74話
夢小説設定
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メリッサさんが問い詰めようとしたら小太りなおじさんが必死に弁解をする。
「博士は奪われた物を取り返しただけです。機械的に個性を増幅させる、この画期的な発明を。」
「個性の増幅?」
「ええ。まだ試作段階ですが、この装置を使えば薬品などとは違い人体に影響を与えず個性を増幅させることが出来ます。」
しかし発明と研究データはスポンサーに没収され、この装置を世界に公表すれば超人社会の構造が激変すると恐れた各国政府が圧力を掛けてきて研究自体を禁止させられた。
だからデヴィットさんと小太りな助手は"敵"を装った者に盗ませ、その後に別の場所で研究を続けるために偽のテロを起こした。
『なんで…何でテロを起こすと決めていたなら私のお父さんを招待したの!?
こんな危険な目に合わせるってわかってたのに!』
「彼には済まないことをした…。誰も呼ばないと怪しまれるからという理由で彼を選んでしまった。」
怪しまれないためにお父さんを利用したのか。
「そんな…。
こんなのおかしいわ。私の知ってるパパは絶対そんなことしない!なのにどうして…どうして!」
「…オールマイトのためだ。
お前たちは知らないだろうが、彼の個性は消えかかってる。だが私の装置があれば元に戻せる。いや、それ以上の能力を彼に与えることができる。」
この人はオールマイトの個性を知らないのか?
オールマイトの個性は継承されるモノで今はいっくんに移っている。
消えかけたモノを増幅させようがそれは一時的にしか成さない。
オールマイトの親友だと言っていたから知っているものだと思ってた。
「もう作り直している時間はないんだ。
その後でなら私はどんな罰でも受ける覚悟も…、」
「命掛けだった!捕らわれた人たちを助けようと、デクくんやクラスメイトのみんながここに来るまでどんな目に遭ったと思ってるの!」
メリッサさんの叱咤にデヴィットさんは困惑した。
「どういうことだ?
"敵"は偽物。全ては芝居のはず…、」
偽物?そんなはずない。
個性まで使われて攻撃されたのだ。
それにお茶子ちゃんだってかっちゃんと轟くんが倒していなかったら怪我じゃすまなかったかもしれない。
デヴィットさんが嘘を言っているのかと思った。しかしこの場に新しい人物が現れる。
「もちろん芝居をしてたぜ。
偽物敵という芝居をな。」
鋼の仮面を付けた白コートの男だった。
誰だと考えていると、いっくんが個性を発動させようとしていた。しかし白コートの男が個性を使って配管を操っていっくんを壁に拘束させた。
白コートの男を"敵"だと察知し、動き回る配管を避けながら尖った爪で引っ掻こうとした。
しかし横から来た配管に腕を強打しそのままいっくん同様拘束される。
「今助けますよ!」
ウィスパーが配管を壊そうとするが、金属でできたモノを多少曲げることはできても引きちぎることはできない。
まぁ配管が壊れなくても拘束を外す方法は期末試験の時にしているのでウィスパーの働きは無駄になっちゃうんだけど…。
フゥ2にメダルを外して貰おうとした時だった。
パンッと甲高い音が聞こえデヴィットさんの助手、そしてデヴィットさんまで肩を撃たれていた。
そして3発目の銃弾を放とうとしていたので、拘束を解いて"敵"に突進する。
"敵"のデヴィットさんを掴んでいた手が離れ、私はデヴィットさんの身体を持って離れる。
『メリッサさんはシステムの解除に行って!ここはなんとかする!』
「でもっ、」
「僕もいるぞ!」
いっくんも拘束を解き"敵"に突進する。しかし敵の個性により壁を作られ拳は"敵"に届くことはなかった。
「メリッサさんにしかできません。みんなを助けてください!」
「……うん。」
システムルームに向かって走るメリッサさんに手下の"敵"が追い掛ける。
『ジバニャンとフゥ2はメリッサさんを助けてあげて!』
ジバニャンのメダルを取る。
「了解。」
「にゃー?なんでオレっちが~。」
『帰ったら満足するまでブラッシングしてあげるよ。』
「任せろニャン!」
メリッサさんを追い掛ける"敵"を倒しているジバニャンを見て、現金な人ですね…とウィスパーは呆れた。
R01.11.06
「博士は奪われた物を取り返しただけです。機械的に個性を増幅させる、この画期的な発明を。」
「個性の増幅?」
「ええ。まだ試作段階ですが、この装置を使えば薬品などとは違い人体に影響を与えず個性を増幅させることが出来ます。」
しかし発明と研究データはスポンサーに没収され、この装置を世界に公表すれば超人社会の構造が激変すると恐れた各国政府が圧力を掛けてきて研究自体を禁止させられた。
だからデヴィットさんと小太りな助手は"敵"を装った者に盗ませ、その後に別の場所で研究を続けるために偽のテロを起こした。
『なんで…何でテロを起こすと決めていたなら私のお父さんを招待したの!?
こんな危険な目に合わせるってわかってたのに!』
「彼には済まないことをした…。誰も呼ばないと怪しまれるからという理由で彼を選んでしまった。」
怪しまれないためにお父さんを利用したのか。
「そんな…。
こんなのおかしいわ。私の知ってるパパは絶対そんなことしない!なのにどうして…どうして!」
「…オールマイトのためだ。
お前たちは知らないだろうが、彼の個性は消えかかってる。だが私の装置があれば元に戻せる。いや、それ以上の能力を彼に与えることができる。」
この人はオールマイトの個性を知らないのか?
オールマイトの個性は継承されるモノで今はいっくんに移っている。
消えかけたモノを増幅させようがそれは一時的にしか成さない。
オールマイトの親友だと言っていたから知っているものだと思ってた。
「もう作り直している時間はないんだ。
その後でなら私はどんな罰でも受ける覚悟も…、」
「命掛けだった!捕らわれた人たちを助けようと、デクくんやクラスメイトのみんながここに来るまでどんな目に遭ったと思ってるの!」
メリッサさんの叱咤にデヴィットさんは困惑した。
「どういうことだ?
"敵"は偽物。全ては芝居のはず…、」
偽物?そんなはずない。
個性まで使われて攻撃されたのだ。
それにお茶子ちゃんだってかっちゃんと轟くんが倒していなかったら怪我じゃすまなかったかもしれない。
デヴィットさんが嘘を言っているのかと思った。しかしこの場に新しい人物が現れる。
「もちろん芝居をしてたぜ。
偽物敵という芝居をな。」
鋼の仮面を付けた白コートの男だった。
誰だと考えていると、いっくんが個性を発動させようとしていた。しかし白コートの男が個性を使って配管を操っていっくんを壁に拘束させた。
白コートの男を"敵"だと察知し、動き回る配管を避けながら尖った爪で引っ掻こうとした。
しかし横から来た配管に腕を強打しそのままいっくん同様拘束される。
「今助けますよ!」
ウィスパーが配管を壊そうとするが、金属でできたモノを多少曲げることはできても引きちぎることはできない。
まぁ配管が壊れなくても拘束を外す方法は期末試験の時にしているのでウィスパーの働きは無駄になっちゃうんだけど…。
フゥ2にメダルを外して貰おうとした時だった。
パンッと甲高い音が聞こえデヴィットさんの助手、そしてデヴィットさんまで肩を撃たれていた。
そして3発目の銃弾を放とうとしていたので、拘束を解いて"敵"に突進する。
"敵"のデヴィットさんを掴んでいた手が離れ、私はデヴィットさんの身体を持って離れる。
『メリッサさんはシステムの解除に行って!ここはなんとかする!』
「でもっ、」
「僕もいるぞ!」
いっくんも拘束を解き"敵"に突進する。しかし敵の個性により壁を作られ拳は"敵"に届くことはなかった。
「メリッサさんにしかできません。みんなを助けてください!」
「……うん。」
システムルームに向かって走るメリッサさんに手下の"敵"が追い掛ける。
『ジバニャンとフゥ2はメリッサさんを助けてあげて!』
ジバニャンのメダルを取る。
「了解。」
「にゃー?なんでオレっちが~。」
『帰ったら満足するまでブラッシングしてあげるよ。』
「任せろニャン!」
メリッサさんを追い掛ける"敵"を倒しているジバニャンを見て、現金な人ですね…とウィスパーは呆れた。
R01.11.06