78話
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合宿3日目。
今日は朝7時から鍛練をしている。
皆前日の疲れがとれ切っていないのか動きが鈍い。特に期末テストの落第者は昨日の夜中2時まで座学の補習があったらしくやる気なく突っ立っている。
相澤先生は補習者に失格になった自分が悪いと叱り、キビキビ動くように口で諭す。
「皆もダラダラやるな。
何をするにも原点を常に意識しとけ。向上ってのはそういうもんだ。
何の為に汗かいて何の為にこうしてグチグチ言われるか、常に頭に置いておけ。」
原点…。
オールマイトを超すと断言したが、私の原点は人間も妖怪も助けられるヒーローになること。
だから、
『不調や怪我したら言ってね!すぐに駆け付けて治すよ!』
キズナースと合体してナース服姿になり、手を高らかに上げ皆に聞こえるように声を上げる。
「マジか!!オイラの頭を治療してくれー!」
血を流している峰田くんが駆け寄ってくる。
だが私まで5メートルというところでいっくんが間に割って入ってくる。
「僕が治療してあげるよ。
包帯はどのくらい巻けばいいかな?」
『いっくん?
傷治しちゃうから包帯はいらないよ。』
「俺がしてやらぁ。
テッペンから足の爪先までな。」
「それ全身拘束じゃないですか!」
かっちゃんまで間に入ってきて峰田君の頭をわし掴んでいる。
相澤先生にいい加減にしろと峰田くんは元の位置に戻された。
いっくんがオールマイトは来ないのかと相澤先生に質問していたが、"敵"に狙われているオールマイトが来たら厄介だということで今回はワイルドワイルドプッシーキャッツ4人しか指導者はいないと説明された。
『(4人…?)』
「プッシーキャッツの皆さんに霊和ちゃんの個性知られても大丈夫なんですか?」
「"敵"に思考を読み取るような個性がいなきゃ問題ない。
いようと妖見のコレはプッシーキャッツの人達にも訳ありとしか知らせていないから知られない。」
『うん。だから昨日の夕食作りの時に決めたの。』
昨日の夕食作りの最中相澤先生に呼ばれて……────
私は相澤先生に付いて行き、皆の声が遠くから僅かに聞こえる所まで移動した。
「──…本題の前に一つ。
昨日バスから降りる時に言った事覚えてるな?」
『あー、えっと最低30とか…。』
それしか言わないのであの時はフゥ2達と考えていた。
「意味わかったか?」
『あの後すぐにピクシーボブの魔獣が沢山出てきたからその数かな~って。
だから皆で一緒に30体、自分一人でも一応30体倒しました。』
「そうだ。」
『でも…、』
「?」
『間違って怒られるのヤダから合宿場に着いたら相澤先生を30秒見つめて、夕食も一口最低30回は噛んで、お風呂も30数えて出たり、ストレッチも30回ずつ、寝る前も羊さんを30匹数えました!』
「………。」
「ナニソレ…。霊和ちゃんて時々馬鹿だよね。
相澤先生も呆れてるよ。」
『なんで!?』
半目になっていた相澤先生は咳払いをする。
「去年言われた"疑う心を持て"は出来てきている。
だがこれじゃ合理的じゃない。もっと相手の心理を読む力を付けろ。」
『はい…。』
因みに魔獣を倒す数で合っていたらしい。
後の事言わなければよかった。
「──…それで本題だが、今日のコントロールの鍛練を見て明日の強化鍛練を変えようと思う。
その前に妖見には治癒出来る妖怪がいたな?
そいつと合わさって治癒は可能か?」
『合体しても能力が回復系なら可能ですよ。
キズナースなら怪我を治すための妖怪ですし十中八九出来ると思います。』
「なら明日の鍛練は怪我した者の治癒をしろ。
ただし、発動型などの個性の強化を妨げるようなものは禁止だ。」
例えばお茶子ちゃんは吐き気に慣れる為の訓練をしているので吐き気の回復は禁止になる。
そして数枚の紙を渡され、1枚にはB組の人の名前と個性が書いてあった。
「治癒した者とした理由をこっちに書いて鍛練終了後提出な。」
治療していい者と治療してはいけない者が合っているか採点することになった。
てなことが昨日あった。
フゥ2達からの助言もなしだとも言われた。
『いっくんも怪我したらすぐに治すからね!』
「うん。ありがとう。
(たった1日の鍛練で次のステップに……。僕も負けてられない…!)」
私もいっくんも気合いを入れていると、ピクシーボブが荷物の入った段ボールに座り今夜の話をする。
「今日の晩はねぇ…クラス対抗肝試しを決行するよ!
しっかり訓練した後はしっかり楽しいことがある!
ザ!アメとムチ!」
そういえばそんなことを来る前に言ってたな~。
「怖いのマジやだぁ…。」
「闇の狂宴…。」
「イベントらしいこともやってくれるんだ。」
「対抗ってところが気に入った…。」
何人かが顔を青くさせつつ鍛練を続けた。
