68話
夢小説設定
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おかしい。どうして妖怪にも幽霊にも見えるんだ。
両方の種族が見えるとするとアレは人間しかいない。
でも見た目は化け物と言っていいほどグロテスクだ。
「霊和は下がって!」
お父さんが私の前に立ち塞がり、ポケットから紙幣程の紙を取り出した。
「部下お手製の御札だよ!」
『待ってその人人間…!』
人間に幽霊用の御札は効かない。
しかし人間だと教える前にお父さんは御札を化け物に投げてしまった。
御札は化け物の額に貼り付き、バリバリと閃光が御札から放たれる。
「ウギャアァアアァアア!!」
『効いてる!?』
喉の潰れたような汚い声で悲鳴を上げる化け物は、倒れると身体から紫色の煙が出てきてソレが実体を持った。
蛇のような黒い身体になり、頭には炎のようなピンク色のフヨフヨが、大きく割けた口から鮫のような尖った歯が見える。
「怪魔だよアレ!」
『あれ…フゥ2逃げたんじゃないの?』
「そんなことないよ。脅威から霊和ちゃんを護るのが俺達の役目だからね!(かなり怖かったけど…バイ○ハザードの世界に迷い込んだかと思ったけど…。)」
『そうだよね。ウィスパーもそこに居るね。』
ただし倒れているが。
怪魔なら専門職の妖怪ガッツKだと思い召喚する。
「また怪魔が出たんか?」
『うん。よろしくね!』
任せろ!と妖怪ガッツKは飛び出し、持っていた棒で怪魔を倒した。
「呆気なく終わったね。」
「こいつは弱小の怪魔だからな。
にしても何でこんな山奥に居るんだ?セミ取りか?」
セミ取りではなく事件の捜査だと説明する。
その間にお父さんが動かなくなった化け物を調査する。
「──…ふぅん、お前らも大変だなぁ。
こんな所に来てまで怪魔に会うとは災難だな。」
「しかも何あれ!?怖いんですけど!
よく近付けるね。」
化け物を見ているお父さんの後ろで、恐々としながらも興味本心で化け物を見ている女の子がいる。
『お父さん、この人人間だと思う。フゥ2達も見えてるよ。』
「ああ。しかしこの現状じゃ既に死んでいる。
頭部と右側の損傷が著しいね…。」
「憶測だが、此処で自殺したヤツの死体だろう。怪魔も自殺したヤツが怪魔になった可能性がある。」
『自殺した人は妖怪にならないんじゃなかったの?』
「怪魔は別だ。あいつらは人の不の感情から生まれる。メダルも持たないから能力のある悪霊みたいなもんだ。
自殺するほどの心情だからな。怪魔になる要素は大いにある。」
「もしかしてだけど、霊和ちゃんのお父さんの部下が可笑しくなったのも怪魔のせいなんじゃないかな?」
「あり得るな。取り憑かれ方に違いがあるから怪魔は複数いる。
この辺を探せば見つかるんじゃねーか?」
「森の中を!?そんなの山岳捜査隊みたいに百人規模で探さなきゃ無理じゃない?」
『否、もっと簡単に探せると思うな。』
妖怪ガッツKに説明している時に気付いたのだが、視界を悪くしていた霧が晴れたのだ。
気温や湿度が変われば消えるが体感的に変化はない。にも関わらず消えたのは怪魔が発していた霧なのではないかと思った。
妖怪の中にも妖気が強くて霧のようなものが発生する者がいるので、怪魔にも同様の事が起きるんじゃないか。そう二人に言うと、私の見解は合っていたようで、霧の濃くなっている場所を探すことにした。
倒れているウィスパーを起こし、木の陰に隠れていたジバニャンとお金ナイダーもお父さんも女の子も全員連れて進んだ。
ウィスパーとフゥ2が上空から霧のある場所を探す。
『どう?見えるー?』
「数ヶ所霧が出来てるとこあるよー。」
フゥ2の案内のもと霧の中に入り更に濃くなっている所に行くと、頭が完全に潰れてなくなっている人に遭遇し、妖怪ガッツKに倒して貰う。
この人も既に死んでおり、怪魔が取り憑いていた。
霧が無くなればジバニャンとお金ナイダーと合流してまた霧を探す。
そんなことを数度繰り返していると、生きている人に遭遇した。
「よかった!本当によかったよ!
少々衰弱しているようだが生きていてよかった。」
お父さんの部下さんが怪魔に取り憑かれていてこの森の中をさ迷っていたのだ。
妖怪ガッツKによって怪魔を倒し、お父さんの部下さんはその場に倒れたが息はしていたので一先ず安心だ。
そして霧が無くなった事を確認出来た私達は橋の上に戻って来ていた。
「──…まさかこんなに早く解決出来るとは思わなかった。
ありがとうね霊和。」
部下さんを背負ったお父さんは本当に安心したような顔をしていた。
『まだ他の部下さんも助けないとだよ。』
「そうだけど原因がはっきりしたことだけで心が安らかになったよ。」
頭を撫でられる。お父さんがそう言ってくれるなら言うことはない。
両方の種族が見えるとするとアレは人間しかいない。
でも見た目は化け物と言っていいほどグロテスクだ。
「霊和は下がって!」
お父さんが私の前に立ち塞がり、ポケットから紙幣程の紙を取り出した。
「部下お手製の御札だよ!」
『待ってその人人間…!』
人間に幽霊用の御札は効かない。
しかし人間だと教える前にお父さんは御札を化け物に投げてしまった。
御札は化け物の額に貼り付き、バリバリと閃光が御札から放たれる。
「ウギャアァアアァアア!!」
『効いてる!?』
喉の潰れたような汚い声で悲鳴を上げる化け物は、倒れると身体から紫色の煙が出てきてソレが実体を持った。
蛇のような黒い身体になり、頭には炎のようなピンク色のフヨフヨが、大きく割けた口から鮫のような尖った歯が見える。
「怪魔だよアレ!」
『あれ…フゥ2逃げたんじゃないの?』
「そんなことないよ。脅威から霊和ちゃんを護るのが俺達の役目だからね!(かなり怖かったけど…バイ○ハザードの世界に迷い込んだかと思ったけど…。)」
『そうだよね。ウィスパーもそこに居るね。』
ただし倒れているが。
怪魔なら専門職の妖怪ガッツKだと思い召喚する。
「また怪魔が出たんか?」
『うん。よろしくね!』
任せろ!と妖怪ガッツKは飛び出し、持っていた棒で怪魔を倒した。
「呆気なく終わったね。」
「こいつは弱小の怪魔だからな。
にしても何でこんな山奥に居るんだ?セミ取りか?」
セミ取りではなく事件の捜査だと説明する。
その間にお父さんが動かなくなった化け物を調査する。
「──…ふぅん、お前らも大変だなぁ。
こんな所に来てまで怪魔に会うとは災難だな。」
「しかも何あれ!?怖いんですけど!
よく近付けるね。」
化け物を見ているお父さんの後ろで、恐々としながらも興味本心で化け物を見ている女の子がいる。
『お父さん、この人人間だと思う。フゥ2達も見えてるよ。』
「ああ。しかしこの現状じゃ既に死んでいる。
頭部と右側の損傷が著しいね…。」
「憶測だが、此処で自殺したヤツの死体だろう。怪魔も自殺したヤツが怪魔になった可能性がある。」
『自殺した人は妖怪にならないんじゃなかったの?』
「怪魔は別だ。あいつらは人の不の感情から生まれる。メダルも持たないから能力のある悪霊みたいなもんだ。
自殺するほどの心情だからな。怪魔になる要素は大いにある。」
「もしかしてだけど、霊和ちゃんのお父さんの部下が可笑しくなったのも怪魔のせいなんじゃないかな?」
「あり得るな。取り憑かれ方に違いがあるから怪魔は複数いる。
この辺を探せば見つかるんじゃねーか?」
「森の中を!?そんなの山岳捜査隊みたいに百人規模で探さなきゃ無理じゃない?」
『否、もっと簡単に探せると思うな。』
妖怪ガッツKに説明している時に気付いたのだが、視界を悪くしていた霧が晴れたのだ。
気温や湿度が変われば消えるが体感的に変化はない。にも関わらず消えたのは怪魔が発していた霧なのではないかと思った。
妖怪の中にも妖気が強くて霧のようなものが発生する者がいるので、怪魔にも同様の事が起きるんじゃないか。そう二人に言うと、私の見解は合っていたようで、霧の濃くなっている場所を探すことにした。
倒れているウィスパーを起こし、木の陰に隠れていたジバニャンとお金ナイダーもお父さんも女の子も全員連れて進んだ。
ウィスパーとフゥ2が上空から霧のある場所を探す。
『どう?見えるー?』
「数ヶ所霧が出来てるとこあるよー。」
フゥ2の案内のもと霧の中に入り更に濃くなっている所に行くと、頭が完全に潰れてなくなっている人に遭遇し、妖怪ガッツKに倒して貰う。
この人も既に死んでおり、怪魔が取り憑いていた。
霧が無くなればジバニャンとお金ナイダーと合流してまた霧を探す。
そんなことを数度繰り返していると、生きている人に遭遇した。
「よかった!本当によかったよ!
少々衰弱しているようだが生きていてよかった。」
お父さんの部下さんが怪魔に取り憑かれていてこの森の中をさ迷っていたのだ。
妖怪ガッツKによって怪魔を倒し、お父さんの部下さんはその場に倒れたが息はしていたので一先ず安心だ。
そして霧が無くなった事を確認出来た私達は橋の上に戻って来ていた。
「──…まさかこんなに早く解決出来るとは思わなかった。
ありがとうね霊和。」
部下さんを背負ったお父さんは本当に安心したような顔をしていた。
『まだ他の部下さんも助けないとだよ。』
「そうだけど原因がはっきりしたことだけで心が安らかになったよ。」
頭を撫でられる。お父さんがそう言ってくれるなら言うことはない。