79話
夢小説設定
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私はライフジャケットのヒーローに話しかけながら付いていく。
『プッシーキャッツのお二人だけに任せてきて良かったんですか?
人数が多い方が勝率も上がるのに。』
「君は気付いていないんだな…。」
『?』
質問には答えず何を言ってるのかわからない。
「霊和ちゃん。私達には誰と話しているのか見えません。おそらく…、」
『…!』
ウィスパー達妖怪に見えないとなるとステルス機能を使っている妖怪と、幽霊だ。
『ま、まって!そんなはずない!
この人は2日目から見たけどちゃんと他の人と話してたよ!』
「それはうちの妻だろう。妻も一緒に死んだ。」
初日からいたライフジャケットの人でその人はこの目の前にいる人の奥さん…?
マンダレイ、ピクシーボブと一緒にポーズを取っていたのに…温泉に入っていたのに…。
「俺達夫婦でヒーロー活動をしてた。ウォーターホースっつー名でな。
だけどマスキュラーと戦って死んだ。
今は残した息子・洸汰の守護霊してる。」
『洸汰くんのお父さんなの!?』
ということはもう一人は洸汰くんのお母さんだったのか。
通りで温泉で落ちた洸汰くんを見てすっ飛んで行ったわけだ。
納得していると、前方の山の中腹で爆発が起きた。
「あそこは洸汰の秘密基地だ!」
『!
急がなくちゃ!』
私はポケットからオロチのメダルを取り出して変身する。
『飛んでいくので掴まってください!』
洸汰くんのお父さんの手を取りジバニャンを龍のマフラーで掴むと、地面を蹴って空を飛ぶ。
触れ合う事でいきなり見えたウィスパー達に驚いているが説明している暇はない。
何度か衝撃で砂煙が舞うのを目にしながら山に近付いていくと、大爆発の後に何かが落ちてきた。
「「洸汰!」」
洸汰くんのお父さんと誰かの声が重なる。
落ちてきたのは洸汰くんで、私はスピードを上げて洸汰くんを捕まえる。
そして砂ぼこりの舞う山の中腹からいっくんの姿がチラチラと見えたので、上がっていき地面に洸汰くんを降ろす。
ライフジャケットの…洸汰くんのお母さんが駆け寄ってくるが洸汰くんは気が付いていない。
本当に幽霊だったのかと悲しく思っていると、いっくんもフラフラしながら此方に来た。
「ぶっ飛ばしてごめん!
霊和ちゃんもありがとう。」
いっくんの右腕は二の腕から変色しており、制御出来ない程強い個性を使ったのだとわかった。
直ぐに治そうとメダルを出すが、いっくんに止められてしまう。
「霊和ちゃんは今すぐ洸汰くんと逃げて相澤先生の所に行くんだ!
"敵"は霊和ちゃんとかっちゃんを狙ってる!」
『!』
「ニャッ!?」
「なんですってぇぇえ!!!」
「そんな!なんでっ、」
私が狙われている?
"敵"と接点なんて……もしかして"敵"退治がバレた?それで復讐を?
頭がこんがらがっていると、いっくんの背後から岩が崩れる音がし、上半身裸の屈強な男がいた。左目は機械のような義眼で周りも古傷が目立つ。
「しかしやるなぁ緑谷。」
「来るな!」
「やだよぉ。行くね俄然。おっと、お前妖見霊和だな。こりゃ仕事が早く終わりそうだ。」
「っフゥ2、ウィスパー!洸汰くんと霊和ちゃんを連れて逃げて!
君たちの優先順位は決まっているだろ?!早く!!」
「っ。
……俺達の任務は霊和ちゃんを守ること。
…行くよウィスパー、ジバニャン!」
「ぅ、うぃす!」
ウィスパーが私の脇に腕を通して山から離れてしまう。隣にはフゥ2に抱かれた洸汰くんもいた。
洸汰くんの安全は確保したがいっくんを置いてきている。
『ウィスパー何してるの!
いっくん怪我してるのに。何で置いてくの!』
「申し訳ありませんー!!」
「霊和ちゃんが狙われてる以上こうするしかなかったんだよ!
俺達だって出久を置いていきたくなかった!」
『したくないならしないでよ!
私はいっくんを助けに行く!離して!』
フゥ2の言い分なんか知らない!
既に動けそうにないいっくんを"敵"と一緒に置いてくるなんて有り得ない!
がむしゃらに暴れる。ウィスパーの顔を押したりもしたが離すことはなかった。
仕方なく龍をウィスパーの顔面に噛ませて引っ張ると、痛さの余り手を離した。
落ちていく身体を直ぐに態勢を戻し、洸汰くんを頼んだ。とだけ言っていっくんがいる山へと飛んで行く。後ろでフゥ2の声が聞こえるが今は聞いてあげないもん!
いっくん達が見える所まで近付くと、二人は拳をぶつけ合っていていっくんが地面にめり込むんじゃないかってくらい押されていた。
私はスピードを生かしてそのまま"敵"を殴る。
「っんだ!?」
皮膚からはみ出た筋繊維に拳がめり込み、"敵"は横に倒れ込む。
「っ。仲間が逃がしてやったっつーのにわざわざ戻ってくるって馬鹿じゃねーか。」
『私は逃げるなんて言ってない!いっくんが馬鹿なの!』
「…どうして戻ってきたんだよ…っ!」
『友達を置いて行くなんて出来ないからだよ!
いっくんは私の大切な人なの!!いっくんが死んじゃったら私は嫌なの!!』
「…っ!
僕も同じ気持ちだったのに…。霊和ちゃんの馬鹿。本当に馬鹿っ。」
いっくんは立ち上がり、身体から今までにないほどの稲光を発生させ"敵"に力をぶつける。
「ワン・フォー・オール1000000%デラウェア・デトロイトSMASH!!!」
拳から波動のように"敵"の身体がうねり、巨体はガレ場に叩き付けられた。
R01.12.30
『プッシーキャッツのお二人だけに任せてきて良かったんですか?
人数が多い方が勝率も上がるのに。』
「君は気付いていないんだな…。」
『?』
質問には答えず何を言ってるのかわからない。
「霊和ちゃん。私達には誰と話しているのか見えません。おそらく…、」
『…!』
ウィスパー達妖怪に見えないとなるとステルス機能を使っている妖怪と、幽霊だ。
『ま、まって!そんなはずない!
この人は2日目から見たけどちゃんと他の人と話してたよ!』
「それはうちの妻だろう。妻も一緒に死んだ。」
初日からいたライフジャケットの人でその人はこの目の前にいる人の奥さん…?
マンダレイ、ピクシーボブと一緒にポーズを取っていたのに…温泉に入っていたのに…。
「俺達夫婦でヒーロー活動をしてた。ウォーターホースっつー名でな。
だけどマスキュラーと戦って死んだ。
今は残した息子・洸汰の守護霊してる。」
『洸汰くんのお父さんなの!?』
ということはもう一人は洸汰くんのお母さんだったのか。
通りで温泉で落ちた洸汰くんを見てすっ飛んで行ったわけだ。
納得していると、前方の山の中腹で爆発が起きた。
「あそこは洸汰の秘密基地だ!」
『!
急がなくちゃ!』
私はポケットからオロチのメダルを取り出して変身する。
『飛んでいくので掴まってください!』
洸汰くんのお父さんの手を取りジバニャンを龍のマフラーで掴むと、地面を蹴って空を飛ぶ。
触れ合う事でいきなり見えたウィスパー達に驚いているが説明している暇はない。
何度か衝撃で砂煙が舞うのを目にしながら山に近付いていくと、大爆発の後に何かが落ちてきた。
「「洸汰!」」
洸汰くんのお父さんと誰かの声が重なる。
落ちてきたのは洸汰くんで、私はスピードを上げて洸汰くんを捕まえる。
そして砂ぼこりの舞う山の中腹からいっくんの姿がチラチラと見えたので、上がっていき地面に洸汰くんを降ろす。
ライフジャケットの…洸汰くんのお母さんが駆け寄ってくるが洸汰くんは気が付いていない。
本当に幽霊だったのかと悲しく思っていると、いっくんもフラフラしながら此方に来た。
「ぶっ飛ばしてごめん!
霊和ちゃんもありがとう。」
いっくんの右腕は二の腕から変色しており、制御出来ない程強い個性を使ったのだとわかった。
直ぐに治そうとメダルを出すが、いっくんに止められてしまう。
「霊和ちゃんは今すぐ洸汰くんと逃げて相澤先生の所に行くんだ!
"敵"は霊和ちゃんとかっちゃんを狙ってる!」
『!』
「ニャッ!?」
「なんですってぇぇえ!!!」
「そんな!なんでっ、」
私が狙われている?
"敵"と接点なんて……もしかして"敵"退治がバレた?それで復讐を?
頭がこんがらがっていると、いっくんの背後から岩が崩れる音がし、上半身裸の屈強な男がいた。左目は機械のような義眼で周りも古傷が目立つ。
「しかしやるなぁ緑谷。」
「来るな!」
「やだよぉ。行くね俄然。おっと、お前妖見霊和だな。こりゃ仕事が早く終わりそうだ。」
「っフゥ2、ウィスパー!洸汰くんと霊和ちゃんを連れて逃げて!
君たちの優先順位は決まっているだろ?!早く!!」
「っ。
……俺達の任務は霊和ちゃんを守ること。
…行くよウィスパー、ジバニャン!」
「ぅ、うぃす!」
ウィスパーが私の脇に腕を通して山から離れてしまう。隣にはフゥ2に抱かれた洸汰くんもいた。
洸汰くんの安全は確保したがいっくんを置いてきている。
『ウィスパー何してるの!
いっくん怪我してるのに。何で置いてくの!』
「申し訳ありませんー!!」
「霊和ちゃんが狙われてる以上こうするしかなかったんだよ!
俺達だって出久を置いていきたくなかった!」
『したくないならしないでよ!
私はいっくんを助けに行く!離して!』
フゥ2の言い分なんか知らない!
既に動けそうにないいっくんを"敵"と一緒に置いてくるなんて有り得ない!
がむしゃらに暴れる。ウィスパーの顔を押したりもしたが離すことはなかった。
仕方なく龍をウィスパーの顔面に噛ませて引っ張ると、痛さの余り手を離した。
落ちていく身体を直ぐに態勢を戻し、洸汰くんを頼んだ。とだけ言っていっくんがいる山へと飛んで行く。後ろでフゥ2の声が聞こえるが今は聞いてあげないもん!
いっくん達が見える所まで近付くと、二人は拳をぶつけ合っていていっくんが地面にめり込むんじゃないかってくらい押されていた。
私はスピードを生かしてそのまま"敵"を殴る。
「っんだ!?」
皮膚からはみ出た筋繊維に拳がめり込み、"敵"は横に倒れ込む。
「っ。仲間が逃がしてやったっつーのにわざわざ戻ってくるって馬鹿じゃねーか。」
『私は逃げるなんて言ってない!いっくんが馬鹿なの!』
「…どうして戻ってきたんだよ…っ!」
『友達を置いて行くなんて出来ないからだよ!
いっくんは私の大切な人なの!!いっくんが死んじゃったら私は嫌なの!!』
「…っ!
僕も同じ気持ちだったのに…。霊和ちゃんの馬鹿。本当に馬鹿っ。」
いっくんは立ち上がり、身体から今までにないほどの稲光を発生させ"敵"に力をぶつける。
「ワン・フォー・オール1000000%デラウェア・デトロイトSMASH!!!」
拳から波動のように"敵"の身体がうねり、巨体はガレ場に叩き付けられた。
R01.12.30