78話
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私は皆の所を周りながら回復が必要な人を探していく。
梅雨ちゃんは崖を登り、舌の強化。飯田くんはひたすら走る。
梅雨ちゃんが崖から落ちるとかしなければ回復はいらなそうだ。
響香ちゃんはイヤホンジャックを崖の岩に何度も刺す。三奈ちゃんは酸を出しまくって出力上限と皮膚の強化。
傷が目立つので二人を少しだけ回復した。
百ちゃんと砂藤くんはひたすら食事をして個性を使っての繰り返しで見ているだけでお腹一杯になる。すぐに退散した。
かっちゃんはお湯を撒き散らしているので近付かないように横を歩いて轟くんの方に行く。
轟くんの顔には氷が貼り付き、周りは氷と炎で凄い湿っていた。まだ炎の扱い方が慣れていないらしい。
休憩させ凍傷した右手と顔を回復する。
「すまん。」
『ううん。これが私の特訓だから気にしないで。
炎は手から出すのを止めればピタリと止まるけど、氷は出すのを止めて炎を出してもすぐには消えないからいつまでも顔に残るんだと思うよ。』
「…そうか。もうちょい工夫してみる。」
『うん。お互いもっと強くなろうね!』
轟くんから離れ、今後はいっくんの方に行く。
体力アップはいっくんの他にもB組が数人いてプッシーキャッツの虎がしごいていた。
フゥ2が鬼がいる…。なんて青冷めている。
虎にボロボロにされている皆を回復していく。ここの組が一番怪我が酷い気がする。
昨日の続きをいっくんと話そうとしたが、虎は1分1秒でも惜しいと話す間は全くなかった。
仕方なく次はB組の方を回った。
体育祭の借り物競争の時に話した拳藤一佳ちゃんは巨大化させた拳で岩を割っていて擦り傷やマメが出来ていた。
血を止める程度に抑えて回復する。マメまで消してしまうといつまでも皮膚が硬くならないので放置する。
吹出漫我くんの個性は面白く、擬音を具現化するらしく「ガガガガガッ」と言って百メートル以上も真っ直ぐにガの文字が地面をえぐっていた。
不調はなさそうなので見学だけして終わった。
昨日話した物間くんはかっちゃんの個性を使って自分のモノにしようと努力していた。慣れていないのに足し時間制限もあるようで大変そうだ。
火傷していたので回復しようと近付いたが避けられてしまった。
やっぱり嫌われてるみたい……。
ーーーーーー
ーーー
ーーーー
空も赤くなり、今日の鍛練は終わった。
皆が調理中、私は近くのテーブルでレポートを書く。
『──…尾白くんも回復して~…、峰田くんは…必死すぎて近付けなかった。……で、…、』
「霊和ちゃんお疲れなんじゃござあせん?
少々休んだ方がいいんじゃ…、」
『皆と違って休み休みだったから、ちょっと眠いなって程度だよ。
夕食も作って貰ってるだけじゃ悪いもん。』
「まあまあ。
夕飯は俺達が手伝ってるから霊和ちゃんはレポートに専念しててよ。」
フゥ2はウィスパーを連れて皆の手伝いを始めた。
ジバニャンは私の隣に座ってごろごろしている。
暫く書いていると、机にコップが置かれて見上げるといっくんがいた。
「お疲れ。麦茶入れたから飲んでね。」
熱中症になっちゃうよ。と麦茶を飲むように勧めてくる。
『ありがとー。
いっくんも熱中症にならないようにね。』
「うん。………。」
麦茶を飲んでいると、いっくんは少し悩んだ後に隣に座ってきた。慌ててジバニャンが避ける。
「その、昨日の事なんだけど…。」
『えっと…洸汰くんの事だよね?』
「うん…。
洸汰くんさ、ヒーローだった両親を亡くしちゃったんだって。"敵"に殺られて…。
なのに周りは殉職した両親を英雄と讃えて…。
一人ぼっちになった洸汰くんはヒーローや"個性"ありきの超人社会を嫌ってるんだ。
僕、何か言ってあげたかったけど何も言えなくて…。轟くんに相談しても行動で示せって言われちゃった。まぁプライベートな事にずけずけ首突っ込み過ぎるなとも釘刺されちゃったけど…。」
つまり何が言いたいのかと言うと……とあくせく次の言葉を悩んでいる。
『ん~…ヒーローが嫌いなら嫌いでいいと思うけどな~。
私は"敵"にならなければそれで良いと思う。』
私も頑固と言われるが、人の気持ちはそう簡単には変わらない。他人がアレコレ言った処で反発する人は反発するものだ。
ならば反発するその中で最善の事を選べば良い。
『まぁ私の意見は"何もしない"だからいっくんの相談には乗れてないね!
轟くんの考えがいっくんには合ってるんじゃないかな?』
残りの麦茶を一気に飲み干して惚ける。
人の気持ちを分かってないと時たま言われる私の意見なのでちゃんと答えられているかわからない。
そういえば私もいっくんに聞きたいことがあった。
『私からも質問いい?』
「どうかしたの?」
『合宿一日目からいるのに「緑谷くん!何度言ったらわかるのだね君は!少し目を離したらサボっているとは!妖見くんの邪魔をしてはいけないよ!」…?』
「ご、ごめん。
あ、いや、ちょっと待ってー!」
言葉を被さってきたと思ったらそのままいっくんは飯田くんによって引き摺られて行ってしまった。
またライフジャケットのヒーローの名前わかんなかったな…。
R01.12.24
梅雨ちゃんは崖を登り、舌の強化。飯田くんはひたすら走る。
梅雨ちゃんが崖から落ちるとかしなければ回復はいらなそうだ。
響香ちゃんはイヤホンジャックを崖の岩に何度も刺す。三奈ちゃんは酸を出しまくって出力上限と皮膚の強化。
傷が目立つので二人を少しだけ回復した。
百ちゃんと砂藤くんはひたすら食事をして個性を使っての繰り返しで見ているだけでお腹一杯になる。すぐに退散した。
かっちゃんはお湯を撒き散らしているので近付かないように横を歩いて轟くんの方に行く。
轟くんの顔には氷が貼り付き、周りは氷と炎で凄い湿っていた。まだ炎の扱い方が慣れていないらしい。
休憩させ凍傷した右手と顔を回復する。
「すまん。」
『ううん。これが私の特訓だから気にしないで。
炎は手から出すのを止めればピタリと止まるけど、氷は出すのを止めて炎を出してもすぐには消えないからいつまでも顔に残るんだと思うよ。』
「…そうか。もうちょい工夫してみる。」
『うん。お互いもっと強くなろうね!』
轟くんから離れ、今後はいっくんの方に行く。
体力アップはいっくんの他にもB組が数人いてプッシーキャッツの虎がしごいていた。
フゥ2が鬼がいる…。なんて青冷めている。
虎にボロボロにされている皆を回復していく。ここの組が一番怪我が酷い気がする。
昨日の続きをいっくんと話そうとしたが、虎は1分1秒でも惜しいと話す間は全くなかった。
仕方なく次はB組の方を回った。
体育祭の借り物競争の時に話した拳藤一佳ちゃんは巨大化させた拳で岩を割っていて擦り傷やマメが出来ていた。
血を止める程度に抑えて回復する。マメまで消してしまうといつまでも皮膚が硬くならないので放置する。
吹出漫我くんの個性は面白く、擬音を具現化するらしく「ガガガガガッ」と言って百メートル以上も真っ直ぐにガの文字が地面をえぐっていた。
不調はなさそうなので見学だけして終わった。
昨日話した物間くんはかっちゃんの個性を使って自分のモノにしようと努力していた。慣れていないのに足し時間制限もあるようで大変そうだ。
火傷していたので回復しようと近付いたが避けられてしまった。
やっぱり嫌われてるみたい……。
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空も赤くなり、今日の鍛練は終わった。
皆が調理中、私は近くのテーブルでレポートを書く。
『──…尾白くんも回復して~…、峰田くんは…必死すぎて近付けなかった。……で、…、』
「霊和ちゃんお疲れなんじゃござあせん?
少々休んだ方がいいんじゃ…、」
『皆と違って休み休みだったから、ちょっと眠いなって程度だよ。
夕食も作って貰ってるだけじゃ悪いもん。』
「まあまあ。
夕飯は俺達が手伝ってるから霊和ちゃんはレポートに専念しててよ。」
フゥ2はウィスパーを連れて皆の手伝いを始めた。
ジバニャンは私の隣に座ってごろごろしている。
暫く書いていると、机にコップが置かれて見上げるといっくんがいた。
「お疲れ。麦茶入れたから飲んでね。」
熱中症になっちゃうよ。と麦茶を飲むように勧めてくる。
『ありがとー。
いっくんも熱中症にならないようにね。』
「うん。………。」
麦茶を飲んでいると、いっくんは少し悩んだ後に隣に座ってきた。慌ててジバニャンが避ける。
「その、昨日の事なんだけど…。」
『えっと…洸汰くんの事だよね?』
「うん…。
洸汰くんさ、ヒーローだった両親を亡くしちゃったんだって。"敵"に殺られて…。
なのに周りは殉職した両親を英雄と讃えて…。
一人ぼっちになった洸汰くんはヒーローや"個性"ありきの超人社会を嫌ってるんだ。
僕、何か言ってあげたかったけど何も言えなくて…。轟くんに相談しても行動で示せって言われちゃった。まぁプライベートな事にずけずけ首突っ込み過ぎるなとも釘刺されちゃったけど…。」
つまり何が言いたいのかと言うと……とあくせく次の言葉を悩んでいる。
『ん~…ヒーローが嫌いなら嫌いでいいと思うけどな~。
私は"敵"にならなければそれで良いと思う。』
私も頑固と言われるが、人の気持ちはそう簡単には変わらない。他人がアレコレ言った処で反発する人は反発するものだ。
ならば反発するその中で最善の事を選べば良い。
『まぁ私の意見は"何もしない"だからいっくんの相談には乗れてないね!
轟くんの考えがいっくんには合ってるんじゃないかな?』
残りの麦茶を一気に飲み干して惚ける。
人の気持ちを分かってないと時たま言われる私の意見なのでちゃんと答えられているかわからない。
そういえば私もいっくんに聞きたいことがあった。
『私からも質問いい?』
「どうかしたの?」
『合宿一日目からいるのに「緑谷くん!何度言ったらわかるのだね君は!少し目を離したらサボっているとは!妖見くんの邪魔をしてはいけないよ!」…?』
「ご、ごめん。
あ、いや、ちょっと待ってー!」
言葉を被さってきたと思ったらそのままいっくんは飯田くんによって引き摺られて行ってしまった。
またライフジャケットのヒーローの名前わかんなかったな…。
R01.12.24