74話
夢小説設定
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警備ロボットを早々に倒し終わり、私達は上へと進む。
私は雷オトンとの合体で周辺に浮いている小さな雷雲を一つの大きな雲にし、かっちゃん以外を乗せて移動する。かっちゃんは自分の個性を使っての移動だ。
「ピリピリするな…。」
『えっ、そうかな?』
雷雲に乗ってるから電気が肌を刺激しているのかもしれない。しかし雷雲から雷を無くす方法が分からないので我慢してもらうしかない。
移動中に、轟くんから警備システムの変更をするために皆は最上階へ向かっていることを教えてくれた。
警備システムの場所を知っているのも変更を出来るのも今はメリッサさんだけだ。だからメリッサさんだけは絶対に護らなくてはならない。
何階だろうか?屋上ではないが風が吹く外の空間に出たと思ったら、お茶子ちゃんが警備ロボットに襲われている処だった。
お茶子ちゃんは個性を使用中で避けられないようだ。
かっちゃんはスピードを上げてお茶子ちゃんに飛び掛かろうとしていた警備ロボットを爆破させ、轟くんも雷雲から飛び降りて辺りを凍らせた。
『お茶子ちゃんケガはない!?』
「うん平気。デクくんとメリッサさんが今最上階に向かってる。」
「ああ。見えてた。」
切島くんも雷雲から降りて警備ロボットを破壊し、私も雷雲の上に乗りながら力を込めて雷を落としショートさせていく。
お茶子ちゃんが声を荒げ、振り向くとお茶子ちゃんの個性で重力の無くなったいっくんとメリッサさんが風に煽られ吹き飛ばされそうになっていた。
私は攻撃の手を止め、雷雲をいっくん達に飛ばして足場を作った。すぐに私もいっくん達の所に飛び、雷雲を合わせて人が乗っても落ちない大きさにする。
『お茶子ちゃん個性を消して問題ないよ!
私が二人を上に上げる!』
「ありがとう!任せた!」
「このまま妖見も上に行け!
メリッサさんの護衛頼むぞ。」
『わかった!
フゥ2、ジバニャン、ウィスパー行くよ!』
皆の補助をしていたジバニャンを乗せ、上の階へ上がりまた廊下のような所に入り込む。
「フーツー、じばにゃん…うぇふぱー?何かしら?」
『な、何でもないよ。うん。何でも…。』
「それに服装も変わったもの着てるのね。」
メリッサさんの質問に笑って誤魔化していると、隣に乗っていたいっくんが雷雲から飛び降りた。
刹那いっくんが居た場所に鋭利な鉄が刺さっていた。
「"敵"だニャン!」
腕を鋭利な鉄に変える"敵"の個性は、雷雲から発せられる電気が走り痺れたようですぐに引き抜かれる。
いっくんを狙って次々と腕を振るい、勢いでいっくんは壊れた壁から外に放り出された。
「「出久/くん!!」」
フゥ2とウィスパーがいっくんを助けに行っているのを横目で確認し、私はメダルをジバニャンに変える。
『百烈肉球!』
素早く拳を振り、顔目掛けて爪を鋭くして引っ掻く。離れた処にいっくんのSMASHが当たり撃沈した。
その後も襲い掛かってくる"敵"を倒しながらタワー最上階まで行き、中央エレベーター前の保管室までたどり着いた。
「あれって…、」
『デヴィットさん?』
「あっパパ!」
「本当だ…。」
『え?パパ!?』
ここに来て新事実を知ってしまった。
デヴィットさんは機械をいじくり保管室を解除させ、中身を小太りなおじさんに取り出させる。
「プランどおりですね。
"敵"たちもうまくやってるみたいです。」
「ありがとう。彼らを手配してくれた君のおかげだサム。」
手配?
メリッサさんはその言葉に呆然としながら足を進めた。
「パパ…"手配した"って何?」
「……」
「もしかしてこの事件パパが仕組んだの?
その装置を手に入れるために…。
そうなのパパ?」
デヴィットさんは長い沈黙の後、顔を歪めて肯定した。