73話
夢小説設定
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これでパーティー会場まで行けると喜んでいると、いきなり長身の警備の人が"個性"を使って攻撃してきた。
水の個性が切島くんに当たろうとすると、横から巨大な氷が切島くんを守った。
『この個性って!』
氷の発生元に振り向くと背広を着た轟くんだった。
違う道には集まる約束をしていた皆がいて、轟くんがいっくん達を上空へと上げた。
「どういうことだよ轟?」
「放送聞いてないのか?このタワーが"敵"に占拠された。」
『えっ!?』
この建物に入った時は通常通りだったはずなのにいつの間に"敵"が入ってきたのだろう。
しかし"敵"がいてもここの警備システムは頑丈で、しかもオールマイトもいる。
だが轟くんは個性を使って、警備の人だと思っていた"敵"に攻撃する。
『人に対して個性を使うのはダメだよ!』
「そんなこと言ってられねーだろ!」
かっちゃんまで個性を使うが、避けられて切島くんが庇って飛ばされた。
『プロヒーロー達は!?
オールマイトも来てるから私達が相手しなくてもいいんだよ!』
ヒーロー殺しの時のように、私が行った行動で他の人に迷惑を掛けたくない!
私はその一心で止めるが、轟くんから知らされたことは驚愕だった。
「オールマイトも他のプロヒーローも拘束された!
この島は"敵"に包囲されて島中の全員が人質にされてる。
俺達しか動けるもんはいねーんだ!」
「オールマイトが!?
ヤバいよ!拘束されてからどのくらい時間経った!?」
『!!』
他のプロヒーローも拘束されてるってことは、オールマイトは1人じゃないはずだ。このままではいつトゥルーフォームに戻ってしまうかわからない。
でも轟くんにそんなこと言えるはずがない。
オールマイトは大丈夫なのか?
私が行って回復するべき?……いや、オールマイトならいつでもやぶれかぶれ院長のメダルを持っているはず!
『……、わかった!
私も手助けする!』
迷惑を掛けるとか言ってられない!
この島の人達を助けないと!
『ジバニャン!ゴリラの人に百烈肉球!』
背の低い"敵"にジバニャンの拳が当たり、かっちゃんの爆破で吹っ飛んだ。
長身の"敵"がかっちゃんに攻撃をするが、かっちゃんは服を破られるくらいでギリギリ避ける。
その攻撃の最中にかっちゃんが"個性"の一つであるニトロ状の汗を"敵"に浴びせ、轟くんの炎が"敵"を倒し、氷で拘束した。
吹き飛ばされて壁に埋まっていた切島くんもケガはなく安心した。
いっくん達を追い掛けようと走り出したが、前方から警備システムのロボットが私達の行方を阻んだ。
「沢山いすぎニャン…っ!」
ジバニャンが怯み、私の後ろに隠れる。
私はバッグから妖怪ウォッチCを出し、テキトーに掴んで持ってきてしまったメダルを見る。
『ポン骨いたっけ?ロボットだから雷か高温の炎とかだよね…?
んと…、びきゃく、家ーイ、あやまり倒し、……』
「見事にパーティー向け妖怪ばっかり…。」
『……ジバニャン、聖オカン、雷オトン…!雷オトンがいる!』
世の中の恐ろしいものを並べたことわざ"地震雷火事親父"を具現化したような妖怪が雷オトンである。Aランク妖怪の中でも高威力の攻撃の持ち主だ。
『私の友達、力を貸して雷オトン!妖怪メダル セット・オン!』
靄が私を囲み、すぐに消えると祭りに着る法被のような格好になった。
巻いた手拭いを頭に巻き、袖も巻いてある。背中にはポカポカ属のマークがあり裾の部分に花の模様があしらわれていた。腰の部分には雷オトンの特徴となる大きな3つわっかの縄があり、股引きに足袋を履いている。周りには帯電した小さな雲がいくつも浮かんでいる。
『"雷神の術"!』
雲をロボットの上空に飛ばし高ボルトの雷が落ちる。
ロボットは上部を引っ込め内部を守った事で壊れることはなかった。
「効いてない!?」
「さすが科学都市のシステムなだけあるな。」
轟くんが感心しながら凍らせる。
かっちゃんも派手にロボットを壊し、切島くんも拳で穴を開ける。
『フゥ2!ロボットの防御能力を"機械の"平均にして!』
「リョーカイ!」
フゥ2の取り憑きで弱体化したロボットに雷を射つと見事に黒焦げとなった。
『これなら!』
「霊和ちゃんその調子ですよー!」
少し離れた場所にいるウィスパーとジバニャンの応援を耳に入れながら、この場にいるロボットを殲滅していった。
R01.10.18