64話
夢小説設定
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合体した後にまた気絶してしまったことを悔やみ、今後戦闘後に気絶しないようにする方法を悩みながら登校した。
『眠くなっちゃうのどうにかならないかな~。』
「妖気切れで気絶しちゃうんだから切れないようにするしかなくない?」
「霊和ちゃんがレベルアップして妖気の上限を増やすとかどうです?」
「ゲームじゃないんだから無理でしょ。」
まだ人の少ない教室の端の席に座りため息を吐く。
かっちゃんに個性の強化するにはどうすればいいか聞いてみても、一呼吸ついた後に「…全てにイラつく事。」としか答えてくれなかった。
かっちゃんの方法ではダメだと思い、どうすればいいのか考えるのだが思い付かない。
「一番は職場体験でやった事の繰り返しかな?」
『それしかないよね。
ふぶき姫の技ももっとコントロール出来るようになりたいし、浮いた状態での戦闘も身に付けなくちゃ。』
「ふぶき姫いたらウィスパーの役目完璧になくなったニャン。」
「そんなー!
霊和ちゃんいつでも私を使ってくださいね!私なら妖気を使わなくとも飛べますよ!」
『そっか、1人で飛べるようになったんだよね。
空中散歩とかしてみたいな~。』
「いつも私としているでしょー!?」
試験の反省をしながら駄弁っていると、予鈴が鳴り相澤先生が入ってきた。
「おはよう。
今回の期末テストだが…残念ながら赤点が出た。
したがって………林間合宿は全員行きます。」
「「「「どんでんがえしだあ!」」」」
試験に受からなかった4人が叫ぶ。嬉しさなあまり席から立っていた。
「筆記の方はゼロ。実技で切島、上鳴、芦戸、砂藤、あと瀬呂が赤点だ。」
「行っていいんスか俺らぁ!!」
「確かにクリアしたら合格とか言ってなかったもんな…。」
試験中、対戦相手のミッドナイト先生によって眠らされた瀬呂くんは、チームメイトの峰田くんが頑張ったお陰でゴールゲートを潜れた。
だが寝ていただけの瀬呂くんは何もしていない。(それどころかミッドナイト先生に膝枕してもらってた。)
「今回の試験、我々"敵"側は生徒に勝ち筋を残しつつどう課題と向き合うかを見るよう動いた。
でなければ課題云々の前に詰む奴ばかりだったろうからな。」
「本気で叩き潰すと仰っていたのは…、」
「追い込む為さ。そもそも林間合宿は強化合宿だ。赤点取った奴こそここで力をつけてもらわなきゃならん。合理的虚偽ってやつさ。」
「「ゴーリテキキョギィイー!!」」
相澤先生の合理的虚偽発言にウィスパーがプンプン怒る。
「それで出久くんたちが動けなくなる一歩手前までやりますか普通!」
「オールマイトが言う有精卵を自分で潰すところだったよね。」
『でもいっくん達が羨ましいなぁ。私相手じゃオールマイト必殺技出さなかった…。』
そうなのだ。殴られたり蹴られたりしたが、必殺技程の威力のある攻撃を受けなかった。
「それは叱られたとか言ってたから…、」
「いいオトナが説教とかウケるニャン。」
「もうジバニャンは……。
勝ち筋を残してたって言うし、拘束された時の対処法を教えてくれたんだよ多分。」
『ゔぅ~納得いかない…。』
相澤先生は自分の発言に騒ぎ立てるクラス内に話を聞けと注意する。
「ただ全部嘘ってわけじゃない。
赤点は赤点だ。おまえらには別途に補習時間を設けてる。
ぶっちゃけ、学校に残っての補習よりキツイからな。
じゃあ合宿のしおりを配るから後ろに回してけ。」
相澤先生は冊子を全員に配りショートホームルームは終わった。
ショートホームルームが終わりつかの間の準備時間、皆はしおりを読みながら話し合う。
「まぁ何はともあれ、全員で行けて良かったね。」
「一週間の強化合宿か!」
「けっこうな大荷物になるね。」
「暗視ゴーグル。」
『暗視ゴーグル?何処に書いてあったっけ?』
峰田くんの台詞に物を探すが何処にも書いてない。
可笑しいなと思いしおりを見返していると、フゥ2に峰田の事は無視しな。と言われた。
「水着とか持ってねーや。色々買わねえとなぁ。」
「あ、じゃあさ!
明日休みだしテスト明けだし…ってことでA組みんなで買い物行こうよ!」
「おお良い!!何気にこういうの初じゃね!?」
明日かー…。
「おい爆豪おまえも来い!」
「行ってたまるか、かったりィ。」
「轟くんも行かない?」
「休日は見舞いだ。」
「ノリが悪いよ、空気を読めやKY男共ォ!!」
全員行くんじゃないんだ、安心した。
「妖見さんは行かれますよね?」
『え!?あ、あー…。
明日は用事が出来ちゃったんだ。残念だけど一緒にお買い物は出来ないなぁ…。』
「え!?妖見来ねぇのか!?私服見たかった!」
「用事じゃあ仕方ないよね。
僕はいつでも私服見れるし。」
峰田くんが緑谷テメェ…!と怒ってた。
普段あまり声を掛けてこない轟くんから質問される。
「用事って妖怪となのか?」
『妖怪じゃなくて"お父さん"と、なんだ。
用事が早く終われば合流したいけどいつ終わるかなぁ。』
「あの人とか…。」
用事が出来たのは昨日のことだった。