70話
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オールマイトは出ていき、私達家族はこの部屋の持ち主と向き合う。
その人は小麦色の無造作ヘアに顎ヒゲ、メガネをしたハンサムなおじさんだった。
「来てくれてありがとうね。」
「デヴィットから招待されたんだから来ないわけには行かないよ。」
お父さんとおじさんはバグをして感動の再会を果たす。
そしてお母さんと私を紹介する。
『霊和です。お父さんがお世話になっているようで感謝します。』
「ふふっ。よく出来た娘さんだね。
私はデヴィット・シールド。ここの科学者をしている。」
『お父さんからお話は何度も聞いていますよ。お父さんの恩人だって。』
「そんな事言ってたのかい?私は研究の一端として彼を使っただけだ。恩人なんてそんな大層なものではないよ。」
デヴィットさんは苦笑いをして肩をすくめるが、お父さんが遠慮するなよと肘鉄をしていた。
恩人とは言っていたが歳も同じくらいで仲が良さそうだ。
「霊和ちゃんはお父さんそっくりだね。個性もなのかい?」
「デヴィットは個性にお熱だな…。
娘も同じ個性だよ。」
私が返事する前にお父さんが答えた。
デヴィットさんはお父さんの個性を知ってるから私の個性も霊視なのだと分かったのだろう。だがお父さんの霊視と私の霊視は違う。
その事をこの島の人には教えないように事前にお父さんとお母さんにも言っておいた。
もし妖怪の存在を知ってしまったら科学者の探求心で根掘り葉掘り調べられてしまうだろう。
私は疑問に思っていたことを問う。
『先程オールマイトがここに居ましたが、オールマイトの個性を調べていたんですか?』
科学者とNo.1ヒーローが一緒にいて何もないとは思えない。
それこそ無くなってしまったオールマイトの個性を調べていたのかもしれない。
「…それもあるが、オールマイトとは親友なんだ。
オールマイトは忙しいだろうと思ったから招待しなかったんだが、娘が知らぬ間に招待状を送っていたようでね驚いたよ。」
「オールマイトに送らなくて私に送ったのか!?」
お父さんもオールマイトとデヴィットさんの仲は知っていたようだ。それだけに親友に招待状を送っていなく、知人程度の自分に送られたことに驚いている。
「知人程度とは思っていないよ。親しい友人だと思っている。」
「君ってやつは…。」
感動しているお父さんに、ふりつもる話もあるだろうからとお父さんを残して私達は部屋を出ることにした。
お母さんは一度ホテルの方に行くと言って別行動になり、私達はI・エキスポの展示会場を見て回ることになった。
しかし私は先程の事が気になって、デヴィットさんがいた間黙っていたフゥ2に質問する。
『──…さっきはお父さんのせいで話が変わっちゃったけど、デヴィットさんはオールマイトの個性の事知ってるのかな?』
「オールマイトの個性のことは極秘だからなんとも言えない。
それこそ初対面の霊和ちゃんに相談出来ることじゃないよ。」
『そう、だよね…。』
オールマイトは招待されたと言っても、この島にいる以上他人の目に晒される。ずっとマッスルフォームを維持するのは堪(コタ)えるだろう。
問題ないと言っていたが少しでも無理してほしくない気持ちで一杯だ。
「まあまあ。いくら気にしていたって、オールマイトも大人ですし自分の限界は知っているでしょう。
今はI・エキスポを楽しみましょうよ!同行人も来たことですし!」
『?』
同行人って誰だと思ってウィスパーの目線を追って見ると、ヒーローコスチュームを着たかっちゃんと切島くんがいた。
R01.09.18