71話
夢小説設定
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切島くんが手を振って近付いてくる。
「よっ!」
『切島くん!かっちゃん!
今から連絡しようと思ってたの。』
数日前にかっちゃんと遊ぼうと言われたが、先に百ちゃんと会ったら遊ぼうと約束していた。
だから遊べないとかっちゃんに説明したが、それなら会う前は俺の相手をしろと言われ、それならいっかと思い今に至っている。
「妖見はヒーローコス着ないのか?」
切島くんもかっちゃんも学校で作ってもらったヒーローコスチュームを着ているが、私は私服なので疑問に思ったのだろう。
『服は着てないけど、妖怪図鑑を留めるベルトは付けてるよ。』
ほら。と膝丈のフレアスカートをたくし上げて見せる。
「っ!?」
「っに見せてんだバカッッ!」
かっちゃんに頭を叩かれる。
『っ~。…何するのかっちゃん!』
「スカートを捲んな!」
『下ショートパンツ履いてるもん。』
制服の時に履くような黒の薄いパンツではなく、しっかりとした生地の2部丈のズボンだ。
それでもいきなり捲るなと言うかっちゃんに渋々頷くが納得いかない。
下着見せてるわけじゃないもん。
動かない私達に痺れを切らしたフゥ2が動こうと急かした。それもそうだと足を動かす。
『どこ行こっか。』
「そりゃ決まってんだろ。個性ぶっぱなせる所だ。」
「動きてぇよな!」
かっちゃんの希望で個性使用のアトラクションをすることになった。
"敵アタック"は名前の通り、水の流れる岩山が作られたステージ上にいる7体の"敵"となるロボットを倒す時間を競うゲームだ。
私はやる気がなかった為、段々になっている客席の一番前の席に座る。
まずは切島くんからやり、タイムは33秒だった。
次にかっちゃんの番になり、次々とロボットを倒していく。もの凄いスピードで体育祭の障害物競争の時より速くなっている気がする。
結果タイムは15秒。
今までの中で一番だと発表され、私は自分の事のようにはしゃいで喜んでいると、隣から私の名前を呼ばれた。
「霊和ちゃん!?何でここに…!?しかもかっちゃんまで!」
『いっくん…!?』
此処で会うはずがないと思っていたもう一人の幼馴染みがいた。
その後ろには百ちゃん、お茶子ちゃん、響香ちゃん、飯田くんもいて挨拶をする。
『私はお父さんの付き添いで。かっちゃんは体育祭優勝したから招待されたけど…いっくんは何で?』
「知り合いの同伴でね…。
それよりどうして来るって教えてくれなかったの!?知ってたら一緒に回ったのに!」
『いっくんだけ行けないから、言っても可哀想だから伝えないようにしようってかっちゃんと決めたの。
言えばよかったね…。』
「(かっちゃんめ、僕に内緒で二人っきりになろうとしたな。)
ううん。霊和ちゃんが僕を想って言わなかったんだよね。ありがとう。今度からは言ってほしいな。」
『もちろん!』
いっくんと約束してると、響香ちゃんの隣にいた女の子がこの子も雄英生なのかと聞いてきた。
女の子は私達と同じか少し上くらいの年齢で、ウェーブのかかったロングの金髪でメガネをしていた。
名前はメリッサさん。I・アイランドの住民で、いっくんに案内をしている所に百ちゃん達、バイトをしている上鳴くん峰田くん、招待された親の代わりに来た飯田くんに会ったみたいだ。
私は自己紹介をしてかっちゃんと切島くんの名前を教えていると、かっちゃんが客席まで飛んで来ていっくんにメンチきっていた。
「やめたまえ爆豪くん!」
「テメーに用はねーんだよ!」
止めた飯田くんにこんな所まできて委員長ヅラするなとキレている。
「あの子どうして怒ってるの?」
「いつものことです。」
「男の因縁ってやつです。」
『ああいう性格なの。』
個性の為でもあるから仕方ないんだよね。