拳を振るってきた。
「すげぇ……。」
「ハァ…ハァ…洸汰くんまで…。」
フゥ2に抱かれたまま洸汰くんも戻って来ていた。
「フゥ2もウィスパーも二人を安全な所に避難してほしかった…。」
「手を離してしまって…。」
「洸汰くんまで戻らないと暴れるなんて言うからさ~。実際個性で水飛ばしてくるし…。」
仕方ないじゃん?と開き直るフゥ2。
いっくんが倒れ込みそうになり私と洸汰くんは駆け寄ったがなんとか踏ん張っていた。
「大丈夫かよ!?」
「大丈夫。
まだやらなきゃいけない事が残ってる。」
「そんなぼろぼろで何をしなきゃいけねーんだよ!」
「もし、この夜襲に来た敵が全員このレベルなら皆が危ない。その上狙いは僕ら生徒かもしんない。
その事を相澤先生やプッシーキャッツに伝えなきゃ。」
"敵"が私とかっちゃんを狙っていると先程いっくんから聞いた。
「僕が動いて救けられるなら動かなきゃいけないだろ。何よりまず君を守らなきゃいけない。」
『っ…そうだね。洸汰くんを危険に晒すわけにはいかない。』
いっくんの怪我を直してから移動したいところだが時間がない。すぐに相澤先生に伝えなくては。
『ウィスパー、妖怪ウォッチ出して。』
「はいでうぃす!」
妖怪ウォッチにキズナースのメダルを入れて召喚する。
移動中に少しでも回復してもらうためだ。
いっくんの背中にキズナースを乗せ、私は洸汰くんを抱っこして施設に向かう。
ずっとこの場にいたウォーターフォース達も付いて来た。
森の中を走っていると横方向から気配がした。
仲間か敵か……足を止めようとしたら頭蓋骨のようなものが飛んで来た。
「ドクロ割り!」
『!』
いっくんを龍のマフラーで掴んで間一髪避ける。
「!?
くそっ。急いでるのに!」
二人で攻撃の来た方を警戒する。
すると木と木の間から頭の長い老人が現れた。
こんな小柄なおじいさんが"敵"なのかと驚く。
「え…、あれ?あれって確か……。でも何でこんなとこに?」
フゥ2とジバニャンが戸惑いを見せる。"敵"と遭遇した時の反応ではない。
知り合いなのかと問う。
「ヤミまろ…だよね?」
フゥ2は老人に確認するように質問する。
「そうじゃ坊主。」
「坊主って年齢じゃないんですけど……。」
ヤミまろ…何処かで聞いた事があるような気がする。しかし思い出せない。
「んと…、霊和ちゃんがヒーロー目指した日にオロチとキュウビにメダル貰いに行ったでしょ。その時にもう一人サクラニュータウンにはSランクいるって言ったの覚えてない?
それがヤミまろ。普段地下水道から出てくることなんかないんだけど…。」
そんなことがあった気がするがもう何年も前なので記憶が曖昧だ。
「お主が妖怪の友達を作ってヒーロー活動しとるそうじゃな?
ワシに話に来んとはどういうことじゃ!」
ヤミまろは普段地下水道の一番奥にある部屋に居住していて出てこない。故に外からの情報は妖怪テレビくらいで、私が出ていた体育祭を見て私の存在を知ったらしい。
沢山の妖怪と協力していた事に気付き、久しぶりに出て地下水道内にいる妖怪に話を聞いて結構な数が私の友達という事実を知った。
しかも悪さをした妖怪を追っていたキュウビと偶々地下水道内で出会い、私と友達な事を自慢されたらしい…。
他の妖怪は友達になっているのに、自分だけハブられた事の文句を言いに地下水道を出て私を探したところ、闇に潜んだ今回の"敵"連合が私の名前を言った。
そしてこの合宿場に私がいることを知り"敵"達に付いて来て今に至る。
「信じがたいですねー。実は貴方が"敵"を操っているんじゃありません?」
「あやつらは良い素質を持っとるからワシからそんなことはせん!
ワシはお主らに腹いせしたかっただけじゃ!」
ヤミまろにとっての"良い素質"とは闇の心を持つ者の事だ。あまり褒められたことではない。
「腹いせって……。
霊和ちゃんと出久は先に行ってなよ。俺達が足止めする。」
「……それしかないか。」
いつの間にか肩に手を置いて話を聞いていたいっくんがフゥ2の言葉に頷く。
「逃がそうなどせんぞ。」
ヤミまろは頭蓋骨のような物を無数に放ってくる。
洸汰くんに当たらないように攻撃避けると自然といっくんから間を取ってしまった。
ヤミまろが見えなくなったいっくんに向けて粘着性のある液体が掛けられた。
『いっくん!』
「……。」
傷を負っているような様子はないが沈黙を通す。
「ヤバいよ…。あれ多分ヤミまろの取り憑きだ。」
『ウィスパー!ヤミまろの取り憑きは!?』
「え、ええとですね~…確かー…あ、ありました!…いや何でもありません。
ヤミまろの取り憑きは非道そのもの!あらゆる闇に手を染め、悪に関する称号全て似合うようになってしまいます!」
闇…?
常闇くんのような感じになるのかと考える。
しかしその考えは誤っており、いっくんはいきなり私に向かって拳を振るってきた。