60話
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ショートホームルームが終わり、相澤先生がいなくなるとすぐに上鳴くんが大声を上げる。
「全く勉強してねーー!!体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねーー!!」
そう言う上鳴くんは中間テストでクラス最下位。その隣には乾いた笑みを浮かべている三奈ちゃんが同じく焦っている。
それに中間テストでは範囲も狭くペーパーテストだけだったが、期末テストでは実技も含まれている。
「演習試験もあるのが辛えとこだよな。」
「あんたは同族だと思ってたのに!」
意外にも峰田くんは10位。座学のテストは余裕らしく焦っている上鳴くん達を余裕の目で見ている。
「お前みたいな奴はバカではじめて愛嬌出るんだろうが…!
どこに需要あんだよ!!」
「"世界"かな。」
峰田くんは机に頬杖をつき、明後日の方向を見てそう呟いた。
5位のいっくんが二人を勇気付けるが、6位の轟くんの、普通に授業受けてりゃ、赤点は出ねえだろ。という言葉に憤慨する。
『雄英に入ったんだから、二人も頭良いんじゃないの?』
「そんなん徹夜したぜー。
もう勉強したくねぇってくらいした!」
「高校入ってから自主勉してないんだよー!」
『ええ…。』
それじゃあ成績が悪くなるわけだ。
特に数学なんかは小学校、中学校でやった内容が難しくなって勉強するのだ。
基礎がわかっていないと応用は解けない。
ちなみに私の中間は3位。
やっぱり国語がダメだった…。
「勉強苦手なら尚更勉強した方がいいんじゃないかしら。」
「苦手っつーより嫌いだ…。」
「まぁ面倒くさいってゆーか…。特にヒーロー基礎学あった日は帰ったら即効寝てる~。」
三奈ちゃんの言うことは少しわかる。
ヒーロー基礎学は中学の体育の時間の並みじゃない程酷しい筋トレをする時がある。
毎日身体を鍛えているはずだが、それでも筋肉痛になった日は痛みと戦うはめになる。
「筋肉痛と戦いながら家で自主勉してる人は尊敬する。私には絶対できん!」
集中すれば痛みも忘れるよ。とアドバイスするが三奈ちゃんは首を横に振った。
そこに上鳴くんがしてきた質問にムッとしてしまう。
「妖見は勉強しねーでもいざって時にゃ妖怪に教えて貰えんじゃねーの?」
『それってカンニングだよね?
私はそんなことしないもん!』
確かに妖怪に質問したり答えを覗き見して教えて貰うことは出来るが、そんな卑怯な手を使う事は断じて許さない。それが私でもだ。
「ちょっと上鳴ェ…。」
「オイラでも引くわ。」
「見損ないましたわ上鳴さん!」
「霊和ちゃんを傷つけるなんて…、」
皆から責められる上鳴くん。
さすがに言ってはイケない事だと理解した上鳴くんはスマン…と謝ってきた。
その後百ちゃんが勉強を教えることになり、それに私や何人かも便乗して一緒に勉強会をすることになった。
───その日の昼休み。
「普通科目は授業範囲内からで、まだなんとかなるけど…演習試験が内容不透明で怖いね…。」
「突飛なことはしないと思うがなぁ。」
『先生と戦闘とか?』
「普通科目はまだなんとかなるんやな…。」
食堂にて昼食を食べながらテストに向けての話をする。今日は梅雨ちゃんも一緒だ。
「"一学期でやったことの総合的内容"。
とだけしか教えてくれないんだもの、相澤先生。」
「戦闘訓練と救助訓練。あとはほぼ基礎トレかだよね。」
『救助訓練に至っては授業処じゃなかったから入らないだろうね。』
「試験勉強に加えて体力面でも万全に…あイタ!!」
いっくんが突然痛がった声を出す。
見るとB組の物間…?くんだっけかな、体育祭の騎馬戦の時に突っ掛かってきた人がお盆を持って立っていた。
「ああ、ごめん頭が大きいから当たってしまった。」
「B組の!えっと…物間くん!よくも!」
「君らヒーロー殺しに遭遇したんだってね。
体育祭に続いて注目を浴びる要素ばかり増えてくるよねA組って…。」
長々とA組が怖いだのなんなのについて語り出す。
「シャレにならん。飯田の件知らないの?」
物間くんの後ろから、体育祭の借り物競争の時に話した女の子が物間くんを鉄槌して気絶させた。
「ごめんなA組。こいつちょっと心がアレなんだよ。」
「拳藤くん!」
『アレ…?』
首を傾げると色々あんだ。と答えられたがよくわからない。
「あんたらさっき、期末の演習試験不透明とか言ってたね。
入試ん時みたいな、対ロボットの実践演習らしいよ。」
「え!?本当!?なんで知ってるの!!!?」
女の子…拳藤一佳ちゃんはちょっとズルだけど…と言いながら先輩から聞いたと教えてくれた。
ほぉ…先輩かぁ。
A組以外とは交流が少ないから話し掛けてみるのもいいかも。
「バカなのかい拳藤。折角の情報アドバンテージを!!
ココこそ、憎きA組を出し抜くチャンスだったんだ…。」
『あ、起きた。』
A組が嫌いなのかなぁ…?何か物間くんに悪い事しちゃったっけ?
悶々と考えていたら、いつの間にか物間くんと一佳ちゃんはいなくなっていた。
R01.06.01
「全く勉強してねーー!!体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねーー!!」
そう言う上鳴くんは中間テストでクラス最下位。その隣には乾いた笑みを浮かべている三奈ちゃんが同じく焦っている。
それに中間テストでは範囲も狭くペーパーテストだけだったが、期末テストでは実技も含まれている。
「演習試験もあるのが辛えとこだよな。」
「あんたは同族だと思ってたのに!」
意外にも峰田くんは10位。座学のテストは余裕らしく焦っている上鳴くん達を余裕の目で見ている。
「お前みたいな奴はバカではじめて愛嬌出るんだろうが…!
どこに需要あんだよ!!」
「"世界"かな。」
峰田くんは机に頬杖をつき、明後日の方向を見てそう呟いた。
5位のいっくんが二人を勇気付けるが、6位の轟くんの、普通に授業受けてりゃ、赤点は出ねえだろ。という言葉に憤慨する。
『雄英に入ったんだから、二人も頭良いんじゃないの?』
「そんなん徹夜したぜー。
もう勉強したくねぇってくらいした!」
「高校入ってから自主勉してないんだよー!」
『ええ…。』
それじゃあ成績が悪くなるわけだ。
特に数学なんかは小学校、中学校でやった内容が難しくなって勉強するのだ。
基礎がわかっていないと応用は解けない。
ちなみに私の中間は3位。
やっぱり国語がダメだった…。
「勉強苦手なら尚更勉強した方がいいんじゃないかしら。」
「苦手っつーより嫌いだ…。」
「まぁ面倒くさいってゆーか…。特にヒーロー基礎学あった日は帰ったら即効寝てる~。」
三奈ちゃんの言うことは少しわかる。
ヒーロー基礎学は中学の体育の時間の並みじゃない程酷しい筋トレをする時がある。
毎日身体を鍛えているはずだが、それでも筋肉痛になった日は痛みと戦うはめになる。
「筋肉痛と戦いながら家で自主勉してる人は尊敬する。私には絶対できん!」
集中すれば痛みも忘れるよ。とアドバイスするが三奈ちゃんは首を横に振った。
そこに上鳴くんがしてきた質問にムッとしてしまう。
「妖見は勉強しねーでもいざって時にゃ妖怪に教えて貰えんじゃねーの?」
『それってカンニングだよね?
私はそんなことしないもん!』
確かに妖怪に質問したり答えを覗き見して教えて貰うことは出来るが、そんな卑怯な手を使う事は断じて許さない。それが私でもだ。
「ちょっと上鳴ェ…。」
「オイラでも引くわ。」
「見損ないましたわ上鳴さん!」
「霊和ちゃんを傷つけるなんて…、」
皆から責められる上鳴くん。
さすがに言ってはイケない事だと理解した上鳴くんはスマン…と謝ってきた。
その後百ちゃんが勉強を教えることになり、それに私や何人かも便乗して一緒に勉強会をすることになった。
───その日の昼休み。
「普通科目は授業範囲内からで、まだなんとかなるけど…演習試験が内容不透明で怖いね…。」
「突飛なことはしないと思うがなぁ。」
『先生と戦闘とか?』
「普通科目はまだなんとかなるんやな…。」
食堂にて昼食を食べながらテストに向けての話をする。今日は梅雨ちゃんも一緒だ。
「"一学期でやったことの総合的内容"。
とだけしか教えてくれないんだもの、相澤先生。」
「戦闘訓練と救助訓練。あとはほぼ基礎トレかだよね。」
『救助訓練に至っては授業処じゃなかったから入らないだろうね。』
「試験勉強に加えて体力面でも万全に…あイタ!!」
いっくんが突然痛がった声を出す。
見るとB組の物間…?くんだっけかな、体育祭の騎馬戦の時に突っ掛かってきた人がお盆を持って立っていた。
「ああ、ごめん頭が大きいから当たってしまった。」
「B組の!えっと…物間くん!よくも!」
「君らヒーロー殺しに遭遇したんだってね。
体育祭に続いて注目を浴びる要素ばかり増えてくるよねA組って…。」
長々とA組が怖いだのなんなのについて語り出す。
「シャレにならん。飯田の件知らないの?」
物間くんの後ろから、体育祭の借り物競争の時に話した女の子が物間くんを鉄槌して気絶させた。
「ごめんなA組。こいつちょっと心がアレなんだよ。」
「拳藤くん!」
『アレ…?』
首を傾げると色々あんだ。と答えられたがよくわからない。
「あんたらさっき、期末の演習試験不透明とか言ってたね。
入試ん時みたいな、対ロボットの実践演習らしいよ。」
「え!?本当!?なんで知ってるの!!!?」
女の子…拳藤一佳ちゃんはちょっとズルだけど…と言いながら先輩から聞いたと教えてくれた。
ほぉ…先輩かぁ。
A組以外とは交流が少ないから話し掛けてみるのもいいかも。
「バカなのかい拳藤。折角の情報アドバンテージを!!
ココこそ、憎きA組を出し抜くチャンスだったんだ…。」
『あ、起きた。』
A組が嫌いなのかなぁ…?何か物間くんに悪い事しちゃったっけ?
悶々と考えていたら、いつの間にか物間くんと一佳ちゃんはいなくなっていた。
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